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亀田 怒りのサヨナラ打

誘電に開幕戦の雪辱

2005日本リーグ/第5節/第1日/第2試合/6月4日(土)/豊橋大会/愛知県豊橋市・豊橋市民球場

  1 2 3 4 5 6 7 8
太陽誘電
日立ソフトウェア 1x
 出場メンバー

 8回表の太陽誘電の攻撃を0点で凌ぎ、迎えたその裏。山田恵里を二塁に置き、先頭打者は馬渕智子という、日立ソフトウェアにとっては申し分のない打順だった。昨年の第2節では、馬渕のサヨナラ2ランでソフトが勝利をもぎ取っている。

 しかし誘電ベンチは、同じ過ちはすまいと馬渕を敬遠。次打者との勝負を選択した。これで亀田悦子が燃えた。
 カウント1−3からの5球目を叩いた怒りのピッチャー返しは、庄子麻希のグラブを弾いて中前へと転がる。打球の勢いが殺がれたのが幸いし、この間に山田が二塁から一気に生還。ソフトがサヨナラ勝ちを収めて、開幕戦の雪辱を果たした。亀田はシオノギ製薬戦に続く殊勲打。

 試合展開自体も、開幕戦とは逆の形で進行した。
 試合前半を優位に進めたのは誘電。1回には二死から、水谷直子、新井直美の連打で一、二塁とし、早くも好機を作る。この回は得点に結びつかなかったが、3回には二死二塁から、水谷が左中間に適時二塁打を放ち、1点を先制。水谷はこの日3安打の大当たり。

 一方のソフトは、5回まで西山麗の2本を含む、散発の3安打に抑え込まれていた。しかし6回裏に、先頭の馬渕が二塁手の頭上を越える右前安打で出塁し、反撃の糸口を作る。亀田のバント失敗の後、森下そのみの一ゴロで馬渕が二進。続く鈴木由香が三塁線への適時二塁打を放ち、終盤にソフトが試合を振り出しに戻した。

 試合は1対1で延長に突入。8回表の誘電の攻撃時は、送りバントや死球などで一死二、三塁とされる苦境にも陥った。しかし山路典子の遊ゴロで、三塁走者の挟殺に成功。この試合でもミスのあったソフト内野陣だが、肝心な場面では集中したプレーを見せた。それが、その裏のサヨナラ勝ちにつながった。


トヨタ、対ルネサス戦7年ぶりの勝利

山口2安打完封 中西が決勝打

2005日本リーグ/第5節/第1日/第1試合/6月4日(土)/豊橋大会/愛知県豊橋市・豊橋市民球場

  1 2 3 4 5 6 7
日立&ルネサス高崎
トヨタ自動車 X
 出場メンバー

 新旧交代の途中にあるチームだけに、致し方なかったのだろうか。日立&ルネサス高崎が、昨年までなら考えられない、らしくない試合展開でトヨタ自動車に敗れた。

 とはいえ、先に決定機を作ったのはルネサスだった。3回表には、柳川直子、岩渕有美に連打が飛び出し、一死二、三塁。俊足の2人を得点圏に置いて、主軸へとつないでいる。
 しかし三科真澄は、バットに当てただけの投ゴロに倒れ、三塁走者の柳川は本塁であえなく憤死。続く坂本直子も中飛に倒れ、先制点は挙げられなかった。ルネサスの安打は、この回の2本がすべてだった。

 今日の上野由岐子は、良くも悪くも荒れ模様。顔付近への速球で打者の腰を引けさせてから、チェンジアップでしとめる攻撃的な投球も披露していた。しかし5回裏の失点場面では、悪い意味での荒さが出た。

 先頭の大貫雅子を、投ゴロに打ち取ったかに見えたが、上野が一塁へと悪送球。しかも右翼の柳川がこれをフォローしきれず、球は外野フェンス付近まで転々とし、大貫は一気に三塁まで進出する。緻密さでは定評のあったルネサスにあるまじきミスが出た。
 続く前薗理絵を三振にしとめたが、代打・和田有加にはあっさりとストレートの四球。天敵の伊藤幸子へと回してしまう。ルネサスベンチは勝負を避けて敬遠するが、この満塁策は奏功しなかった。藤野遥香のバットには空を切らせ二死としたが、開幕戦でも上野に一発を浴びせている中西あかねに、中前に弾き返される。岩渕が懸命に前進するも届かずショートバウンド。2走者が生還し、トヨタが終盤にリードを奪った。

 以後のルネサスに、反撃の余力はなかった。昨年までなら小林良美、小関しおりらを投入していた状況だが、今年のベンチには頼れる代打要員はいない。最後の打者となって三ゴロに終わった上野は、もはや一塁まで走らず、勝負をあきらめたかのように途中で引き返した。

