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6敗目で遠のく2位

第4節のリベンジ? 戸田に屈す

2000日本リーグ/第9節/第1日/11月11日(土)/栃木大会/栃木県鹿沼市・鹿沼運動公園野球場

戸田中央総合病院(10勝9敗) 1−0 日立ソフトウェア(13勝6敗)

 
日立ソフトウェア
戸田中央総合病院 ×

出場メンバー
日立ソフトウェア 戸田中央総合病院
[3]
[4]
[7]
[D]
走[9]
[5]
[6]
[8]

[2]
川崎千明
一居理恵
田村由香
斎藤春香
黒田多江子
亀田悦子
来條美穂
新海直子
田本博子
馬渕智子
藤本あさ子
[6]
[4]

[D]
[2]
[8]
[3]
[9]
[7]
[5]
金子富士子
弥田とも子
中村智子
中山紀恵
宇都木葉月
山崎裕子
小宮千明
仁木景子
泉久美子
若林珠美
石川多映子 坂井寛子

 1点位いつでも取り返せる。ソフト関係者は皆そう思っていたに違いない。
 ソフトは1回裏、戸田・金子にいきなり先頭打者本塁打を右方向に叩き込まれて、早くも1点のビハインド。日本リーグで過去3度対戦して1点も与えていなかった相手に先制を許す予想外の展開となる。それにしても石川の被本塁打の多さは気にかかるところ。
 しかし続く2回表には早くも反撃に入る。来條、新海の連続安打で二死一、二塁とするものの、この回は無得点。しかしソフト打線は坂井の速球を初回から捕らえており、逆転は時間の問題と思われた。
 4回表にも同じく二死から亀田に中前安打、来條に右前安打が飛び出す。さらに坂井の暴投で共に進塁し、二死二、三塁で、打席の新海に逆転打の期待がかかる。しかし新海の左前への打球は、左翼手の泉が一度は目測を誤りながらも辛うじてダイビングキャッチ。回が進むにつれ、初回の1失点が徐々に重くのしかかってくる。
 石川は、初回に本塁打を浴びた後は二塁も踏ませない投球。戸田の追加点を阻んで味方の援護を待ち続ける。しかしこの日の石川には、速球とチェンジアップにいつものような落差は見られなかった。
 ソフトは6回表の一死後、田村が左前安打で出塁。この試合では初めて二死以外での走者が出る。ここで4番の斎藤に打順が回るが、リーグ再開後は鳴りを潜めてしまっている主砲は、敢え無く遊ゴロで田村が二塁封殺。しかし続く亀田に左前安打が出て、二死ながらも一、二塁とする。今日2安打の来條に期待がかかったが、思い切って叩いた打球は弥田にさばかれ二ゴロに終わった。坂井の球を常に捕らえ続けていながら、打球はすべて内野手の守備範囲内に飛ぶという、今日のソフトの攻撃を象徴する結果に終わった。最終回は下位打線にもはや反撃の余力なく、戸田の倍の6安打を放ちながら、内野ゴロの山を実に16個も築いて坂井の軍門に降った。石川は地元栃木県の白鴎大足利高出身だが、五輪後の「凱旋試合」では味方の援護なく敗戦投手となった。
 なおこの試合は、石川、坂井の両投手が共に与四死球ゼロを記録。その意味では締まりのある試合だったのではないか。

その他の試合結果

<栃木大会>
日立工機(4勝15敗) トヨタ自動車(10勝9敗)
ミキハウス(7勝12敗) 大徳(10勝9敗)
<高崎大会>
豊田自動織機(17勝2敗) YKK四国(3勝16敗)
日立高崎(15勝4敗) シオノギ製薬(10勝9敗)
デンソー(6勝13敗) 太陽誘電(9勝10敗)



逆転で決勝T進出決定

石川、完璧リリーフ

2000日本リーグ/第9節/第2日/11月12日(日)/栃木大会/栃木県鹿沼市・鹿沼運動公園野球場

日立ソフトウェア(14勝6敗) 4−1 トヨタ自動車(10勝10敗)

