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−−− 第2章 −−− |
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「土萌教授」 教授専用の研究室で報告書のまとめをしていた土萌教授だったが、その声に気がついて振り向く。 声の主はみちるという、土萌教授の学部に最近転入してきた生徒だった。 「みちるくんか。何の用だね?」 最近転入してきたと言え、その類まれなる才能には土萌教授も一目置いていて、すでにいくつかの研究にも参加している。 「先日の催眠装置はどうなりましたか?」 「うむ。始めから寝ている者にしか暗示をかけられないという問題点はクリアできそうにないが、完成したと言っても過言ではないだろう」 土萌教授は手を休め、身体ごとみちるに向けた。話をするついでに一休みするつもりのようだ。 「ということは誰かを実験台になさったんですか?」 土萌教授が一休みすると気付いたみちるは、コーヒーを入れて土萌教授に渡した。 「うむ。私の娘にね。今は最後の後催眠暗示の実験中だ」 「最後、ですか」 「暗示がどこまで永続的な効果を持つか、だ。最終的には1週間も持てば成功と言えるだろう」 「そうですか。成功するとよろしいですね」 「うむ、ありがとう。ときにみちるくん。起きている者には催眠装置は無効だと言うことをレポートにしたいのだが、2〜3、確認したいことがあるんだ。被験者になってくれないかな?」 「被験者ですか…」 被験者とは言葉を変えればただの実験台である。 何を仕出かすか分からない土萌教授の催眠装置の実験台になるのは危険かもしれないと考えたが、起きてさえいれば掛かることはないと判断し、教授の信用を得るためにも、と少し間を置きつつも了承した。 「そうか。ありがとう。では今から頼めるかな?そこに座ったままでいいから。催眠装置はここにある。さ、ヘッドフォンを付けて、目を瞑ってくれたまえ」 立ったまま机に寄りかかっていたみちるは土萌教授の正面にある椅子を勧められてそこに座った。 そして手渡されたヘッドフォンを付け、言われた通りに目を瞑る。 掛かるわけがない、そう思いつつみちるは土萌教授の次の挙動を待った。 「君の身体はもはや君のものではない。その証拠にスカートをめくって、パンティを見せたまえ」 「なっ、何を…えっ!?」 土萌教授のあまりにも意外な命令にそんなことするわけがないと立ちあがろうとしたが、どう言うわけか動かない。なのに手だけはしっかりと動き出した。 膝丈くらいのフレアスカートのすそを持って、手はそのままスカートをめくってしまった。 スカートの奥の、黒いレースの少しハイレグ気味の下着が土萌教授の視界に入る。 「こ、これは…!?」 「やはり私の理論は正しかったようだ。寝ている者にしか効かないのではなく、目を閉じている者にしか効かないの間違いだったようだ」 土萌教授があっさりとタネ明かしをする。 「教授、それを知りたかっただけなら、この手を下ろさせていただけませんか?」 さすがに大学構内で異性の土萌教授にパンティを見せつけるような格好はいやだ、と思ったのだろう。 しかし土萌教授はメガネをきらりと輝かせていやらしい笑みを浮かべた。 「知りたいことはもっとあるんだよ。たとえば…そう、君の女体の神秘なんてのはどうかな?」 土萌教授のいやらしい笑みの理由が分かったみちるは必死で体を動かそうとしたのだが、催眠術に掛かっているせいで全く動かせない。 改めて催眠装置の威力を認識するが、そんなことに感心している場合などではない。 土萌教授が顔を近づけてきたのだ。 「まずは君のその柔らかそうな唇の神秘から知ろうか。私にキスをしたまえ。そして私の舌を受け入れるんだ。艶かしく、キスだけで私がイッてしまうほどにいやらしく絡めるんだ」 「い、いやっ。ん、んむうっ!!」 さらに近づく土萌教授よりも早く動いてキスを先に仕掛けたのはみちるのほうだった。 