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旅の果て・真帆
 田舎らしく、夜は早いようでまだ10時だが家の明かりはすべて消された。
 あとは窓から入ってくる星や月の明かりだけ。
 だけと言ってもさすが田舎というべきか、差込んでくる光量は伊達ではなく、部屋の内装はすべて見て取れる。
 俺は頭の後ろで手を組んで、ぼんやりと天井を見ていた。
 自分自身、上は同年代+アルファ。下はロリと呼ばれる中学生までそれなりに広範囲に対応できるとは思っていたが、小学生でも十分に行けるとは思わなかった。
 未成熟ながらも成熟に向けて変わりだした鮎の裸体。
 俺はあの身体を隅々までこの手で洗ったのだ。
 ぴんと張り詰めたみずみずしい肌。
 細身ながらも、心地よい柔らかさだけはしっかりと保っていて、手に吸い付くとはまさにこのことと言わんばかりだった。
 そしてなんと言っても、あの幼い身体に見合った幼い排泄器官に、思い出すだけでもいきり立つこのイチモツをぶすりと刺し、抜かずの2発。
 苦しそうで、嬉しそうで、何とも言えない喘ぎ声も思い出すだけでイチモツの反応に荷担する。
 このままでは寝むれそうにない。
 独りエッチでしのごうかとした時だった。
 ミシリ…。
 家が鳴いた?いや、廊下だ。定期的に聞こえてくる音は誰かの足音だ。
 全ての電気が消えてまだ30分も経っていない。トイレか水飲みかだろうと、気にせずにいたが、その足音は客間の前で止まった。
 そしてゆっくりとドアが開く。
 何となくいやな予感がしてドアが開ききる前に目を瞑って寝たふりをした。
 誰かが入ってくる。
 こんな田舎でも見知らぬ人を信用したのはマズかっただろうか。だが、まさか殺されることはあるまい。
 そんな事を考えつつ、覚悟を決めて入ってきた何者かの次の行動を待った。
 フトンに手が掛けられ、縦半分に折るようにめくられた。
 殺すつもりならばこんなめくり方はしないだろう。では一体何が目的なのか?
 焦りながらも寝たふりを続けると、何者かはめくったところへ添い寝をするかのように寝転がった。
 そして、その手が俺の股間を…。
 まさか夜這い!?
 さっきの回想で十分に立っていたイチモツを刺激するように撫で擦っている。
「ふふっ、こんなにさせて何をしようとしていたのかしら」
 その声は、母親だった。
 俺は驚いて飛び起き、母親を見た。
 今時こんな物があるのかというほどドピンクのフリルの付いたスケスケのネグリジェ。
 下着の線は見えない…というより下着そのものを付けていないようだ。
 母親が上体を起すと乳房がぷるぷると揺れる様が見て取れる。
「あの、俺そういうつもりは…」
 魅力的だが、ここでやってしまったら親子丼もいいところだ。
「こんなにしていて何を言ってるの?」
「いや、これは」
 言いかけて言葉に詰まった。
 さすがに鮎との行為を思い出して、などとは鮎の母親には言えまい。
「鮎とのことを思い出したのかしら?」
 言えないと思っていたことを向こうの口から言われて俺は絶句した。
 なんでそのことを?しかもこれっぽっちも驚くことなく…?
「驚いた?ここは、そういうところなの。あなたのような若い人が来るのは珍しいわ。全部が全部って訳じゃないけど」
 そういうところとは一体…?風呂で思い浮かんだロリータ村と言う単語がふたたび脳裏に返ってきた。
 しかしここはロリータに限らず大人の女性もそういう行為に走っているようだ。
「ここはある政治団体が秘密裏に維持している村でね。だから男親がいないの、本当は」
 男親がいない…?
