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| バーベリという作家 | オデッサ、そして黒海へ | バーベリのエッセイ「オデッサ」 |
| 関連マップと写真 | 帝政ロシアと東方ユダヤ人 | オデッサの洗礼を受けた作家たち |
群像社版の表紙 詳しくはカバーをクリック! ▼シャガールやシンガー… 東方ユダヤ人の織り成す
▼ペテルブルグの重い霧に対立する南国の太陽。
▼オデッサの文学状況を岩本和久さんが語る
▼猫のヤンでおなじみのカフェ,,
▼ネット上の上質な読者が『オデッサ物語』を熱く語る。読者の声はこちらへ!
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物語がはじまる街、オデッサ。 黒海にむかってその胸元を大きく開いた太陽の街オデッサ。難民、流浪、亡命、流血。国際都市であるこの港町が吸いこんできた歴史と、雑多な民族から立ち昇る体臭のなかにかつてあった、ひときわ濃厚な民の血たぎる地区、ユダヤ人街モルダヴァンカ。警察とはちがう秩序のまかりとおる場所。モルダヴァンカを牛耳る偉大なユダヤ人ギャングたちの伝説は、やがて短編の名手、作家バーベリの手によりカーニバル的な彩色をほどこされ、情熱の物語へと昇華した。 ポグロム(ユダヤ人の虐殺)の最中に流される鳩の血の鮮烈なシーン。その血に染まりながら「充たされた幸福な気持ち」を覚えるユダヤ人少年。金で買われた若者が醜女と並ぶ婚礼の席に忍び入る油の燃える匂い。「王」としてこの界隈に君臨する古老と契約を交わした唐突な花婿。しとどにながされる愛の汗、古いカドリールを踊る靴音、鳴り止まぬ楽団、夜襲に脅え泣き叫ぶ赤子、壁越しの嬌声… タルムードの祈りの言葉を唱える唇も、ひとたびベッサラビアの葡萄酒で湿らせば、大いなる昔語りをはじめようぞ。すべてはユダヤ文学の「変わり者」(シュレミール)らの系譜が産み落とし、オデッサという舞台に踊り出た役者たち。この猥雑で陽気なカオスの街の主人公たち。 作家バーベリの自伝的作品のなかで群をぬくとされる短編集「オデッサ物語」。文藝の都ペテルブルグ中心のロシア文学の系譜とは違う、陽光あふれる南国オデッサから生まれたバーベリの作品は、「屋根の上のバイオリン弾き」などのイディッシュ文学の伝統に連なりながらも、その枠を大きく越え、ジョイスやニーチェにも共通する世界を構築したバーベリ。ジイド、ヘミングウェイの絶賛したその作家の魅力はどこまでも尽きることがない。 彼が骨の髄まで愛した港街オデッサに『オデッサ物語』を片手に出かけよう! 道案内は群像社刊『オデッサ物語』の訳者、中村唯史さん、道連れはモルダヴァンカ・ギャング首領フロイムグラチの亡霊か、はたまた気弱で嘘つきな夢見る少年バーベリか。
時はそれにふさわしく逢う魔の刻、シャガールのヴィテプスクの絵のようなユダヤ人街の路地をぬけて、夕げの匂いに心誘われるまま…
それでは下の夕陽をクリック!
訳者中村唯史さんと連れ立って
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