軽くウェーブの掛かったセミロングの髪が揺れ、外国人顔負けのディープキス。 舌を絡め、時には吸い、時には押しこみ、互いの唾液を交換し合い、歯の1本1本までも舐めていくみちるの舌技に土萌教授は驚きながらもうっとりとしている。 「ぷはーっ」 一体どれだけの間キスをしていただろうか。最後は鼻の穴までも舐められて息ができなくなった土萌教授のほうから離れた。 「か、顔に似合わずハードなキスをするな。さすがは神秘、だ」 息を荒くしながらも冷静に感想を述べる。 「その舌技でフェラをされたらそれだけで抜かずの3発もできそうだな」 フェラと聞いてみちるはかなり極端に拒絶を示した。 「フェ、フェラですって!?私が男性のモノを口に含むですって!冗談じゃないわ!!」 本来やらせるつもりのなかった土萌教授はその強固な素振りを見て考えを変えた。 「フェラがイヤそうだな。ならばぜひやってもらおうか」 「さ、催眠術をかけていやがることをさせるなんて…恥を知りなさい!」 「逆だよ、みちるくん。興奮状態で正常な判断能力が落ちているようだね。いやがることをしたいから催眠術をかけたんだ」 土萌教授はかちゃかちゃとベルトを外し、ズボンを下ろした。 「ま、まさか…催眠装置が寝ていない人にも効果があると分かってて…!?」 「おや、いつもの君の判断能力が戻ったようだね。当たり前じゃないかね。私は失敗するような実験などしないのだよ」 シャツも脱ぐと、土萌教授の貧弱な身体がみちるの前であらわになる。 みちるが目をそむけようとしたとき、新たな暗示がかけられた。 「さあ、君も服を脱ごうじゃないか。人は裸のほうが幸せになれるんだ。君も裸になって幸せになろうじゃないかね」 「い、いやっ」 口では拒絶しているのに、身体は勝手に動いてしまう。 それまでずっとスカートをめくっていた手は、すそからいったん手を離し、ファスナーとホックを外してスカートを脱がせてしまった。 そのスカートはそれまで座っていた椅子の背もたれにかける。 そしてブラウスのボタンを外し、それも脱いで背もたれにかけるとみちるは上下黒の下着姿になった。 下着姿になっても手は休まらない。色っぽく腕を後ろに回してホックを外すと少し前屈みになってブラジャーを外す。 そして最後にパンティを脱いで全裸になった。 「では、私の前にひざまずき、私のイチモツにキスをするんだ。さっきのキスよりも、深く深く飲みこんで、フェラをするんだ」 「いやよっ、絶対に、いやっ、ダメだってば!!」 しかしみちるの身体は土萌教授の前に立ち、ゆっくりとそこにひざまずいた。 「いやっ、あ、ああ…うむっ!!うむうー、むうーっ、むぐーっ!!」 強固な嫌悪感を示していたイチモツに自ら口をつけてしまう屈辱。 暗示のせいとは言え、吐き気を催すほど咽の奥にまで飲みこみ、その陰茎に絡めるように舌を回している自分。 少し苦い味までもはっきりと分かってしまう。 みちるはその知的な顔には不似合いな涙を流し始めた。 しかし舌はそんなことと関係なくそのワザをイチモツに披露している。 舌全体で上あごに押し付けてみたり、振動を与えてみたり、裏筋を集中的に攻めてみたり。時にはイチモツの半分以上を出してカリの裏側や尿道口に舌先を忍ばせてつついてみたり。 嫌悪している割りには知っていなければ出来ないようなテクニックで土萌教授を一気に上り詰めさせる。 「う、うおっ、出るぞ!こぼさず飲むんだ!」 そして口内発射。かなりの量がかなりの勢いでみちるの口内に噴出させられる。 「ん゛ん゛ーーーっっ!!」 拒絶したいのに口はその全てを容易に受けとめ、気持ち悪いそれの味と感触を十二分に味わってからゴクリと飲み込んだ。 さらにもう1度、今度は半立ちの亀頭だけを口に含み、ストローで飲み物を吸い上げるかのようにちゅうちゅうと吸引した。尿道に残っているものまでも飲み込もうとしているのだ。 「う、うう…君は、そうとうやり慣れているな。汚い部分などないとでも言いたげなすました顔をしておきながら、なんて生徒だ」 確かにこうしてみる限りみちるにはかなりの経験があるように見える。