 「ルネサスには考えられない敗戦」という言葉には、もう一つ別の意味がある。ルネサスにとってトヨタは、1998年10月19日以来、リーグ戦では敗れていない相手だった。


デンソー 5連勝

シオノギ 久々の得点も実らず

2005日本リーグ/第5節/第1日/第3試合/6月4日(土)/豊橋大会/愛知県豊橋市・豊橋市民球場

  1 2 3 4 5 6 7
デンソー
シオノギ製薬
 出場メンバー

 終始押し気味に試合を進めたデンソーが、終盤にシオノギ製薬を突き放し5連勝。開幕5連敗から借金を完済した。

 デンソーは2回表に、先頭の東美幸が中前に落として出塁する。松尾真由子が送り、さらに立岩宏美の遊内野安打、大塩亜希子の四球で、一死満塁と大量得点のチャンス。ここで田中美奈子が、遊撃手の後ろに落とす左前安打で東を迎え入れ、デンソーが先取点を挙げた。
 柚原雅美はやはり降板。シオノギの先発投手には、1点でも取られたら交代というルールでもあるのだろうか。今季のシオノギは、先発投手が完投した試合は一度もない。
 デンソーはなおも一死満塁と、追加点のチャンスが続いていたが、松本尚子が一ゴロ併殺に倒れ、1得点にとどまる。リリーフの藤本珠貴が、ここは踏んばった。

 シオノギ打線も無抵抗というわけではなかった。4回には、三塁強襲の二塁打を放った増野由佳を三塁に進め、安田真富果がエンドランを決めて、一時は同点に追いつく。シオノギが延長以前に得点を挙げたのは、やはりデンソーと対戦した開幕戦以来。
 しかしこれが限界で、結局シオノギは、増淵まり子の前に、増野の2安打に抑え込まれた。

 追いつかれたデンソーだったが、6回に衣笠久美、東、松尾の3連打などで満塁とし、代打・村田まどかの犠飛で勝ち越しに成功する。さらに7回にも、一死三塁で東がエンドランを敢行。三塁走者の増山由梨がタッチを巧みにかいくぐって生還し、リードを2点に広げた。

 2、6、7回とも、デンソーは大量点のチャンスがありながら1点ずつにとどまったが、貧打に悩むシオノギ相手ならこれで十分だった。最終回は、増淵が相手クリーンナップを8球で退け、完投勝利を挙げた。


■ 出場メンバー

太陽誘電 日立ソフトウェア
[8] 松崎絵梨子
[4] 上西晶
[6] 水谷直子
[7] 新井直美
[D] 中越規菜
[5] 廣瀬芽
[2] 山路典子
和田千鶴
[3] 永原恵美
前田智子
[9] 佐野志津香
[6] 西山麗
[4] 来條美穂
[8] 山田恵里
[7] 馬渕智子
[D] 亀田悦子
[5] 森下そのみ
[2] 鈴木由香
木村穂
[9] 杉山真里奈
[3] 田中亜侑美
溝江香澄
[1] 庄子麻希
[1] 遠藤有子
監督 浦野光史
監督 斎藤春香
記事
日立&ルネサス高崎 トヨタ自動車
[8] 岩渕有美
[3] 大久保美紗
[6] 三科真澄
[5] 坂本直子
[4] 鈴木英都巴
[7] 国吉早乃花
[D] 土谷祐美子
[1] 上野由岐子
[9] 柳川直子
[6] 伊藤幸子
[7] 藤野遥香
[3] 中西あかね
[1] 山口綾子
丸山なお
[D] 寺田理香
[9] 神田多栄
[4] 大貫雅子
[8] 前薗理絵
[5] 五十嵐あゆみ
和田有加
[2] 乾絵美
[2] 西山千鶴
監督 宇津木麗華
監督 若杉賢二
記事
デンソー シオノギ製薬
[8] 増山由梨
[D] 湯山千恵美
[3] 衣笠久美
[7] 東美幸
[5] 松尾真由子
[9] 立岩宏美
[2] 大塩亜希子
村田まどか
[6] 田中美奈子
[4] 松本尚子
小池裕子
[3] 増野由佳
[D] 田城博美
[8] 安田真富果
[4] 北村武子
[7] 澤田由起子
[6] 西村佐弥華
[9] 吉川美加
[2] 南ひとみ
[5] 宮幸代
高木由美子
[1] 増淵まり子
[1] 柚原雅美
藤本珠貴
監督 望月孝雄
監督 亀井月子
記事

■ その他の試合結果

<磐田大会>
大鵬薬品 6−3 ホンダ
豊田自動織機 4−3 レオパレス21
伊予銀行 2−1 戸田中央総合病院

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