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渡邊殊勲打 レオパ決勝へ

デイル快投 散発3安打

2004日本リーグ/決勝トーナメント/第2日/第1試合/11月21日(日)/京都府京都市・西京極野球場

  1 2 3 4 5 6 7 8
日立&ルネサス高崎
レオパレス21 1x

日立&ルネサス高崎 レオパレス21
[8] 岩渕有美
[9] 喜村留美子
[3] 伊藤良恵
[6] 三科真澄
[D] 坂本直子
島袋優美
[4] 鈴木英都巴
[5] 黒川春華
[7] 柳川直子
[2] 乾絵美
[4] 藤本索子
[8] 佐藤由希
[9] 渡邊潤子
[3] 井上絵里奈
[6] 佐藤理恵
[5] 白井奈保美
[7] 薮内布由子
[2] C.スコット
小野奈津子
[D] 河野美里
[1] 上野由岐子
[1] C.デイル
監督 宇津木麗華
監督 藤原徹

 0対0のまま迎えた延長8回。表の日立&ルネサス高崎の攻撃を好守で無得点に抑えたレオパレス21が、今度はルネサスのバッテリーに揺さぶりをかける。
 先頭の代打・小野奈津子への2球目で、捕手の乾絵美がパスボールを犯し、走者の薮内布由子は三塁へ進出。やむなく小野を歩かせ、さらに二盗も決められて無死二、三塁となる。上野由岐子自身も、超高目ありワンバウンドありと制球が乱れ、乾が止めなければサヨナラ負けという冷や汗ものの投球が続く。結局、河野美里も歩かせ、無死満塁でトップの藤本索子に回った。
 しかし藤本、佐藤由希が再三仕掛けたエンドランは、いずれも内野ゴロ・本塁封殺で失敗に終わる。無死満塁から二死満塁となり、続く渡邊潤子もカウント2−0と追い詰められて、ルネサスが窮地を抜け出したかに思われた。
 しかし好事魔多し。3球勝負を挑んだ上野のチェンジアップを叩いた打球は、当たりはさほど強くなかったが、一、二塁間のちょうど真ん中をスルスルと抜け、ルネサスの2年連続三冠の夢を砕くサヨナラ打となった。

 しかし真のヒロインは、ルネサス打線を散発の3安打に封じ込んだコートニー・デイルだろう。初回に岩渕有美、喜村留美子を連続三振に斬り捨てたのを皮切りに、ルネサス打線を翻弄。2併殺など味方の好守もあって、4回までルネサスの攻撃を3人ずつで片付ける。三科真澄にはクリーンヒット2本を許したが、結局7回まで一度も二塁を踏ませることはなかった。

 前日2失策を記録したレオパレス守備陣も、この日はデイルをバックアップした。2、3回には先頭打者に出塁を許したものの、佐藤理恵を中心とする内野陣がともに併殺を成功させ、相手の好機をつぶした。

 大きかったのは、延長突入後の8回表のプレー。先頭の鈴木英都巴を、2ストライクと追い込んでバントをあきらめさせ、遊ゴロにしとめる。このとき、二塁走者の島袋優美が、隙あらば三塁をと少し塁から離れていたのを、一塁手の井上絵里奈が見逃さなかった。とっさの二塁送球で島袋を刺し、またたく間に二死走者なし。下位打線のルネサスに、ゼロからチャンスを作り直す余力はなかった。

 ルネサスは3回表に、柳川直子、乾が連続して送りバントを失敗するなど、拙攻も響いた。リーグ戦で2敗を喫したレオパレスにまたしても敗れ、チーム初のリーグ3連覇の夢は、決勝を目前にしてついえた。ルネサスが決勝に残れなかったのは、1999年以来5年ぶり。


織機3年ぶりのリーグ制覇

主将・瀧澤 執念のサヨナラ打

2004日本リーグ/決勝トーナメント/第2日/第1試合/11月21日(日)/京都府京都市・西京極野球場

  1 2 3 4 5 6 7 8
レオパレス21
豊田自動織機 1x

レオパレス21 豊田自動織機
[4] 藤本索子
[5] 白井奈保美
[9] 渡邊潤子
[3] 井上絵里奈
[6] 佐藤理恵
[8] 佐藤由希
[7] 薮内布由子
[2] C.スコット
[D] 小野奈津子
[7] 長谷川朋子
[4] 小笠原美弥
[1] M.スミス
柴田鮎美
[6] 内藤恵美
[8] 狩野亜由美
[3] 長澤佳子
[D] 前川仁美
持丸朋子
[2] D.シュナイダー
[5] 瀧澤美香
福井薫
[1] C.デイル
秋元理紗
柘植香奈子
[9] 持丸朋子
監督 藤原徹
監督 L.カサレス