しかし、実は男性経験は皆無なのだ。 男性経験はないが、女性経験なら…と言うことなのである。 「君のような淫乱生徒に遠慮する必要はないな。その椅子に手をついて、こちらに尻を向けたまえ」 気持ち悪そうに、今にも吐きそうにしていたみちるはまだ何かするのかと言った目で土萌教授を睨むが、その土萌教授はすぐに視界から消えた。 みちるの身体が後ろを向いたからだ。椅子に手をついて言われた通りの格好になる。 「ふんっ、こんなにもみっともなくヒダがはみ出しているとはな。神秘の真理見たりといったところか」 そのみっともないと形容したヒダを突つき、引っ張って、さらにはつねる。 「や、やめて!!」 「そうだな、そんなに濡れていないようだしやめてあげよう。その代わり…」 土萌教授はやけにあっさりと了承したが、それまで以上に妖しい光りをメガネから放った。 ヒダから手を放されたことで少し安心したみちるは、それでもそれだけで済むわけがないと首を懸命にひねって土萌教授を見ようとした。 なんとか視界の片隅に見えた土萌教授はスティックキャンディーでも舐めるかのように指を舐めている。 何かをする気だ、そう思ったみちるはもっと良く見ようとしたが首がもう限界だった。 「やめていただけるのなら、催眠装置も一緒に止めてください!」 「やめるのはヒダを触ることだけだ。代わりにこっちを触らせてもらうぞ」 「えっ、なっ、ひいっ!?そ、そこはっ…!!」 土萌教授はスリットよりも少し上、くすんだ茶色に沈着した蕾に指先をあてがった。 「痛いのと、痛くないのとどっちがいいかね?痛いのがいいならしっかり締めておきたまえ。痛いのがいやなら緩めればいい」 卑怯な言い方だ。普通の人なら痛いのはいやだと思うだろう。しかしもしもみちるがマゾならば自ら締めてしまうことになる。 そしてその結果は土萌教授の目下であっさりとあらわになった。 「締めたか。ならば、思い切り行くから覚悟したまえ」 「そ、そんなっ、ウソだわ!いや、やめて…う、ううっ、ふぐうーっ!!」 きつく、きつく締められたみちるの肛門に土萌教授の指がうずめられ始めた。 普通、肛門に指を挿入するときは傷つかないようにスキンをつけたり、痛みを軽減するためにワセリンを塗ったり、事前に浣腸して筋肉を弛緩させたり、肛門から力を抜いたりとするものだ。 しかし今は、スキンなどつけていないし、ワセリンなどあるはずもない。浣腸どころか、ぎゅっと力が込められている。 唯一、入れやすくするための土萌教授の唾液だけがみちるにとっての救いでしかない。 第1間接程度までなら普通に肌をへこませる程度の感覚でしかないそれも、第2関節ともなると確実に穴の中へ指が埋まっていく感覚に変わる。 「うっ、くう…っ!!」 眉をひそめて堪える表情が様になるのは、美人の特権だろう。 そのまま根元まで入ると指先は直腸に出る。 中で指を動かされるおぞましさに膝ががくがくと震え、内腿に鳥肌が立った。 「ふうっ…!!」 膣を裏側から突然なぞられて、みちるの身体はびくびくと痙攣する。 「ほお。便秘、か」 つぶやくような土萌教授のセリフ。 最初は意味を理解できなかったみちるも、頭の中で言葉を反芻してみてはっと頭を上げた。 「ミスコンで優勝してもおかしくないほど美しい君が便秘とは。君を女王様とあがめる男たちが聞いたらさぞ興奮することだろう」 「な、なにがおっしゃりたいんですか!?」 「便秘が苦しいなら楽にしてやろうと言うだけのことだよ。ここにはグリセリン原液なんてモノが1斗缶でそこらへんに転がっているからね」 グリセリンが何であるかみちるだって知っている。浣腸液の主成分だ。 普通なら数倍に稀釈して使うものだが、原液をそのまま使った場合は直腸がただれるほどの強い薬になる。 キュポンッ。 「ふあああっ!!?」 入れて間もない指をいきなり肛門から抜いた土萌教授はその場を離れ、研究室の奥から一斗缶と赤い頭の石油ポンプを手押し車に載せて戻ってきた。 実は一斗缶の中身はただの水だ。いくら大学の研究室と言えど、そうそう薬品が大量に転がっているわけはない。 