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死闘3時間 ソフト力尽く

4位で今季終了

2004日本リーグ/決勝トーナメント/第1日/第1試合/11月20日(土)/京都府京都市・西京極野球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
日立&ルネサス高崎
日立ソフトウェア

日立&ルネサス高崎 日立ソフトウェア
[8] 岩渕有美
[9] 喜村留美子
[3] 伊藤良恵
[6] 三科真澄
[D] 坂本直子
藤本宏美
[4] 鈴木英都巴
[5] 黒川春華
吉田沙緒理
[2] 乾絵美
島袋優美
[7] 柳川直子
小関しおり
小林良美
土谷祐美子
[8] 山田恵里
[6] 西山麗
[5] 新海直子
[7] 馬渕智子
[9] 亀田悦子
田本博子
[D] 森下そのみ
[4] 来條美穂
[2] 鈴木由香
[3] 黒田多江子
[1] 上野由岐子
[1] 遠藤有子
監督 宇津木麗華
監督 斎藤春香

 昨年の決勝を争った、日立&ルネサス高崎と日立ソフトウェアが、今年は決勝トーナメントの初戦で顔を合わせた。負ければ敗退が決まるため、両チームが再び決勝で相まみえることはない。

 日立ソフトウェアは黒田多江子が怪我から復帰。第8節以来、リーグ戦には出場していなかったが、決勝トーナメントに照準を合わせ、大一番で復活を果たした。

 ソフトの先発投手は、レギュラーリーグでのルネサス戦では先発を回避した遠藤有子。しかし初回に早くも、先頭の岩渕有美に中前に運ばれ、二死一、三塁から坂本直子に中前適時打を浴びる。またも立ち上がりの悪さが出て、初回に先制点を許した。
 しかし、その後の遠藤は、チェンジアップを狙われた反省からか、直球中心の配球に切り替える。これが奏効して、3回表に岩渕、喜村留美子の連打で無死一、二塁とされた以外は、6回までルネサス打線を3人ずつで退け、追加点を与えなかった。

 いっぽう、上野由岐子の配球は対照的だった。序盤は数年前のように、速球でグイグイ押す投球を展開。しかし2回二死から、来條美穂に初めてチェンジアップを投げて以降は、いつものように緩急織り交ぜる投球へと切り替えた。

 上野の前に、3回まで西山麗の中前安打1本に抑えられていたソフト打線。しかし4回裏に、二死走者なしから、馬渕智子が中堅方向に大飛球を高々と打ち上げる。打球はフェンスを背にしてジャンプした岩渕のグラブをわずかに越え、同点のソロ本塁打となった。2年連続本塁打王ながら、後半戦は不発に終わった馬渕だったが、大事な試合で上野から貴重な同点弾を叩き出した。

 その後は両チームとも勝ち越し点を奪えず、試合は延長に入る。ここからが、3時間にわたる激戦の、本当の幕開けだった。

 8回の攻撃は、俊足の岩渕を二塁に置いて、上位から始まるルネサスが有利。先頭の喜村がきっちり送り、伊藤良恵四球で一死一、三塁から、4番に座っていた三科真澄が、バックホーム態勢の二遊間を打ち抜き、ルネサスが勝ち越しに成功する。
 しかしソフトもその裏、先頭の来條が負けじと送りバントを決め、続く鈴木由香の2球目でエンドランを敢行。これが鮮やかに決まり、鈴木の二ゴロの間に森下そのみがゆうゆう生還して、ソフトがまたも同点に追いついた。

 9回表には、二死一、三塁から喜村の適時打でルネサスが再び勝ち越すものの、ソフトも西山が一、二塁間を抜く適時打を浴びせ、試合は三たび同点に。上野+ルネサス内野陣という、守りの固さでは右に出るものがない相手に、ソフトが2度までも食い下がる粘りを見せる。試合は一瞬も気の抜けない息詰まる展開となり、10回へと突入した。

 表のルネサスの攻撃。三科の送りバントに続き、坂本が放った打球は左中間へ飛ぶ。ちょうど左翼の馬渕と中堅の山田恵里の中間点へと落ち、打球を追った両者が激突する。4年前に、田本博子が翌シーズンを棒に振る大怪我を負った場面が頭をよぎった。幸い、大事には至らなかったが、もちろん三塁走者の伊藤は生還。坂本に今日2本目の適時打を許した。