「だって、鮎は父さんが町にいるって…」
 それに付いても教えてくれた。
 鮎の本当の父親は去年まで総理大臣だった男で、今も時々この村にお忍びで来るらしい。
 そして鮎が父親だと信じている男は鮎を買った男で、今は県議員なのだそうだ。
 とどのつまり、この村はおエライ方専用のセックス村。
 余りの衝撃に俺はまた黙ってしまった。
 そんな話をしている間も、俺が黙っている間も、母親は俺のイチモツをパンツの上から擦っている。
 しかし俺はそんな気になれずイチモツは徐々に萎えていった。
「あら、失礼ね。鮎のお尻には立ったんでしょ?」
「だって、出来ないですよ。親子丼なんて変だと思うし、そんな話を聞かされたら」
「親子丼って馬鹿にするけどその方がいいって人もいるのよ。それに、今は母親だなんて思わないで欲しいわ。鮎とは13しか違わないんだし。真穂って呼んで」
 …絶句する要素がまた増えてしまった。
 鮎は母親−−真穂が13才の時に産んだ子供で、真穂は今23才。
 言われて見れば確かにみずみずしい肌をしている。
 食事の時は大人っぽい化粧をしていたし、言葉づかいもそれらしかったので、よもや俺より歳下だとは思わなかった。
 そして驚くべき事に、23才の半裸という事実が効いたのか、真穂のテクニックが効いたのかイチモツはふたたび元気を取り戻した。
 それをオッケーと取った真穂はニヤッと笑い、俺のパンツを降ろしてイチモツを直に握った。
「けっこー太いじゃない。ここしばらくジジイの萎えかけたモノばかりだったから、ちょっとした御馳走ね」
 お偉方と言っても老若男女、いろいろいる。が、やはり老齢がその殆どを占めているのは紛れもない事実だ。
 真穂曰く、若いお偉方は自分勝手で面白くないし、老齢になると自分勝手にプラスして変な趣味が入ってくるし、女性は普段堅物のせいか、するときは狂うし…で、つまらないのだそうだ。
 話しながらも真穂は自分で自分の準備も済ませ、まずは騎乗位で合体した。
「ああ、やっぱり若い人は固さが違うわ」
 手も添えずに、俺の乳首にかみつきながらの挿入。
「まずはストレートにイかせてね」
 ストレートと言っても騎乗位がそうなのかは知らない。
 が、真穂は俺に何もさせないまま、一人で勝手によがり狂って一人でかってにイッてしまった。
「強いのね、イかないなんて」
 さっきは自分勝手なことをされるのがいやだと言っていたくせに、自分がしてしまっていては仕方ないだろう。
 口には出さずとも俺は内心思った。
 真穂は腰を浮かしてイチモツを引き抜き、俺の腹の上で身体の向きを変えると股間を俺の顔の上に降ろしてきた。
 そして上半身を倒すとシックスナインになって真穂はイチモツに吸い付いた。
 グチョグチョの割れ目を俺の顔に押し付ける。
 わずかにしょっぱい液を舐め取るように吸い続けると、奥から止めど無く溢れてきた。
「んっ、んっ」
 舌を押し込み、奥から舐め取ろうとするが、そうすることによって真穂の腰が浮き、またも大量に溢れてきた。
「んふっ、むうっ」
 だいぶキているようだ。なにげにまとめた3本の指を穴めがけて一気に突き刺した。
「んふぁああっっ」
 背中を思いっきり反らせ、イチモツに吸いついていた口を放して大声で悦びを発する。
 濡れているとはいえ、指3本をいきなり入れられても悦んでいる…まさか、フィストファックも可能かもしれない…。
 興味を抱いた俺は、小指を添えて出し入れしても痛がらないのを確認して親指も添えて出し入れを始めた。
「ああっ、くうっ!フィ、フィストならお願い一気にやっちゃって!!」
 俺の手の動きに真帆も何をしようとしているのか分かったようだ。
 入り口付近で出し入れしていた手を、指をまっすぐに伸ばして言われた通りに一気に突き刺した。
「くあああーっ。くっ、ふっ、はあっはあっ。奥、奥がいいの、お願い、奥が…!」
 手首までズッポリなんて程度ではない。手首から更に10センチ近くは入ってしまった。もちろん指は曲げずに伸ばしたままだから30センチ近く奥にまで入ってしまっていることになる。
