ホブゴブリン

     狭義にはゴブリンはレッドエルフを指す俗語であるが、このブラックエルフと同じく菌類を祖に 持つ種族の表面的な印象は極めてトロウルに似通ったものになる。
     その容貌はひょろ長いがつくりのしっかりした脚の上にダークトロウルに近似した頑強な上半身 がのった様であるかに伺える。顔はトロウルに似てはいるが吻は短く、より丸みをおびた印象を 受ける。また、耳は三角形に尖った形をしており、大きく左右にはりだしている。この点は彼らが エルフの近似種である事を示す唯一の特徴である。目は僅かな光さえも拒絶し表面で反射してしま いその為、緑色の微光を放っているかのように見える。この眼球は通常の意味での視力を備えて いないが、耳や吻と同じく<暗視能力>の為の物である。彼らは地上産まれのダークトロウルより 遥かに優れた<暗視能力>を持ち、より具体的な細部を認識する事が出来る。彼らは色彩を認識 する事は出来ないものの対象の濃淡を見る事は出来る。また、通常の視力を持つ者が雲をみるかの 様に闇の濃度を見分ける。
     体毛は純粋な闇に属している事を示すかの如き漆黒であり、その毛の様子はある種の菌類の様な 繊毛である。
     彼らは火に対する抵抗力を持たず、火に関連したダメージ(通常の火、火剣等)は倍加する。 但し、炎を伴わない熱ダメージ(焼けた金属等)に関してはこの限りでは無い。
     エシルリスト卿が地獄行で見いだしたこの種族は卿の暗闇のマントによって生じる ヘルゲートを通じて地上へと召還される。疲れ知らずのこの地獄の軍勢は一日に75Km余りを走り、 強行軍を行えば実に100kmもの距離を移動する。但し、日中活動した一日につき1d6分のFPを疲労して ゆく。地上にいる限りこの疲労は回復する事は無い。この様に彼らは地上での生存に適しては いない為、一連軍事行動の終了と共に地獄へと帰されるのが通例である。
     暗闇のマントに依らず魔道師が彼らを召還しようとする場合、必要な触媒はこぶし半分の大きさの 冥府炭1つとフラスコ一杯のダークマター、呼び出したいホブゴブリンの産まれた土地の土大匙 二杯分である。

基本能力値   平均    
STR 3d6+6 16−17 移動 14
CON 3d6 10−11 耐久力 14−15
SIZ 3d6+8 18−19 疲労 26−28
INT 2d6+3 10    
POW 2d6    
DEX 2d6+6 13    

身体部位 近接(d20) 発射(d20) ポイント
右脚 01−04 01−03 3/5
左脚 05−08 04−06 3/5
腹部 09−11 07−10 5/5
胸部 12 11−15 5/6
右腕 13−15 16−17 3/4
左腕 16−18 18−19 3/4
頭部 19−20 20 3/5

武器 SR 攻撃% ダメージ 受け% AP
ウォーモール 40+6 1d10+2+1d4 40−3 12
蹴り 35+6 1d6+1d4    

    魔術(−2):通常は無い。
    技能: 運動(−3)、知識(+0)、操作(+6)、知覚(+0)、隠密(−3)
    <登はん40−3><回避30−3><泳ぎ05−3><乗馬00−3> <聞き耳35><暗視視力45><暗視捜索45> <隠れる20−3><忍び歩き20−3>
    アーマー:3ptの皮膚。毛皮の胴衣を着ている(2pt)。
    《消沈》、《恐怖》など恐怖に根ざした感情を操る呪文は無効。
(7,feb.'00)


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      参考資料:モンスターコロシアムより「クリーチャーブック」(芥obby Japan)他