 創部3年目にして初の進出を果たした決勝で、レオパレス21は打順を組み替えてきた。前日にミッシェル・スミスから安打を放った白井奈保美を2番に上げ、渡邊潤子、井上絵里奈へとつなぐ打線。また左腕のスミスに対し、右打ちの小野奈津子を再び起用してきた。先発投手は、2日で3連投となるコートニー・デイル。
 いっぽう、3年ぶりの優勝を狙う豊田自動織機は、昨日とまったく同じジグザグ打線で臨む。

 織機は1回裏に、スミスが四球の後、内藤恵美が右前にうまく運んで、早くも二死一、二塁のチャンスを作る。しかし、地元・西山高出身の狩野亜由美が左飛に倒れ、先制はならず。
 逆に直後の2回表に、昨日と同じく凡ミスをきっかけに失点を喫する。一死後、佐藤理恵の二ゴロをさばいた小笠原美弥からの何でもない送球を、一塁手の長澤佳子が落球し、打者走者を生かしてしまう。二盗、投ゴロで二死三塁となり、薮内布由子がスミスの足元を打ち抜いて、レオパレスがまたも先制した。

 織機は3回表にビッグチャンスを作る。先頭の瀧澤美香、長谷川朋子の連続左前安打や、スミスの二塁へのゴロを藤本索子がこぼすエラーなどで、一死満塁と一気に逆転の好機を迎える。しかし内藤恵美の打球は、タッチアップできない浅い中飛、続く狩野亜由美も左飛に倒れ、絶好の逆転機を逃した。 

 織機は続く4回裏にも、長澤、瀧澤の安打で二死一、二塁として、トップの長谷川へとつなぐ。ここでレオパレスベンチは、長谷川への2球目から、デイルに代えて秋元理紗を投入。前日の対戦で投手交代が後手に回った反省からか、早めの継投を選択する。これが成功し、長谷川を左邪飛に打ち取って窮地を切り抜けた。

 しかし一度織機に傾いた流れは止まらなかった。5回裏の一死後、スミスが今日の2試合では唯一の長打となる二塁打を右中間に放つ。織機ベンチも勝負どころと見て、代走に柴田鮎美を投入。さらに続く内藤が、これまた右中間をもう少しで抜ける強打の右前安打を叩き出す。右翼手の渡邊潤子が辛うじて追いついたものの、柴田は余裕の生還。用兵が的中し、織機がまたも中盤で追いついた。なおも二死二、三塁で、前日に殊勲打を放った前川仁美を迎えたが、秋元が踏んばって同点にとどめた。
 その後、レオパレスは6回表に二死二、三塁、織機は7回裏に二死一、二塁と、それぞれチャンスを迎えたが得点なく、決勝は2年連続で延長戦となった。

 8回表のレオパレスの攻撃は、藤本の送りバント失敗・併殺などで、あっさりと終了。リードオフマンとして、レオパレスの快進撃をここまで引っぱってきた藤本だったが、決勝トーナメントでは一度も見せ場なく終わった。

 その裏の織機は、DEFOの持丸朋子が先頭打者として、前川に代わって登場。送りバントは決まらなかったが、結果として投ゴロで走者を三塁へと進めた。続くデビー・シュナイダーの打球は、前進守備を敷いていた二塁手の藤本へのゴロ。一塁へ送球すれば三塁走者に本塁を突かれるとみてか、藤本は自らタッチに行き、シュナイダーと衝突して落球する(記録は藤本のエラー)。一死一、三塁となり、打席には主将の瀧澤が立つ。

 7回途中からリリーフに立った柘植香奈子の3球目を狙った打球は、フラフラと左方向に上がった小フライ。バックホーム態勢を取っていた三塁手の白井が懸命に後退し、左翼手の薮内布由子も前進して必死のダイビング。しかしどちらも及ばず、打球は両者の中間にポトリと落ちた。
 ファウルグラウンドへコロコロと転がっていく打球を尻目に、三塁から長澤が生還。サヨナラで織機が3年ぶり6度目の優勝を飾った。


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