しかしみちるの目には一斗缶の側面に書かれたグリセリンを示す化学式が見えている。 催眠術に深く入っているみちるはさっきの土萌教授のセリフだけでそれがグリセリン原液だと思いこんでしまったのだ。 「ま、まさか、それ…本当に…」 「嘘を言ってもしょうがなかろう。残念ながらエネマが見当たらないので、こいつはその代用だ」 そう言って、石油ポンプの赤い部分をキュポキュポと押した。 半透明の管の中にある赤い弁が閉じたり開いたりするのが良く見える。 「最初の内、多少灯油が混じるが、死にはしないから安心したまえ」 灯油と聞いてみちるはビクリと震えた。 (グリセリンを入れられるのでもいやなのに灯油?灯油なんて身体に入れて大丈夫なの?灯油は身体に悪いんじゃないの!?) 怯える目で石油ポンプを見つめるみちるの考えが分かるのか、土萌教授は笑い出した。 「冬に使ったきりだ、灯油の成分などとうに蒸発しているんだよ。だが、君がそんなにいやがるのならば灯油を用意しておくべきだったな」 「くっ…」 笑い終えると土萌教授は手押し車をみちるの真後ろに移動させ、ポンプのジャバラがついているほうの管の先をみちるの肛門にあてがった。 一度は指を受け入れたそこはいまだにしっかりと締められて、太さは指とさして変わらないものの無機質で硬い管の先を受け入れるにはかなりキツそうな感がある。 しかし土萌教授はそのまま強引に押し込み始めた。 「ぐぐっ、い、痛い、痛い!痛いって言っているのに!!」 みちるがどんなに叫んでも土萌教授の手が止まる様子はない。 じわじわと確実に透明な管がみちるの肛門に埋まっていく。 「ううっ、ぐううぅ…」 土萌教授が手の動きを休めたのは先端から10センチも入ったあたりだった。 これ以上はジャバラが邪魔で押しこめそうにない、無理に押しこめば管のほうが潰れてしまうと判断したからだ。 みちるのお尻からぷらぷらとぶら下がるようになったそれのもう1つの管を一斗缶に突き刺して土萌教授は赤い部分を持った。 「これだと最初の内は空気だけが入るな。まあ良かろう」 強引な挿入のせいですでにお尻が痛いというのにこれからさらに空気を入れられ、メインであるグリセリンを注入されてしまう。 そうなってしまったらどんな醜態をさらすことになるか…。恐怖で顔面蒼白になるが、催眠装置のヘッドフォンが付けられている以上、拒絶することが出来ない。 間もなく入れられるであろう空気の衝撃にみっともない声だけは漏らすまいと口をぎゅっと絞った。 しかしいつまで経っても衝撃が来ない。おかしいと思ってそうっと振り向くと、土萌教授はそれを待っていたようだ。 キュポッ。 「ふあぁんっう…」 せっかく身構えていたのに、タイミングをずらされたことで無駄に終わってしまった。 土萌教授はみちるの心理をそこまで見きっていたと言うことか。 管内の空気が抜けた分、ポンプは一斗缶の中から液体を吸い上げて重くなった。そして2回、3回と徐々に重さを増していく。 そろそろ空気が抜けきって代わりに管内に満たされた液体がみちるの体内に入るであろうとき、土萌教授は手を離し、こう命令した。 「あと一押しでグリセリンだ。あとは君が入れたまえ」 「わ、私が?自分で!?じょ、冗談じゃないわ、なんでそんなことを!!」 しかしどんなに否定しても身体は勝手に動いてしまう。 股の間に手を伸ばし、ポンプを手に取るとそれを手がかりに一斗缶を手繰り寄せる。 そしてポンプを掴みやすいように向きを変えると、それを握り締めた。 「ふぐう…っ」 「そうそう。その調子で限界一杯まで注送するんだ。腹が膨れた学園の女王様…なかなかシュールだと思わないかね?」 手を緩めるとポンプは少し遅れて元のように膨らむ。膨らみきると手は再び握り締めるのだ。 「ま、まさか一斗缶を丸々入れさせる気じゃあ…」 「ふふっ、残念ながら人の身体にはそんなに浣腸できないんだよ。それにグリセリン原液は君の容量的な限界を待ってくれるほど優しくはない」 そのとき、みちるの体内にドンッという突き抜けるような衝撃が走った。 