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ソフト 最終戦で連勝ストップ

またも岩渕、坂本に痛打

2005日本リーグ/第10節/第2日/第3試合/11月6日(日)/神奈川大会/神奈川県横浜市・保土ヶ谷公園硬式野球場

  1 2 3 4 5 6 7
日立&ルネサス高崎
日立ソフトウェア
 出場メンバー

 保土ヶ谷球場でのリーグ最終戦は、1年おきに雨天に見舞われている。一昨年の2003年は、第2戦・伊予銀行−大鵬薬品戦(降雨ノーゲーム)と第3戦・日立ソフトウェア−豊田自動織機戦が、翌日に延期された。また大徳のラストゲームとなった戸田中央総合病院との雨中戦(2001年)は、今でも語りぐさだ。

 今季最終戦のソフト−日立&ルネサス高崎戦でも、プレイボールに合わせたかのように雨が降り出し、大勢集まった観客のほとんどが屋根の下に移動した。寒くて暗い天候のため、照明も点灯し、吐く息も白い。勝ったほうが首位通過という日立ダービーは、厳しい気象条件の下で始まった。

 ソフトのホームゲームながら、保土ヶ谷球場のこの天気は、敵エース・上野由岐子に有利に働いたのではないか。
 上野には、シーズン最多奪三振記録の更新がかかっていた。地面が軟弱で、打たせて取る投球はリスキーだっただけに、遠慮なく三振狙いの力攻めを仕掛けることができる。試合開始からナイターとなったことも、上野の速球をより速く見せる効果があったはずだ。

 ソフトは初回に、先頭打者の西山麗が遊内野安打で早くも出塁。わずか4球で先制した第5節の再現を期待させたが、後が続かなかった。
 続く来條美穂が、バントもできずに三振に終わったのに始まり、以後は上野の豪球の前に三振を積み重ねていく。速球で早い段階で追い込まれ、次はチェンジアップか、それとも1球遊ぶかと予想していたところに、またも速球。カットもできず、腰の引けたスイングで空振り三振といった場面が目立ち、喫した三振は14個を数えた。球審の判定がやや投手有利だったため、際どい球にも手を出さざるを得なかったのも、苦戦の原因の一つだった。
 しかしそれを差し引いても、上野の制球は濡れたボールを物ともせず冴えていた。遊び球を投げなかったこともあって、試合を通じてボール球は11球にとどまった。

 いっぽう、ソフトの先発・遠藤有子にも、シーズン最多勝記録(17勝)の更新がこの試合にかかっていた。しかも従来の記録は、当面の敵である上野が樹立したものだった。
 上野とは対照的に、チェンジアップなど緩急を織り交ぜて、3回までは被安打1と、上野と互角の投手戦を繰り広げていた。しかし打者が一巡した4回表に、苦手の岩渕有美、坂本直子に連続二塁打を浴びて1点を先制された。さらに二死二塁から国吉早乃花にも左越えの二塁打を打たれ、2点目を失う。

 遠藤は6回にも、岩渕、坂本の連打で二死一、二塁とされ、国吉に大きな当たりを浴びてヒヤリとする場面があった。上野と同じく与四死球ゼロと、投球内容は悪くなかったものの、同じ相手に何度もやられるのはいただけない。

 ソフトは連勝が13でストップ。のみならず、ルネサスに勝ち数で並ばれ、かつ直接対決の成績で劣るため、首位の座を明け渡してリーグ最終戦を終えた。


誘電が6回に逆転

第5節のリベンジ果たす

2005日本リーグ/第10節/第2日/第1試合/11月6日(日)/神奈川大会/神奈川県横浜市・保土ヶ谷公園硬式野球場

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シオノギ製薬
太陽誘電 X
 出場メンバー

 今年も「定位置」の5位が決定している太陽誘電にとって、この最終戦はすでに消化試合。そのためか、伊藤廣美−谷川まきという、リーグ初先発の若いバッテリーを起用した。山路典子が先発でマスクをかぶらないのは、2001年9月の第6節以来である。

