1882〜83年
1883年,ミュンヒェン,独奏 Bruno Hoyer ,ピアノ伴奏 Strauss (自身の編曲によるピアノ伴奏版)
1885年3月4日,マイニンゲン,独奏 Gustav Leinhos , Hans von Buelow 指揮, Meiningen 宮廷楽団 (オーケストラ伴奏版)
独奏ホルン (へ調) ,フルート2,オーボエ2,クラリネット2,ファゴット2,ホルン (変ホ調) 2,トランペット2,ティンパニ,弦5部
シュトラウス19歳の時の曲。父 Franz の生誕60年を記念して作曲された。 (日本で言う還暦のお祝いみたいなもの?) 第1楽章は自由な形式で、第2楽章は3部形式、第3楽章はロンド形式を取る。全体は切れ目らしい切れ目もなく通して演奏されるが、おおまかに急・緩・急の構造をなす。いずれの楽章も主題的に密接に関連している。
全曲を通してホルンが前面に出ている間はオーケストラは背景に退き、とにかくホルンの名人芸に焦点が当てられた作りになっています。 (これが第2番になるとオーケストラがもっと自己主張をしてホルンと対等に渡り合うのですが...) おそらくホルンの名手だった父のために書かれたという経緯もあってそのような作りになったのでしょう。もっとも第1楽章でのチェロのソロとの掛け合いにはけっこう印象深いものがあります。旋律の流麗さという点で後年のシュトラウスの諸作品を彷彿とさせるものがすでにかいま見られるような気がします。
なお、とある CD (タックウェル/アシュケナージ/ロイヤルフィル) の解説によると、この曲のフルスコアの手稿は失われてしまったそうですが、残されたオリジナルのショートスコアと出版された楽譜とを比べてみると、どうも後者では和声に若干の変更が加えられているらしく、また伴奏も16小節にわたって削除されてしまっているそうです。この CD の演奏ではオリジナルの和声が元に戻され、削除された16小節も復元されています。他の演奏と聴き比べてみると面白いのではないかと思います。