「お、お…うああああぁぁーっ!!あーっ!あーっ!あーっ!!!」 便意なんてナマ易しいものではない。お腹の中を暴れまわるような激痛が身体中を引っかき回し、さらにその激痛が脳天をも突き抜ける。 「どうだね、みちるくん。すばらしいと思わないかね。それほどの苦しみが君の身体を襲っていると言うのにこの催眠装置で掛けた暗示は解けないのだよ」 土萌教授はさも嬉しそうに語るが、それどころではないみちるにはその声は届いていそうもない。 (さらに言うなれば、ただの水なのに暗示1つでそれだけの激痛を与えられる能力も賞賛に値するだろう) 内心でつぶやき、ふと見るとみちるの手が動いていないことに気が付く。 命令通りの限界であるということか、激痛に叫ぶようになってからはポンプから手を離している。が、管はみちるの肛門に突き刺さったままで、ぷらぷらと揺れている。 みちるはそれまでのクールさからは想像できないほどに髪を振り乱して激痛と闘っている。しかしその勝敗はとうに見えているようだ。 膝ががくがくと折れる様は生まれたばかりで一生懸命に立とうとしている小鹿に似ている。 「もう、立つのもやっとのようだね。しかしここで漏らされては困る。一度ヘッドフォンを外してあげよう。外したらその姿のまま急いでトイレに行ってきたまえ。この時間なら他の学生もいないだろう。そして排便し終えたら戻ってきて自らヘッドフォンをつけるんだ。ただしこの暗示を掛けられたことは覚えていてはいけない」 果たしてこんな状態で暗示が有効なのであろうか。土萌教授自身確信はなかったがみちるの頭からヘッドフォンを外した。 「う、うそ。今さら開放されたって…」 みちるは自由になった体を起こし、片手を腹に、片手をお尻に回して何とか立ちあがった。 今さら開放されても、もう1歩だって歩けない…みちるはそう思っていたのだが、開放された身体はそれでもこんなところで漏らしてはいけないと理性だけを頼りに、ゆっくりとだが歩き始めた。 お尻に突き刺さったままの石油ポンプがずるずると引きずられながら付いていく。 1歩1歩をどんなにそうっと出しても振動が発生して激痛に直接伝わる。 しかもその激痛には波があり、それまで以上に激しい波が来ると歩くことすら出来なくなる。 じっと我慢すれば何とか収まるが、徐々に間隔が狭まるその波はみちるの体力を確実に奪ってトイレまでの距離を引き伸ばしていく。 「はあ、はあ、はあ…」 それでもどうにか研究室のドアにはたどり着けた。 あとは廊下に出て、10メートルも進めばトイレがある。 普段のみちるなら全裸で、しかもお尻から石油ポンプをぶら下げながら廊下を歩くなど出来るはずがない。 しかし今はそんな体裁を保っていられるような事態ではないのだ。 身体のどの部分も隠すことが出来ずに廊下に出て、壁に寄りかかりながら何とか歩き続ける。 やっとトイレにたどり着いたみちるは個室に入って金隠しにまたがると新たな問題に直面した。 「だ、出せない…!!」 給油ポンプを先に抜かなければ出すことが出来ない。だが手で引っ張って抜こうとすると肛門が締まってしまい、上手く抜けない。 しかし体内の熱いマグマは出口を求めて暴れまくっている。 どうする?どうする?どうする…? 迷った挙句、みちるは石油ポンプのジャバラの中ほどを足で踏んで押さるとまっすぐ立ちあがった。 「…っっぎゃああああぁぁぁーっ!」 みちるの絶叫が研究室棟内に響き渡った。 絶叫が終わった頃、みちるは自分の汚物まみれの個室の床面に膝をついて生き絶え絶えになっていた。 強引に引っぱることで少し脱腸になりかけつつも管は抜けた。 しかしやはり強引だったようで、その激痛はそれまでの激痛とは比較にならなかったのだ。 しかも、激痛がまんま肛門に残っているその直後、出口を求めていた体内のマグマは意思とは関係なく一気に噴出。 汚物で肛門が裂けるんじゃないだろうかという勢いで噴き出したそれは立った状態だったせいもあり、ほとんどは便器を逸れて、みちる自身の足を汚しながら個室の床面に飛び散ったのだった。 