北京で作れる簡単

旬の日本料理

   本当に寒くなりました。こんな時期には体の芯から暖まる煮物、鍋物などいかがでしょうか(と言っても、紹介するのは別の料理です)。最近、北京でも白菜を一年中見かけるようになりましたが、やはり白菜は冬が旬です。私たちが一般に食べている白菜は「結球白菜」といって、身がしまっていて甘みがある品種です。寒冷地方に良いものができます。

白菜と鮭の重ね蒸し
   はじめに生鮭に薄い塩をします。白菜は一枚づつはがして固めに茹でます。白菜は水に入れないでざるなどにのせて冷まします。冷めたら白菜にも薄い塩をします。白菜を流し缶に合わせて切り、固い根の方は薄く切るか叩いておきます。流し缶に白菜、鮭の切り身の順に重ねて詰めていきます。この時に白菜と鮭の間に溶き卵を塗り、つなぎに片栗粉をふります。最後に白菜を重ねて、20分くらい蒸します。蒸し終わったら、切り口が見えるようにして器に盛り、葛あんをかけておろし生姜をのせます。青味にほうれん草を添えて出来上がりです。
◆材料4人前   
生鮭:350g   
白菜:600g   
溶き卵:少々   
片栗粉:少々   
葛あん(出し汁カップ2、塩小さじ1/3、醤油小さじ1/2、みりん小さじ1、片栗粉少々)   
おろし生姜:少々   
ほうれん草:少々
. 白菜とほうれん草の胡麻醤油
   ほうれん草を芯にして白菜で巻くと、白と緑がとてもきれいです。鍋物によく使う胡麻醤油やからし醤油で食べてもおいしいです。白菜は、「白菜と鮭の重ね蒸し」の時と同じように茹でて下さい。これにも薄く塩をします。ほうれん草は茹でてから急激に冷やして色を良くします。ほうれん草はあくが出ますから、しばらく水につけてから取り出し水を切ります。白菜はやはり「白菜と鮭の重ね蒸し」の時と同じように、根の方は薄く切るか叩いておきます。そして白菜の上にほうれん草を棒状に載せ、端の方から固く巻き、水分をしぼり、巻きすで形を整えます。ほぼ3センチくらいの長さの輪切りにします。炒った白胡麻をすり、調味料を加えて胡麻醤油を作ります。最後に、器に盛った白菜の底の方に胡麻醤油を流し込みます。
◆材料4人分   
白菜大4枚   
ほうれん草1(180g)   
胡麻醤油(白胡麻大さじ3、砂糖大さじ1と1/2、醤油大さじ2と1/2)
《材料調達お役立ち情報》
★岳各庄市場(北京市豊台区)の相場(1斤・500g)  
〈野菜〉   
   白菜:0.40元   
   山東菜:0.60元   
   ちんげん菜:0.60元   
   ほうれん草:0.70元   
   にら:1.30元   
   トマト:1.10元  

じゃがいも:0.80元   
しいたけ:3.20元   
ねぎ:0.65元   
玉ねぎ:1.00元   
さつまいも:0.50元   
長茄子:3.00元  
〈果物〉   
   金柑:2.40元   
   なし:1.50元   
   バナナ:2.80元   
   りんご:1.50元   
   いちご:10.00元   
   ぶどう:3.50元   
   パイン:2.00元   
   キウイ:3.00元
これらの相場は、料理店として仕入れた値段です。個人で買う場合は、若干割高になると思われます。(値段は12月24日現在)
☆白菜の選び方
   持ってみてずっしりと重く、葉の汚れていない白いもの、斑点とか虫食いのないものが良い白菜です。

☆白菜の保存
   使って残った分は早めに食べることをお勧めしますが、新聞紙できっちり包んで、冷暗所に立てておくとある程度日持ちします。


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