 シオノギ製薬の先発投手は、前日に続いて松村歩だったが、調子は最悪だった。初回に先頭の松崎絵梨子に中前安打を打たれたのはともかく、その後もストライクが入らない。1回2/3を投げて2四球を与えただけでなく、10人の打者に対して初球でストライクを取れたのは1度だけ。2回には2安打と1四球で二死満塁と追いつめられ、早くも交代に追い込まれた。

 しかし先制したのは意外にも押されていたシオノギ。3回表に先頭の吉川美加が中前安打で出塁する。パスボールと送りバントで一死三塁とし、打席には松村昌美。同じ捕手で打撃のいい南ひとみを代打に送る手もあったが、シオノギベンチは松村昌にエンドランを指示。これが決まってシオノギが1点を先取した。

 シオノギは続く4回表にも、この回からリリーフに立った後藤真理子の代わりばなを攻める。先頭の宮幸代が右中間二塁打を放ち、さらに三盗も決める。その後、澤田由起子に右中間適時三塁打が飛び出して、リードを2点に広げた。

 追う立場となった誘電は、攻めをてこ入れしなければならないはずだが、代打での起用も考えられた山路は出る気配なし。この点でも、誘電に戦意を感じられなかったのだが、その誘電が6回に逆転してしまうのだからわからない。

 2回途中から松村歩をリリーフした中島美保が、この回から突然乱調に陥る。一死から、代打・永原恵美に左前に弾き返され、松崎にも右中間適時三塁打を浴びて、まず1点差とされる。以後は、先発の松村歩と同様にボールを連発し、連続2四球で二死満塁と追いつめられた。続く新井直美を遊ゴロに打ち取ったかに見えたが、打球が二塁走者と重なったか、投手の乱調が野手の緊張感をそいだか、西村佐弥華が正面へのゴロをこぼし、同点に追いつかれた。さらに廣瀬芽は押し出し四球。誘電が相手の自滅に近い形で逆転した。
 ここでシオノギベンチは、ようやく高倉さやかに投手交代。いつもは早めの継投策を取るシオノギだが、今日は後手に回って傷口を広げた。

 シオノギは2試合続けて、0−2から逆転負け。今日の対戦相手である誘電を、0−5からひっくり返した第5節の試合を初め、好調時には何度となく逆転勝ちを収めてきた。しかし6節以降は1勝しかできなかった泥沼から抜け出せないまま、最後は相手にお株を奪われる形での敗戦で終わった。 


デンソー 大量14得点

トヨタ・山口 大乱調

2005日本リーグ/第10節/第2日/第2試合/11月6日(日)/神奈川大会/神奈川県横浜市・保土ヶ谷公園硬式野球場

  1 2 3 4 5 6 7
デンソー 14
トヨタ自動車
 出場メンバー

 前日に太陽誘電を完封した山口綾子が、デンソー打線の前に初回から火だるまとなった。

 先頭の衣笠久美に左前に落とされ、さらに自ら2四球を与えて満塁の走者を背負い込み、東美幸に足元を打ち抜かれて早くも1点を失う。続く立岩宏美、大塩亜希子に対しては、一、二塁間への同じようなゴロを、二塁手・大貫雅子の緩慢な守備で、2本とも失点につなげてしまった(記録はエラーと安打)。
 さらに田中美奈子にも中前に弾き返されて4点目を失い、たまらずトヨタ自動車ベンチはバッテリーごと交代させる。しかし功を奏せず、二番手の田中由香里も、押し出し死球、衣笠の適時打、増山由梨の犠飛で3点を献上。火消しどころか火に油を注ぐ結果になった。

 初回に早くも7点というあまりの展開に、観客は唖然。祭り状態の一塁側と対照的に、1回の攻防を終えた頃には、三塁側でトヨタを応援する観客の数は半減していた。健気に残っている観客の意気も消沈し、手拍子にも力がない。声援を呼びかける応援団の叫びも空しく響く。

 しかし0−7の時点で球場を去ったトヨタファンは、案外「勝ち組」だったかも知れない。残っていたファンは、雨の降り出すなか、さらにひどい試合展開を見せられることになったのだから。