「ああっ、そう、その突き当り。突き当りをむちゃくちゃにして!」
 突き当たり…多分子宮だろうが、こんな大事なところをむちゃくちゃにしてしまっていいんだろうか?迷いながら軽く指先を動かして内壁を軽く引っかいてみた。
「はあっ、じらさないで。もっと強く、強くぅー!」
 完全に自分の世界にいってしまっている真帆はもう何も出来ないようでフェラなどとんでもなく、手でイチモツをこね回している程度しか出来ないでいる。
 そもそも、フィストファックをしてからと言うもの真帆は背中をこれでもかと言うほどにのけぞらせているのだ。
 刺激の弱い俺の動きに耐え切れず、自ら腰を振って刺激を求めているようだ。
 それならば…手を開いたり閉じたり。内壁を強くこすったりつねってみたり…。
「あーっ、そうよ、それよ!もっと、もっとぉー!」
 そのときふと気付いた。真帆の下腹部、と言うよりもヘソのすぐ下あたりがイビツに動くのだ。
 ぎょっとはしたものの良く見て実はそれが俺の手の動きだとわかると正直驚愕した。
 中から押せばポコッとふくらみ、そのまま内壁をこするようにするとふくらみはその動きに合わせて移動する。
 そのふくらみにもう片方の手を添えると、真帆の肉を両手で挟んでいることが確認できる。
 そんな動きが真帆にとっても良かったのか、よりいっそう大きな声で叫んだ。
「もうだめーっ、いく、いきたいの、いかせてーっ!」
 ここまでなれば後はすることなど決まっている、ピストン運動だ。
 指をまっすぐに伸ばして腕をすばやく何度も出し入れする。
「ぐう、があっ、ぐぅえっ」
 勢い余って内部の突き当りを強く押してしまうと内臓を直接押し上げてしまうのか、今にも胃の中のものを吐き出してしまうようなうめき声を上げる。
 だが、そのほうが気持ちいいのか。目は涙をためながらも恍惚としている。
「もっと、ぐえっ、もっと強く!がっ」
 もうここまで来ると正常ではいられない。俺は言われるまま、腕の出し入れの速度を上げ、さらに内部で伸ばしていた指を曲げた。
 握りこぶしは横方向に広がる上に長さが短くなるので今まで以上に腕の太いところが入るようになる。
 予想通り、握りこぶしも腕の太い部分も真帆を狂い喜ばせた。
「がぁっ、ああ、いい。いいっ、いいいーっ」
 握りこぶしで内壁をこすり、入り口のほうは太い腕がこすり…。
「いくうーっ!ぐえええーーっ」
 ……数秒の静寂。
 最後は握りこぶしが突き当たりを殴ると言うまさに暴力的なイカせかただった。
 殴った勢いが真帆の性感と同時に胃を直撃し、昇天と同時に真帆は胃の中のものを全て吐き出してしまったのだ。
 しかも俺の腹の上に。
 真帆はイキ果てたのか、嘔吐物まみれの俺の腹の上にほほを押し当てるように突っ伏して気絶するように眠りに入ってしまった。
 正直疲れた俺もそのまま眠りたかったが、腕を真帆の中に突っ込んだまま、腹に汚物を吐かれたままで寝るわけにも行くまい。
 再び中で指を伸ばしてゆっくりと腕を引いた。緊張感のなくなった真帆の穴には突っかかるものは一切なく、ガポッという音を立ててやっと腕が抜けた。
 目の前にはピンクのブラックホールを思わす、バカデカい穴が残った。さすがに腕が入るだけあって穴はでかい。
 穴から腕が抜かれても起きる様子のない真帆を腹の上からどかして、汚物を出来るだけふき取って俺は再び風呂に向かった。
 そして洗い終え、どこで寝ようか迷いながら客間に戻って見るとさっきまでの淫靡な世界はどこへ行ったのか、もとの客間に戻っていた。
 真帆はいない。シーツの上に残った汚物も、拭きとって捨てた汚物もなくなっている。臭いも綺麗になくなっている。
 狐にばかされたかのような雰囲気になりつつも俺はベッドで就寝した。
....つづく
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