 延長後、三たび追う展開になったソフト。先頭の森下のバントは、三塁方向へやや浮いた。三塁手の黒川春華が飛びつくも届かず、辛うじて送りバントは成功。これで延長突入以降、両チームの先頭打者はすべて送りバントを決めている。
 一死三塁で、打席にはバントも得意な来條。しかし三塁走者が亀田悦子では、スクイズは考えにくい。エンドランの可能性が高いが、今度はルネサスバッテリーもそう易々とは許さない。カウント1−1から試みたエンドランは、ファウルで失敗。1球ボールの後、再び仕掛けたエンドランは、バッテリーに外されかけたが、辛うじてファウルで逃れた。1球ごとに息を呑んで静まり返る観衆が、いやがうえにも緊張感を高める。
 3度目の挑戦で初めて前に飛んだ打球は、二塁へのゴロ。亀田が本塁を突くも、鈴木英都巴からのバックホームを受けた乾絵美のブロックに阻まれ、あえなく憤死した。

 ソフトは延長10回でとうとう力尽き、4位で2004シーズンを終了。今年もタイトル獲得はならなかった。


織機 決勝進出

前川 決勝タイムリー

2004日本リーグ/決勝トーナメント/第1日/第2試合/11月20日(土)/京都府京都市・西京極野球場

  1 2 3 4 5 6 7
レオパレス21
豊田自動織機

レオパレス21 豊田自動織機
[4] 藤本索子
[8] 佐藤由希
[9] 渡邊潤子
[6] 佐藤理恵
[3] 井上絵里奈
[5] 白井奈保美
[7] 薮内布由子
[2] C.スコット
[D] 小野奈津子
[7] 長谷川朋子
[4] 小笠原美弥
[1] M.スミス
[6] 内藤恵美
[8] 狩野亜由美
[3] 長澤佳子
[D] 前川仁美
[2] D.シュナイダー
[5] 瀧澤美香
[1] C.デイル
秋元理紗
柘植香奈子
[9] 持丸朋子
監督 藤原徹
監督 L.カサレス

 球史に残る名勝負を見た直後のせいか、失礼ながら1、2位の対戦とは思えない凡戦に見えた。ミスがまったくといっていいほどなかったルネサス対ソフト戦に対し、この試合の得点はミスから生まれたものだった。

 まず1回表に、レオパレス21の先頭打者・藤本索子の初球セーフティバントを、三塁手の瀧澤美香が一塁へ悪送球する。続く佐藤由希が、これまた初球を投前へ転がすと、今度はミッシェル・スミスが二塁へ悪送球。前の試合では一度もなかったエラーが、開始から2球で2度も飛び出した。渡邊潤子の二ゴロで二、三塁とし、続く佐藤理恵のエンドランで、レオパレスが1点を先行する。

 レオパレスは、その後も2回から4回まで毎回安打を放ち、押し気味に試合を進める。しかし4回裏には、今度は自らのミスで逆転、そして追加点を許す事態に陥った。

 豊田自動織機は4回裏に、一死から内藤恵美が四球で出塁。さらに狩野亜由美の右前安打で一死一、二塁と、2回裏に続いて得点圏に走者を進める。長澤佳子が倒れて二死となるが、続く前川仁美が中前に弾き返す。佐藤由のバックホームも及ばず、まず二塁走者が生還して同点。さらに捕手のコートニー・スコットが送球を後逸し、その間に一塁走者も帰って、織機が逆転に成功する。打者の前川は、一気に三塁へと進出。
 さらに、ファウルで粘るデビー・シュナイダーに根負けしたか、9球目でコートニー・デイルが暴投。三塁から前川が生還し、織機が3点目を挙げて突き放した。

 レオパレスはデイルに代えて、秋元理紗を投入。しかし6回二死から、さらに柘植香奈子にスイッチしたところを見ると、この試合の勝利より、明日を見据えての交代であろう。
 逆転された後の5回以降は、レオパレス打線はスミスの前に沈黙。結局試合は3対1のまま淡々と進み、織機が3年ぶりの決勝進出を決めた。


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