しばらくほうけていたみちるはあまりの臭さに我を取り戻し、汚物まみれになった個室と自分の足を見た。 「な、なんてこと…!」 流石にそのままにしては置けず、足の汚物をトイレットペーパーで大雑把に拭くと個室を出て掃除用具入れからホースとデッキブラシを取り出した。 自分の身体も綺麗にしたいが、何よりこの大量の汚物を何とかしないと臭いがいつまで立っても消えそうにない。 素っ裸で汚れた格好のままトイレ掃除をするのはなんとも情けないが、これ以上の恥辱を晒さないためでもある。みちるは懸命に掃除をした。 水を流しながらデッキブラシで掃除していくと、換気ファンが回っていたこともあり、臭いはだいぶ薄くなった。 さて、次は自身の身体の掃除である。汚物を水でざっと流して洗面台にある石鹸で足だけを洗い、それも流すと何とかもとの美しさが戻った。 お尻も洗おうとはしたのだが、冷たい水が妙に肛門に染みるために怖くて手が出せなかったみちるは、鏡を覗きこんでたった数十分で異様にやつれた顔を少しでも整えようと手ぐしで髪を直した。 掃除用具もしまって、いざ引き上げようとしたとき、忌まわしい石油ポンプのことを思い出す。 石油ポンプなんて見たくもないが、そのまま放っておくことも出来ない。放っておいたら誰かに見られてしまう。自分のお尻に突き刺さっていたものを他人に見られるなんてもってのほかだ。 迷いつつも結局それを手に持ってトイレを出た。 さっきよりも落ち着いているので、誰もいないと分かってはいても一応周りに気を配りながら歩く。 みちる自身、土萌教授の元へ戻るつもりは毛頭ない。 裸だし衣類は土萌教授のもとにあるが、他の研究室に入れば白衣の1着や2着はあるはずだ。 それを着れば逃げ出すことが出来る。そう思っていたのに、足が勝手に土萌教授の研究室に向かっている。 「あ、あら?ど、どうして…?」 意思と反したのは足だけではない。手も当たり前のようにノブをひねり、ドアを開けたのだ。 「お帰り、みちるくん。すっきりしたかね?」 みちるは悔しそうに歯ぎしりをした。記憶にこそはないが、またここに戻ってくるように土萌教授が暗示を掛けたことはみちるにも十分理解できた。 「ええ。おかげさまで」 眉をぴくぴくと痙攣させながらみちるは再び自分の手でヘッドフォンをかぶった。 「どれ、お尻を見せてみたまえ。おお、おお。見事に脱腸になっているじゃないか」 「ひっ」 土萌教授が肛門の外で何かをぷにぷにと揉んでいるような感覚がみちるに感じられた。 「何を触っているか、分かるかね?」 みちるは答えない。みちるも気にはなっているが、何なのか分からないのだ。 「肛門から外に出た君の腸だよ。なに、この位なら押せば戻る。しかししばらくは癖になるかもしれんから、排便の際は常に気をつけたまえ」 土萌教授は赤紫色に輝く腸をしばらくこね回していたが、みちるが無反応に徹してしまったので指先で器用に脱腸していたそれを肛門の中へ押し戻した。 「さて、いよいよ本題に入ろうか。君は何者で、何の為に私に近づき、何をしようとしているのかね?」 土萌教授は全てお見通しだったのだ。 だからこそこんな拷問みたいな仕打ちをみちるに与えて、徹底的に恐怖を植え付けておいてから交渉に入ろうとしたのだ。 「し、知っていた…!?」 「心外だな。私が無意味に君をいじめていたとでも思っていたのかね?答えなければもっと残虐な行為をするまでだ」 この男ならやりかねない。そんな威圧感が全身から溢れている。 しばらく考えたみちるはがっくりとうなだれて口を開いた。 「わ、私は…政府の調査機関の職員です。あなたが危険なものを作っているという噂を聞きつけたので、それが何であるか、本当に危険かを調べるために派遣されました」 もう抵抗できないと諦めたのか、正直に話している。 「もし本当に危険なものであるならばそれを破壊し、土萌教授をどんな理由でもいいから逮捕拘束する予定でした」 「ほう。で、調査はどこまで進んだのかな?」 「あなたが作った催眠装置は出力を上げて公共電波に乗せれば日本全土を混乱させるに十分なものだと判断されました。