(仮)典先生の温熱治療記ver1

44回 日本癌治療学会総会での発表 (口演129

http://www2.convention.co.jp/jsco44/program/1020_s.pdf#search='

 

抄録 福田式刺絡で消失した副鼻腔原発形質細胞腫の一例 

牧 典彦1、浦川典彦2、冨田祥史3、橋本 豪4、福田 稔5、安保 徹6

1)牧病院内科、2)鞄ポリ化工、3)牧鍼灸院、4)はしもとクリニック、5)福田医院、

6)新潟大学医学部医動物学教室

 

明治45年生まれの男性。平成15826日に右鼻茸のため近医耳鼻科へ入院。このとき施術後の病理で形質細胞腫の診断。ご高齢であるため家族と主治医間で話し合われ経過観察となった。同12月右頬部腫脹と疼痛出現。抗生剤を処方されるか副作用で中止。平成16年4月21日当院の外来を受診。以降福田式の全身刺絡を週に一回行う。福田式全身刺絡とは当時の手技では四肢の第4指を除く16指の爪の生え際と頭部、背部、腹部、下腿後面を26番ゲージの注射針を3mlの注射シリンジに着け刺す事を示す。現在は第4指も含めて刺す手技に変わっている。同6月1日に右頬部腫脹が消失。CTでも腫瘍の縮小が認められた。同7月9日のCTで腫瘍がほぼ消失したため同8月17日刺絡を中止。現在に至るまで再発の兆候はない。

 

講演 2008/10/25 案内

 

15回自律神経免疫研究会発表「子宮頸がんであった2症例(著効例)(ムービー 要Quicktime

 

ラジオ関西(558mhz) ラジ王 毎週水曜日 17481752 牧典彦 出演中(ダイジェスト)

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(ラジ王 収録風景 水野裕子アナウンサーと共に)

 

 

ご挨拶

 

 私が福田=安保理論(白血球の自律神経支配の法則)を基礎にした鍼治療の一つである刺絡治療に加えて自律神経免疫治療炭酸泉温熱療法を治療に取り入れて2年が経ちました。

 

 高濃度炭酸泉入浴は炭酸ガスが経皮的に吸収され、血管内皮細胞に『非常事態』として自前の血管平滑筋弛緩薬NO(一酸化窒素、別名体内ニトロ)の産生を促し、血流を劇的に改善します。温熱との相加相乗作用で全身の体温をくまなく上げて、HSP(ヒートショック蛋白質)を誘導し、リンパ球を中心とした免疫系を活性化することが知られています。

 

 ようやく皆さまに具体的な治療成績を提示できる段階になりましたので、ここにこれまでの治療成績をまとめてみることにしました。勿論、がん治療の場合は、一般的に治癒の目安となる5年後の生存率で評価すべきところですが、治療を始めて3年目なのでその基準では評価できません。それで、腫瘍の大きさの変化とQOL(生活の質)の変化を中心に評価してみました。

 

 下の写真は牧リハビリテーション病院内の牧鍼灸院の高濃度炭酸泉温熱療法に使用している高精度温浴装置(0.05℃の温度精度)です。

 

高濃度人工炭酸泉温熱療治療装置

 

 患者さまには39.030分間、40.030分間の合計1時間の高濃度炭酸泉(1,200ppm)に入浴していただき、炭酸泉の血流亢進作用と温熱効果で、体の芯から温まってもらいます。患者さまの状態によっては温度と時間を変えております。原則的に、1週間に1回、合計8回の治療を1クールの治療としています。

 

 下の図は、核心温である直腸温の変化と心拍・血圧の変化を示しております。直腸温は2℃ほど上がります。末梢血管が開いて抵抗が下がるため、血圧は収縮期と拡張期とも低下し、心臓に対する負荷が低くなっています。そのため、安全に治療を行えます。勿論、途中からしんどく感じますが、抗がん剤や放射線の副作用のつらさに比べればわずかな時間ですから、納得できると思います。

 

温熱治療での直腸温と生体情報の変化

 


                         

 

 

著効:

                                QOL向上:

                                QOL維持:

                                進行:

                                脱落:1クール8回の治療途中でやめた場合

 

 

患者さまの声

 

1.      Aさん(腰椎症〔椎間板ヘルニア〕)

温熱治療で痛みが楽になった

2.      Bさん(嚢胞〔骨転移?〕)

骨転移があり、左足が上げられなかったが回を重ねることに足を上げられるようになり階段を上り下りできるようになった。金銭的に厳しいものがあったが、温熱治療で免疫を高めて行きたい。

3.      Cさん(リウマチ)

寝返りが打つと体が痛かったが、最近は寝返りを打てるようになり夜中眼が覚めなくなった。IL-6が激減した10110。手術もした20年来の痛みが取れるのがうそみたいに思う。感謝している。

