群像社のトップページ
「ロシア文学を読もう」トップページ
「ロシア文学を読もう」バックナンバー
作品の登場人物 作品のキーワード ブルガーコフについて
関連マップ 関連文献 関連サイト

オンライン版「ロシア文学を読もう

「巨匠とマルガリータ」のめくるめく世界

戻る
  「ロシア文学を読もう」は群像社を支援する愛読者が
  非営利目的で発行する電子フリーペーパーです。

2003年5-6月
あのユーゴザーパド劇場の舞台「巨匠とマルガリータ」が日本上陸!
くわしくはココ↓をクリック!

ユーゴザーパドの公演についてはココをクリック!
  

巨匠とマルガリータ 作品のキーワード
|さ| |や||わ



詳しくは本のカバーをクリック!
アブラウ・デュルソー 『巨匠とマルガリータ』でシャンパンやワイン、ブランデーの代名詞として二度出てくるお酒。「アブラウ・デュルソー」とは黒海沿岸のノヴォロシースクにあるシャンパンやワインの産地。ロシアの「ボルドー」みたいなものと思えばいいでしょうか。ブルガーコフの『犬の心臓』にも出てくるこのお酒、作家にはよほどお気に入りだったのか。

アプリコット・ジュース 作品の冒頭、パトリアルシエ公園の売店で差し出される「ぬるい」ジュース。今でも売っているのかどうか・・・これを買ってベンチで飲むと、黒魔術師の教授から声をかけられるかも。

音楽 ブルガーコフの文学の中で文学は音楽と結びつき、視覚的・聴覚的に取り込まれている。グノーのオペラ『ファウスト』、チャイコフスキイのオペラ『オネーギン』……マソリートの理事長ミハイル・ベルリオーズの名の由来は小説の中でストラヴィンスキイ(これもまた作曲家の名前)教授が混同しているように、エクトル・ベルリオーズである。(法木綾子、 群像社刊『巨匠とマルガリータ』の解説より) 

キスロヴォツクの温泉 コーカサス(カフカス)地方の有名な保養地。ここのミネラル・ウォーターは「ナルザン水」として有名。 

黒魔術 霊魂を呼び出し、超自然現象を引き起こす魔術のうち、悪魔によるものを「黒魔術」といい、天使によるものを「白魔術」という。 


 春の夕暮れ時、パトリアルシエ池の上空にかかる金色の月が粉々に砕けるのを、首がチョン斬れる直前にベルリオーズは見た。そして、作品の最後では、元詩人のベズドームヌイがパトリアルシエ池のほとりのベンチに座って、空にかかる満月を見る。そして月の光に導かれて・・・。 

ナルザン水 コーカサスの温泉キスロヴォツクでとれるミネラル・ウォーター。 

ヒマワリ油 黒魔術の教授の不吉な予言に出てくるこの油のせいで、ベルリオーズは足をすべらせ、電車の前へ・・・ヒマワリが「太陽」の象徴だとすれば、この長い悪魔物語を生み出したきっかけは「太陽」だったともいえる。

復活祭 ロシア語では「パスハ」という。この物語は、実はパスハ直前の数日間の出来事なのである。(詳しくは、 群像社刊『巨匠とマルガリータ』の解説を参照)。 

 『巨匠とマルガリータ』の原題をカタカナで書けば「マースチェル イ マルガリータ」。二人は同じMではじまる名前で呼びあう。「マースチェル」は英語の「マスター」。「主イエス・キリスト」も「マースチェル」でMではじまる。物語の舞台、悪魔の登場でてんやわんやのモスクワも、Mではじまる。そして、もうひとりの主人公、悪魔ヴォランドの頭文字はW。MとWの「鏡像関係」に作品の二重構造が集約されているともいえる。
 

マソリート モスクワの文芸協会の略称。ここのボスがベルリオーズで、マソリートが所有する会館が「グリボエードフの家」。 


路面電車 1920年代末のモスクワの路面電車はどの程度敷かれていたのか。ベルリオーズに向かってエルモラエフスキイ横町から疾走してくる電車の路線は、実際には計画だけだったとか。
 
 
 

     ご感想を 
  「ロシア文学を読もう」編集部までどうぞお寄せください。 
   「読もう」編集部 yomo@gunzosha.com

  「ロシア文学を読もう」は群像社を支援する愛読者が 
  群像社のWEBサイトを間借りして 
  非営利目的で発行する電子フリーペーパーです。 
  読者と出版社をつなぐ新しい形を模索していきたいと思っています。