だからあなたの娘、ほたるへの虐待を理由に令状を取るべく、証拠集めをしている最中でした」 マイクが使われていないことは分かっているが、嘘を言ってあとでそれを催眠術でチェックされでもしたら、どんな報復があるか分かったものではない。 だからみちるは全て正直に話すことにしたのだ。 「娘への虐待。それは心外な。…んん?ならば娘の元へも仲間が行っているな?」 「はい。私とペアを組んでいるはるかと言うものが、お嬢さんの通う学校に潜入しています」 「よろしい。どうやら嘘は言っていないようだ」 椅子に座ってみちるの突き出されたお尻を真正面に見ていた土萌教授はそれまでこれっぽっちも興味を示さなかった目の前のそれに手を置いた。 みちるはぴくりと反応したが、敢えて無視している。 置かれたぐらいで変に反応しては恥ずかしいし、相手の思う壺だと考えたからだ。 しかしいつまでも無反応ではいられなかった。 ただでさえ、肛門を見て触れるほどに広がっていたお尻を土萌教授は両手でぐっと広げたのだ。 「脱腸を戻してあげたと言うのに、礼の言葉がないな。私はそういう礼儀を知らないのが一番許せないんだよ」 「そ、そんなっ。元々の原因は…」 「口答えはやめたまえ」 土萌教授のせいだと続けたかったみちるの言葉は、土萌教授のマイク越しの言葉に遮られた。 「礼儀を知らず、上の者に歯向かう姿勢はバツに値する。大人しくバツを受けたまえ」 土萌教授はお尻を撫でるように広げていた手をみちるの股間にまで下ろし、スリットをつまんでぐいっと広げた。 「いっ…!!」 かなり強く引っ張られてみちるは顔をしかめたが、本当の痛みはその直後にあった。 立ちあがった土萌教授はいつの間にかに元気にいきり立っていたイチモツを、広げたところにあてがい、ホンの一瞬、止まった直後に押しこんだのだ。 ズンッと下腹部を押し上げるような感覚と、それによって発生した激痛がみちるを襲う。 「ぐああっ!」 「濡れても、感じてもいないここにイチモツを挿される感覚はどうかな?ああ、君は痛いのが好きだったね。この程度ではバツにはならないかな?」 少しでも濡れていれば、滑ると言った感じだろうそれも、全く濡れていない状態ではこすっていると言う感じになる。 土萌教授はわざとゆっくり動かして、特にカリの部分を膣の内壁にこすり当てた。 「ぐううっ、くっ、あああっ、がっ!!」 大きくうねりながらのゆっくりとしたピストン運動はみちるに激痛だけを与えている。 なのに膣は徐々にそれに順応し始めてきた。 「おや、塗れてきたかな?さすがはマゾ。痛みだけだったはずなのにしっかりと感じてきたかね」 愛液は感じていなくても必要なときに分泌されるんだと、反論したくてもみちるにはできない。 悔しさに唇を噛むだけだ。 「感じてきたついでに腰でも振りたまえ。刺激が少々足らなくなってきたようだ」 みちるが激痛に感じるほどの刺激ならば、土萌教授にだって結構な刺激になっているはず。なのに土萌教授は休むことなく腰を振りつづけ、パンッパンッといやらしい音を立てている。 今腰を振れば、当たり方が変化して痛みが増すだけ…そう思っていても腰は勝手に回転運動を始めてしまう。 「そう、いいぞ。その調子だ。君自身が感じやすいように動かしたまえ」 「くううっ」 感じやすいようにするということは、痛みを増させるということだ。 やっと我慢できるようになっていた痛みに新たな痛みが加わっていく。 感じるどころではないのに、愛液は身を守るために溢れだし、ジュプジュプという音まで加わってきた。 「む、むう…。そろそろイクぞ。私と同時にイキたまえ。君が今絶頂からどれほどかけ離れていたとしても、私の発射とともに一気に上り詰めるんだ。膣を、子宮を収縮させ、絶頂感で全てを痙攣させたまえ」 それだけ言い切ると、土萌教授はマイクを放してピストン運動に集中した。 みちるの腰を両手でがっしりと押さえ、激しく動かす。 「イ、イクぞっ!!」 土萌教授の声とともに発射された液を感じ取ったみちるは、全身に鳥肌を立てた。 