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越えられぬ1点の壁

日本準優勝 対米国戦5連敗

2002ジャパンカップ/第3日/9月1日(日)/神奈川県横浜市・県立保土ヶ谷公園硬式野球場

■ 決勝
アメリカ
2−1 日本

  R
日本
アメリカ

出場メンバー
日本 アメリカ
[DH]
走DH
[4]
[5]
[7]

[9]
[2]
[3]
[6]
[8]

斎藤春香(日立ソフトウェア)
田中幹子
(ミキハウス)
内藤恵美
(豊田自動織機)
宇津木麗華
(日立高崎)
新井直美
(太陽誘電)
安藤美佐子(デンソー)
伊藤幸子(トヨタ自動車)
山路典子(太陽誘電)
伊藤良恵(日立高崎)
三科真澄(日立高崎)
岩渕有美(日立高崎)
鈴木由香(日体大)
[4]
[3]
[8]7
[6]
[2]
[DH]
[5]
[9]


[7]97
ナターシャ・ワトリー
リア・アミコ
ジェシカ・メンドーザ
クリストル・ブストス
ステーシー・ヌーベマン
テリ・ゴールドバーグ
ナイナ・リンデンバーグ
アマンダ・フリード
ローラ・バーグ
リサ・フェルナンデス
ニコル・ジョルダーノ
ミッシェル・スミス
[1]
上野由岐子(日立高崎)
坂井寛子(戸田中央総合病院)
[1]
ジェニー・フィンチ
ローリ・ハリガン

監督

宇津木妙子

監督

マイク・カンドリア

 1点は取った。USカップ決勝から続く、対アメリカ戦で0−1のスコアで4連敗という不名誉な記録だけはストップさせた。しかし1点差での敗戦という結果は変わらなかった。
 アメリカの先発投手は、先の世界選手権で2勝を挙げているフィンチ。エースのフェルナンデスは、今大会で投手としてはとうとう一度も先発しなかった。8月に結婚したばかりで、新婚旅行のため代表合宿に参加せず、投手としては調整不足ということらしい。
 一方日本は、予想通り上野が先発。しかし斎藤をトップに据え、4番に新井を抜擢するなど、前日とは打順を組み替えてきた。
 地元での大会、決勝戦、相手は女王・アメリカ、好天に恵まれた夏休み最後の日とあって、観衆は6000人を超えた。昨日までの試合では起こらなかった観衆からの歓声や手拍子が日本をサポートし、逆にアメリカにはプレッシャーとなる。フィンチは初回に2四球を与え、この回だけで26球を費やす不安定な立ち上がり。
 日本は打順が一巡した3回、斎藤の中前安打、宇津木の遊内野安打で二死一、二塁とする。ここで日本ベンチが早くも動いた。斎藤に代えて代走に田中を送り込み、4番に起用した新井のバットに賭ける。新井は期待に応えてフィンチの3球目を中前に弾き返し、田中が二塁から一気に生還した。宇津木采配が見事に的中し、今までどうしても取れなかったアメリカからの先制点を奪った。
 日本はこの後も押し気味に試合を進める。5回には2四球と野選で一死満塁と絶好のチャンス。しかし好機で再び打席に立った新井はあえなく右邪飛に倒れる。続く伊藤幸が放った強打もセンター正面を突き、歓声が一瞬にしてため息に変わった。日本はここでフィンチを仕留めきれなかったことが、後で命取りになった。日本はこの回以降、1本の安打も打てなかったのだから。
 上野はフィンチを上回るMAX109キロの速球で、米国打線を5回まで2安打に封じ込めていた。しかし6回、味方の好守で快調に二死を取りながら、アミコに中前安打を打たれてクリーンナップに回してしまう。続くメンドーザに右越えの三塁打を浴びて、とうとう同点に追いつかれた。これで形勢は逆転。アメリカは、与四球5と最後まで調子の上がらなかったフィンチに代えて、7回からハリガンを投入し、必勝態勢を敷いた。
 押せ押せムードのアメリカに対し、たじたじの日本は、最終回にあわやサヨナラ負けのピンチにさらされる。内野安打と野選で二死一、二塁とされ、代打・スミスに中前へと弾き返された。湧き上がる悲鳴。しかし岩渕からの正確なバックホームと、山路の身体を張ったブロックでホームインを阻止。辛うじて延長に持ち込んだ。しかし一度アメリカに傾いた流れは、二度と日本には戻らなかった。
 8回表は、先頭の新井が三振に倒れたのが痛く、日本なすすべなく無得点。日本はその裏、疲れの見えた上野に代えて坂井を投入する。ワトリー敬遠、アミコ遊ゴロで一死一、三塁とされ、打席には同点三塁打を放ったメンドーザ。速球で詰まらせてボテボテの遊ゴロに討ち取ったかに見えたが、三塁走者のジョルダーノが果敢にダッシュ。これに気を取られたか、三科が打球処理を誤りサヨナラの生還を許した。

 世界選手権、そしてこのジャパンカップの2大会で日米の明暗を分けたのは、機動力の差ではなかったか。褐色の弾丸・ワトリーにばかり気を取られすぎたが、ジョルダーノは決勝の好走塁でサヨナラ勝ちの立役者となったし、メンドーザの同点三塁打も、打球処理を手間取ればランニング本塁打にされかねなかった。
 俊足といえば岩渕以外にいない日本がこれに対抗するには、投手の三振奪取能力を高めて出塁を許さないこと、そして世界一の堅守により一層の磨きをかけることだろう。スピードあふれる米国攻撃陣と、水も漏らさぬ日本内野陣との対戦は、今後の世界ソフト界を彩る好取り組みとなるはずだから。

その他の試合結果

中国 3−2 オーストラリア

  R
オーストラリア
中国
(豪)ウィルキンス、ジェントル―トルネア
(中)張艶清―余梅芳

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