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日 時
平成24年1月24日(火)
午後6時00分〜8時00分
場 所
大東市立市民会館 3階 中会議室
内 容
1.開会挨拶 梅木会長
2.例会趣旨・講師紹介 永田幹事長
3.講演
「東日本大震災による原発事故と放射線の影響について」
〜特に汚染食品との関わり〜
講師/大阪府立大学 放射線研究センター 八木 孝司氏
| T. |
放射線の基礎知識(物理学・生物学) |
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・放射線物質とは放射線を出す物。
・放射線とは放射線を出す能力。
・放射線とは放出されるエネルギー。
<放射能の大きさを表す単位>
・放射能の大きさ ベクレル(Bq)。
1秒あたりに崩壊する原子の数を1ベクレルとする。
※放射性物質は放射線を出して自然に崩壊し、減少する。
<放射線の量を表す単位>
・吸収線量:グレイ(Gy)物質に吸収された放射線のエネルギーの量。
・実効線量:シーベルト(Sv)人への影響を表す放射線量。
<まとめ>
1.放射能の単位はベクレル(Bq)。
2.放射能は時間とともに消失していく。
3.宇宙や地球には元々放射性物質が存在している。
4.私たちは常に自然放射線に被曝している。
5.放射線被爆線量の単位はシーベルト(Sv)。
6.日本人の自然放射線平均被爆線量は1.5ミリシーベルトである。
・放射線の影響はDNAに生じる。 ・放射線はDNAを切断する。
↓
・細胞はDNA切断を修復する。
↓
・しかしDNA鎖切断が多く生じると細胞死、突然変異(染色体異常)。
(1)細胞死…急性影響(造血障害、消化器障害、皮膚障害)
(2)突然変異…癌(がん)
<放射線の被曝線量(ミリシーベルト)と影響>
♦普通の生活で浴びる放射線線量
・胸部レントゲン撮影1回…0.05ミリシーベルト
・東京―ニューヨーク航空機往復…0.2ミリシーベルト
・胃レントゲン撮影…0.6ミリシーベルト
・日本の平均年間自然放射線…1.5ミリシーベルト
・世界の平均年間自然放射線…2.4ミリシーベルト
・胸部CTスキャン…6.9ミリシーベルト
♦急性影響が出る放射線線量
・急性的症状が現れる下限線量…250ミリシーベルト
・リンパ球の減少が起こる下限線量…500ミリシーベルト
・吐き気、倦怠感…1000ミリシーベルト
・脱毛…3000ミリシーベルト
・嘔吐・下痢・下血…4000ミリシーベルト
・被爆した人の全員が死亡…7000ミリシーベルト
<まとめ>
1. 放射線の人体影響はDNAが切れることで起こる。
2. 250ミリシーベルト以下の被爆では急性影響は起こらない。
3. 250ミリシーベルト以下の被爆による影響は癌(がん)だけである。
※ただちに影響はない。 |
| U. |
福島第一原発事故による放射線 |
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・ウラン235の核分裂連鎖反応…ウラン235は中性子を吸収し分裂する。
核分裂原子(ヨウソ131、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90)
・ヨウソ131(半減期8日)
・セシウム134(半減期2年)
・セシウム137(半減期30年)
・ストロンチウム90(半減期29年)
<まとめ>
1.被爆が問題となっている放射線はセシウム134とセシウム137から出るガンマ線である。
2.健康影響が心配される被爆線量は最大で年間20ミリシーベルトである。 |
| V. |
食品による内部被爆を考える |
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・牛肉を食べることによる内部被爆(例)
・セシウム137が稲わらに付着
↓
・牛が食べる
↓
・牛肉にセシウムが移行
↓
・食肉に加工
↓
・人間が食べる
<食品の放射性セシウムの新しい基準値> 平成24年4月1日施行
♦基準値(ベクレル/Kg)
・飲料水…10(暫定規制値…200)
・牛乳・乳製品…50(暫定規制値…200)
・乳幼児用食品…50
・一般食品…100(暫定規制値…500)
※すべての食物には天然の放射能があり、私たちは被爆している。(カリウム40)
例)ほうれん草、わかめ、玄米、サラダオイル、牛乳、ビール、ウイスキー他
<食品の放射能から被爆量(実効線量)の求め方>
| 被爆量 |
= |
摂取した食品に含まれる放射性物質の量 |
× |
実効線量換算係数 |
| (mSV) |
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(Bq/Kg) |
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(mSv/Bq) |
・食事によるカリウム40からの被爆線量
1年間にカリウム40による被爆線量(実効線量)は、カリウム1グラム当たりの放射能強度は30.4Bq。
※実際の食事では、セシウムよりカリウムからの被爆量が圧倒的に多い。
<まとめ>
1.食物にはもともと天然の放射性物質(カリウム40)が含まれている。
2.セシウム137による被爆線量(実効線量ミリシーベルト)は摂取した放射能(Bq)に実効線量係数(0.000013)を掛けたら求まる。
3.実際の食事ではセシウムよりもカリウムから受ける被爆の方が圧倒的に多い。
4.市販の食物を食べることによって癌が増えるとは考えられない。
(たとえ幼児が大人になるまで食べ続けても) |
| W. |
チェルノブイリ事故との比較 |
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・チエルノブイリ原子力発電事故…1986年4月26日、旧ソ連ウクライナ共和国制御棒の設計欠陥、典型的暴走事故、炉心にて黒鉛の火災 爆発によって原子炉と建屋破壊
<チェルノブイリ原発事故による健康影響のまとめ>
1.原発勤務者・消防士などの急性被爆者:234名 生存者の主な症状は皮膚障害と白内障
2.事故処理作業者:24万人 最近、一部に白血病と白内障の増加が認められる
3.汚染地域の住民:500万人 小児甲状腺癌:約6,000名、遺伝的影響はみられない
<チェルノブイリ原発事故の教訓>
この事故によって引き起こされた最も大きな公衆衛生問題は
・精神的および心理的影響である。
・住民の精神的健康と幸福感に深刻な影響を与えた。
<福島第一原発事故で必要なことは>
1.放射線による健康被害を出してはいけない。
2.決めた規制値は守る。
3.住民および事故処理労働者の被爆管理を徹底的にする。
4.避難者の精神的ケアを十分に行う。
5.汚染地域の迅速な除染を行う(いつまでも20mSV年は不可)。
6.軽度な放射性汚染物の減容・保管は福島に押し付けない。
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出席者
22名
【会 員】
寺田・荒矢・市位・近藤(康)・梅木・北村(洋)・川瀬・松原・小笹・北尻・嘉納・加藤・粉川・井村・舘本・川端・藤原・松吉・吉村・永田・岡・宮里
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