みんな久しぶり。ムギタンだよ!!今日は全国からオタクの猛者が集まるコミケに行こうと思って、ロボトミー手術を受けさせたけど失敗しちゃったお兄さんと一緒にこんな暗いうちから並んでいるっていうわけさ。ちなみにお兄さんは三日とも参加するらしいよ!今日は初日さ。
「やぁ、相変わらずの人出だねぇ。初日はゲームとTRPGだからかな?お兄さんです」
それはないね。お兄さん、ここにいるとカプコンの『エイリアンVSプレデター』みたいに、火炎放射一発で何人燃えるだろうとか考えない?
「多分全滅するよ、ってムギタンの頭の中には人類を減らすような事しか入ってないのかい?」
そんなことはないよ、こんな立派な植民地をそんな風に思う人はいないってば。
「…まぁ、いいけど」
ところでお兄さん。僕たち始発で来たからには、一応僕たちより遙かに早く来れる人は物理的に存在しないよね。
「そうだねぇ。でも、もしかしたら誰かに朝っぱらから車で送って貰った人もいるかも」
ふーん、その分は納得するよ。でも、なんでこんなにいっぱいいるの?
「ムギタン、こういうものの中には日本語が理解できない人とか文盲の人とかが結構いるんだよ。そうすると『アキハバラ電脳徹夜組』とゆーのが出てね。アレはタチが悪い上に、不法労働者より日本語が分からないと来てる。日本語で注意するのがいけないのかな?スワヒリ語とかで注意しないと駄目なのかもしれないね」
ふーん…。別に物理的にいなくなってもいい人達?
「そうだね。問題ないよ。って言うか持ってけ」
―暫くお待ちくだたい―
ただいま、お兄さん。いい実験台をありがとう。これだからお兄さんって ス・キ。
そんなのはどうでもいいんだ、穴があれば。それより、もうじき時間だよ。ほら―――――。
「ただいまより、第○○回コミックマーケット1日目を開催いたします」
わぁ、コスプレしてる人がいっぱいいるねぇ!!!あれ、どうしたのお兄さん?
「いや、服装に見覚えはあるんだけど…何のコスプレだっけな?あれは」
……服装はPF2012のレジーナに見えるけど、着ている人はどう見ても○NEPIACEのレディ=アルビダだし、その横にいるのはパティっぽいけど、どう見ても聖〜学園電脳研に出てきた某藤崎(偽)だね。向こうにいるやたらと細いのはスト3のアレックスかなぁ?服は良くできてるねぇ。
「服は綺麗なんだけどねぇ……」
お兄さん、TPRGのサークルはどの辺なのかな?
「はっはっは、ムギタン。カタログを読みたまえ。ちなみにお兄さんは買ってないよ。昔はちゃんと買ってたんだけど、最近になると現場に行ってゴミ箱から拾えばいいやって感じだからね。ほら、そこにあるからお兄さんが取ってきてあげよう」
ゴミ箱をあさってるお兄さんって、○ンペンみたいだ。なまじ金を持ってるから新宿辺りの浮浪者よりタチが悪いね。でも似合うなぁ。
「ムギタン、お兄さんは効率のいいリサイクル屋さんみたいなことをしているんじゃないか。そんな云われようは心外だよ」
なるほど、物は云いようって奴だね!流石にいつも鍛えてるだけあって詭弁ばっかりだなぁ、お兄さんって。
「というわけで、この辺りがTRPGのサークルが集まっている所さ。パンフには『電源不要』で載っているかな?一応プロの所に行けばまともっぽい物が手に入るよ。絵に関しては……まぁ、気にしないことだね。
この辺で多いのは、やっぱりリプレイかシナリオ集で、前者の方はだいたいのサークルに置いてあるよ。後者はそんなに多くないかな?自分の知ってるシステムのリプレイを全部買おうなんて思ったら、結構大変さ。クリエイティブなサークルだと、自作ルールとかサプリメントみたいな物まであるよ。GURPS・Gガンダムとか、MAGIUSで勝手になんか作っちゃうとか。あとは、オリジナルのルールを作って売ってるのもあるね」
説明ありがとうお兄さん。お兄さんは今回何が目的で来たの?
「番長のリプレイとか、あと最近やってみたいクトゥルフ関係の本を探しているよ。他には、自分の感性に合いそうなリプレイの本かなぁ?こういう系統の本は、ぱっと見で決めちゃった方が面白いのが多いからね。あと、メジャーじゃないんだけど結構面白いシステムでリプレイを作っているところがあるのさ。それが本目的なんだけど」
……そこのブースって、さっき通ったよ。誰もいなくて、机の上に椅子と赤紙がのっかってたけど。
「――――――――――――― はうっ…」(ぱた)
ちょ、ちょっとお兄さん!こんな所で倒れないでよ!!全く世紀末的に邪魔でクズ人間だなぁお兄さんは。
ふぅ、なんだかんだで結構面白かったね。お兄さん。
「良かったねムギタン。お兄さんもいろんな所を廻ったおかげで、カバンとダンボール6箱の中味は新刊でいっぱいだよ」
良かったね…って、TRPGのサークルを廻るだけでダンボール6箱分も新刊って買えるものなの?
「!!……買えるよ、ムギタン(遠い目)」
ふーん(ジト目)
「あ、信じてないな!お兄さんは無差別に購入するからどうしてもそれぐらいになっちゃうんだよいろんなサークルを廻って買い込んでるからね。SFとかファンタジーとかオリジナルとかサイバーパンクとか現代物とかヒーロー物とかホラーとか」
……そこまで言っておいてなんだけど、TRPGって単語が一言も入ってないのがものすごく妖しいよ。すぽ、(鞄から一冊本を抜く)ほらね。
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