4.      Dさん(リウマチ)

吹き出物が消えて、お肌が綺麗になった。痛みが悪化したような気がするが不思議と楽に過ごせる(リバウンドか)。手指の腫れが引いたような気がするので子供を抱くことが出来て嬉しい。K大病院ではステロイドを処方されるだけでどんどん悪くなっていったので、身体が回復できているのが実感できて嬉しい。もっと続けたいと思う。

5.      Eさん(胃がん〔転移〕)

体が温まって活動的になった。今まで身体から冷えがなくなることがなかったが温熱療法をしてからはひえがなくなり、身体がぽかぽかして楽になった。週に一回中部地方から温熱治療を楽しみにして来院している。

6.      Fさん(肺がん)

胸水がたまっていたが、温熱治療後呼吸が少し楽になった。末期がんで余命一年と言われているが、温熱治療に手ごたえを感じているので是非続けていきたい。

7.      Gさん(胃がん)

手足が冷えて仕方がなかったが温熱治療後は手足がぽかぽか暖かくなった気がする。夜ぐっすり眠れるようになった。

8.      Hさん(胃がん)

食欲が出てきた。暑いのがしんどい。

9.      Iさん(多発性関節炎)

痛くてほとんど歩けなかったが、温熱治療をして歩けるようになった。脚がパンパンに腫れていたのだが今は腫れていない。絵筆がもてなかったが今はもてるようになった、長時間同じ姿勢だと痛くなるが、趣味の油絵が出来るようになって嬉しい。入浴中は最初腰がいたかったが回数を重ねるうちに楽になった。

10. Jさん(肺がん末期)

痛みが強く歩くのもやっとだったが、半身浴後は楽になった。体力の消耗が激しく当初20分の予定だったが60分受けられた。

11. Kさん(ミクリッツ病)

毎年からだが冷え身体に紫の痣(アザ)が出来ていたが温熱治療後は痣が出来なくなった。シェーグレン症候群と言われていたので唾液が出なかったが、ちゃんと出るようになって嬉しい。身体がうごかず何をするのもおっくうだったが温熱治療後は身体が動くようになり出かけられるようになり感謝している。

12. Lさん(乳がん)

進行乳がんで余命6ヶ月と言われていたが、現在2年経過しいまだに健在。温熱を続けたのが良かったと思う。

13. Mさん(乳がん)

抗がん剤の副作用で脱毛し、ながらく髪の毛が生えてこなかったが温熱治療後急速に生えてきた。

14. Nさん(乳がん)

抗がん剤の副作用で長い間身体がだるく動くのがおっくうだったが、温熱治療後1年以上たって元気に過ごしており感謝している。

15. Oさん(乳がん〔末期肝臓転移〕)

名古屋から週に一回通ってきていたが、末期がんといわれ治療法はないといわれていたので温熱治療に出会えてよかったと思う。

16. Pさん(卵巣がん)

身体が温まるのが気持ちよい。一人でいるとふさぎこんでしまうが、炭酸泉に入った後はリラックスして気持ちが楽になるような気がする。

17. Qさん(卵巣がん〔末期〕)

モルヒネも効かない痛みだが少し楽になったように思う。体力が続けばまた入りたい。

18. Rさん(重症アトピー性皮膚炎)

一度入っただけだが、身体が凄く温まりびっくりした。温熱後ひどいリバウンドが出て苦しんだが、リバウンド後脱皮したようにお肌が綺麗になった。

19. Sさん(胃がん)

食欲がなく、身体が冷え切っていたが、温熱治療後は身体が温まり気力がわいてきた。入院後また機会があれば是非入りたい。汗が出るようになったのが嬉しい。

20. Tさん(大腸がん)

手術前に温熱治療を受けたことで回復が早まったように思う。退院後も温熱治療を是非うけて免疫を高めたい。

21. Uさん(乳がん)

千葉から月に一回入浴に来ていた。身体が温まるので夜ぐっすり眠れるようになってうれしい。また機会があれば入りたい。

22. Vさん(乳がん)

最初は腰が痛かったが入っているうちに楽になった。肩こりもましになった。入浴中にお笑いのDVDが見られるので笑いながら免疫を高める温泉に入っているのは贅沢な気がする。リラックスしてはいれてとても良い気がする。自分は抗がん剤や放射線の治療を受けて副作用で苦しんだが温熱治療は副作用がないのが良い。もっと続けて欲しい。

23. Wさん(舌がん〔肺転移〕)

転移で治療法がないといわれ絶望的な気持ちになった。温熱治療にかけてみたいと思う。姫路から週に一回来ているが温熱治療を楽しみに感じている。(その後自宅に家庭用人工炭酸製造装置「シードル」を設置)。