 3回表には二死を取りながら、田中の中前安打と松本尚子の遊内野安打(実質、伊藤幸子の野選)で再びピンチに。さらに重盗も決められて、二、三塁でトップに回る。
 衣笠の打球は左前のライン近くに落ち、無理に突っ込んだ神田多栄が後ろにそらして、打球はフェンスまで転々。その間に衣笠は、一気にダイヤモンドを走り抜けた。今季のデンソーは本塁打のない唯一のチームだったが、最後の試合で珍しいランニングホームランが飛び出した。

 4回にも無死一、三塁から東の右前適時打で11点目を追加し、投手は田中から露久保望美へ。もはや大勢はいかんともしがたく、トヨタ守備陣の集中も切れた。
 一死二、三塁から、代打・小池裕子の中前安打で、まず三塁走者が生還。二塁走者も本塁を狙う。ここは中堅手・前薗理絵からの返球が勝ったと思われたが、中継に入った丹野あずさが余計なカット。タイミングは完全にアウトだったにも関わらず、みすみす生還を許した。丹野はその後にも、衣笠のセーフティバントでの悪送球で、14点目を失っている。
 衣笠と東は共に3安打と大暴れした。

 まったく成すすべのなかったトヨタは、4回裏に前薗、藤野遥香の連打と四球で無死満塁としたのが、辛うじて見せ場と言えるくらい。しかも結果は、後続の神田が三振、大貫が併殺打という最悪の結果に終わった。

 2年前の保土ヶ谷での最終戦では、中山紀恵(戸田中央総合病院)の満塁弾で奈落の底に突き落とされたデンソーだったが、今年は同じ場所で、最高の形でシーズンを終えた。


■ 出場メンバー

日立&ルネサス高崎 日立ソフトウェア
[6] 三科真澄
[3] 大久保美紗
[8] 岩渕有美
[5] 坂本直子
土谷祐美子
(坂本直子)
[D] 喜村留美子
[7] 国吉早乃花
[9] 柳川直子
[2] 乾絵美
西舘果里
(乾絵美)
[4] 鈴木英都巴
[6] 西山麗
[5] 来條美穂
濱本静代
[8] 山田恵里
[7] 馬渕智子
[D] 亀田悦子
[9] 杉山真里奈
[2] 鈴木由香
[4] 溝江香澄
[3] 田中亜侑美
森下そのみ
(田中亜侑美)
[1] 上野由岐子
[1] 遠藤有子
監督 宇津木麗華
監督 斎藤春香
記事
シオノギ製薬 太陽誘電
[3] 増野由佳
[5] 宮幸代
[D] 安田真富果
[4] 北村武子
[7] 澤田由起子
[8] 高木由美子
[9] 吉川美加
[6] 西村佐弥華
[2] 松村昌美
[8] 松崎絵梨子
[4] 上西晶
[6] 水谷直子
[D] 新井直美
和田千鶴
(新井直美)
中嶌梨紗
[5] 廣瀬芽
[9] 中越規菜
[2] 谷川まき
[3] 佐野志津香
打3 永原恵美
[7] 前田智子
[1] 松村歩
中島美保
高倉さやか
[1] 伊藤廣美
後藤真理子
伊藤美幸
監督 亀井月子
監督 浦野光史
記事
デンソー トヨタ自動車
[3] 衣笠久美
川口尚美
37 (衣笠久美)
[8] 増山由梨
[5] 松尾真由子
[D] 増淵まり子
走D 篠原真由子
[7] 東美幸
初鹿野まい
[9] 立岩宏美
[2] 大塩亜希子
打2 小池裕子
(大塩亜希子)
[6] 田中美奈子
[4] 松本尚子
[6] 伊藤幸子
丸山なお
[8] 前薗理絵
[9] 藤野遥香
[D] 中西あかね
[7] 神田多栄
[4] 大貫雅子
本城優奈
[1] 山口綾子
和田有加
[5] 五十嵐あゆみ
[3] 丹野あずさ
[1] 染谷美佳
[2] 西山千鶴
田中由香里
露久保望美
監督 望月孝雄
監督 若杉賢二
記事

■ その他の試合結果

<三重大会>
戸田中央総合病院 6−0 伊予銀行
大鵬薬品 9−0 ホンダ
豊田自動織機 5−0 レオパレス21 ※11/7に実施

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