 
トヨタ自動車
日立ソフトウェア ×

出場メンバー
日立ソフトウェア トヨタ自動車
[3]
[4]
[7]
[D]
[9][5]

[8]
[6]
[2]
川崎千明
一居理恵
田村由香
斎藤春香
亀田悦子
来條美穂
黒田多江子
田本博子
新海直子
藤本あさ子
馬渕智子
[3]
[8]
[7]
[6]
[2]
[4]
[D]
[9]

[5]
梨羽真由美
所祐未
西村真由子
伊藤幸子
G.ボックス
原田教子
村田典子
寺田理香
鈴木明子
渡邊いつ子
中西あかね
入山真澄
石川多映子
甲元愛子

 トヨタは奇策を打ってきた。トヨタは前日の日立工機戦でまさかの完封負けを喫し、決勝トーナメント進出に暗雲が漂っている。沈黙した打線に刺激を与えるためか、トップの伊藤を4番に据え、梨羽を5番から1番に配するなど打順を大幅に変更。前日と同じ打順の選手は1人もいないという布陣で臨んだ。
 しかしこの用兵が功を奏し、打線が繋がりを見せてトヨタが2回に先制する。先頭打者・ボックスの、バットに当てただけの打球が右前に落ちるポテンヒットとなり、続く原田の三塁強襲の安打で無死一、二塁。さらに村田の送りバントが入山と来條のちょうど中間に転がる内野安打となって、一気に無死満塁となる。そして寺田の遊ゴロが新海の野選を誘って、トヨタが1点を先行した。なおも無死満塁の危機が続くが、ここは併殺、三振で辛うじて1失点で切り抜ける。しかし前日と同じく先取点を奪われる展開に悪い予感が漂う。
 たがこの日のソフトは、その裏にすぐ反撃に成功した。先頭の斎藤が、あと1mで本塁打という大きな中越えの二塁打を放って攻撃の口火を切る。一死後来條が中前安打および二盗を決めて、二、三塁と逆転のチャンス。ここでソフトベンチは、田本と走者斎藤の間でエンドランを試みる。ファウルで2度までは失敗するが、フルカウントからの3度目で成功。同点に追いつく。
 4回裏の逆転劇は二死からの攻撃だった。新海が四球で出塁後、続く藤本の右への打球は二塁手の頭上をフラフラと越えるポテンヒット。しかも打球が右にスライスして、追いかける右翼手から逃げるように、球はファウルグラウンドへと転がっていく。これを見た藤本が二塁を目指すと、右翼からの二塁送球が藤本に当たって今度は外野へと球が転々。一塁走者の新海はこの間に一気に本塁を陥れて、ソフトが勝ち越し点を奪う。続く川崎にも、これまたあわや本塁打の右中間適時二塁打が飛び出し、さらに1点追加。不振に悩んでいた長距離砲2人が、この日は揃って火を吹いた。
 さらに6回裏には、まず先頭の来條が中前安打で出塁。代走の黒田が二盗、暴投で三塁に進出し、新海がエンドランを決めて、とどめの1点を奪う。先制を許しながらすぐに同点、さらに逆転、ダメ押しと、終わってみれば余裕の試合展開でトヨタを破った。
 先発の入山は4回まで毎回の7安打を許し、5回からは石川にマウンドを譲った。うち2本がポテンヒットという不運もある。ただやはり、ライズに切れはあるものの一本調子の感は否めなかった。リリーフの石川は、入山にない緩急を駆使して相手打者をことごとく泳がせる痛快な投球で、5,6,7回をパーフェクトに仕留めた。
 この結果、2試合を残して4位以下に3差をつけたため、ソフトの2年連続の決勝トーナメント進出が決まった。

その他の試合結果

<栃木大会>
ミキハウス(8勝12敗) 戸田中央総合病院(10勝10敗)
大徳(11勝9敗) 日立工機(4勝16敗)
<高崎大会>
シオノギ製薬(11勝9敗) YKK四国(3勝17敗)
豊田自動織機(18勝2敗) デンソー(6勝14敗)
日立高崎(16勝4敗) 太陽誘電(9勝11敗)

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