「い、いやあぁぁーっっ!!」 同時に膣がキューッと収縮し、全身ががくがくと震える。 みちるの体内の奥深くに全てを出し終えた土萌教授は元の大きさに戻ったイチモツをずるりと抜いた。 いや、抜くよりもみちるがへたり込んだほうが先かもしれない。 「いやあ…なんで、なんで…」 敵に強姦をされ、中に思いっきり出されたみちるには最初の時のようなクールさは見られない。 か弱い女子のようにうなだれている。 そんなみちるを気にすることなく、身だしなみを整えた土萌教授はマイクを手に取り、はるかの真正面に立った。 「君の意識は今、海の波間に漂っているよ。その意識を海の底に沈めるんだ。ふかーく、ふかーく。沈めれば沈めるほど、気持ちがだんだんと鎮まるだろう…。さあ、もうすぐ深い海の底だ。さっきまで高ぶっていた気持ちは嘘みたいに鎮まったね」 今まではマイクを使って好き勝手な口調で暗示を出していたのに、突然、本物の催眠術師のような口調になって土萌教授はみちるの意識を奥深くに追いやってしまった。 元々呆然としていたみちるの目から生気が失せる。 「まず、股間を綺麗にしたまえ。ティッシュを使い…これも使って手で届かないような奥までも綺麗に拭くんだ」 これと言って差し出したのは割り箸だった。割り箸にティッシュをはさんでから巻けば膣の奥に突っ込んで中を拭くことが出来る。 みちるは膝で立ち、腰を落として大きく広げた股間に手を回してティッシュをあてがった。 最初は外側。そしてヒダを拭いて、指が届く範囲の内部を拭く。 最後に割り箸にティッシュを巻いて、それを膣に挿入する。 「うっ、うっ…」 割り箸全てを飲みこむほど奥まで拭くと、せっかく拭いた膣前庭を汚して大量の白濁液がどろりと出てきた。 安全日じゃなければ妊娠してもおかしくないと思えてしまうほどだ。 何度か白濁液をすくい出して、時折ティッシュを変えてやっとみちるのそこは綺麗になった。 「ではじっくり聞きなさい。今日、ここで暗示を掛けられてから起きた出来事は全て忘れるんだ。実験は失敗だった。失敗だったから何もなかったんだ。言ってみたまえ」 「実験は、失敗…。何も、なかった…」 「そうだ、その通り。ただ、忘れてはいけないことがある。調査機関職員としての仕事の展開があったらその都度、私にその内容を連絡したまえ。調査内容は対象者に通知する義務があるんだ。ただし、連絡していることは誰にも知られてはいけないよ」 「はい…」 あとは暗示を解いて終わらせようとしたとき、土萌教授はふと思いつき、さらに暗示を加えた。 「忘れた出来事は…」 土萌教授は辺りを見まわす。 「忘れた出来事は、“お尻に挿した石油ポンプ”という言葉を聞いた途端に思い出すんだ。全てを細部まで思い出したまえ。特に排便や、強姦のおぞましい感覚を、だ。その後は私の言いなりにならなければならない」 おぞましい感覚と言うところでみちるはぴくりと震えたが、間を置いて「はい」と返事をした。 「では、次に服を着たまえ。服を1枚見に付けるごとに、普段の冷静かつ沈着、クールな自分自身を取り戻していくんだ。服を着終え、その椅子に座ったら目を覚ましたまえ」 それだけ言うと土萌教授はマイクを置いて正面の椅子に座った。 みちるは立ち上がって服を着始める。 下着を着け、ブラウスのボタンを留め始めた辺りからみちるの表情が変わっていることに気付く。 スカートをはいてファスナーを上げ、衣類に乱れがないか確認しているときにはすでに普段のみちるのようになっている。 そして乱れがないと納得したみちるは椅子に座った。 はっとして、一瞬呆ける。 「どうしたのかね、みちるくん?」 「え、あ、いえ…」 「レポートに必要な調査は終わったよ。どうもありがとう」 「そうですか。それは何よりです。あら、もうこんな時間!それでは土萌教授、失礼します」 そうしてみちるは何の疑いも持たないまま研究室棟を後にした。 |
....つづく |
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