1933年 (オペラは1923年)
オペラ『インテルメッツォ』において間奏曲として演奏される楽曲をシュトラウス自身が4曲からなる組曲として手直しした作品。
原曲はシュトラウスが自作台本に基づいて作曲した2幕もののオペラで、今日そう頻繁には上演されない、どちらかといえばマイナーな作品です。しかし同時に一部の批評家からは非常に高い評価を受けた作品でもあります。
内容は、当時実際にシュトラウスの身に起きた、誤解に基づく夫婦間のちょっとしたいざこざを題材に取ったものとされています。話の筋自体はある意味たわいのない、と言えなくもないものですが、ここでは物語の劇的な展開は最小限に抑えられ、各登場人物の生き生きとした性格描写の方に力点が置かれています。
この交響的間奏曲は4曲からなる小組曲ですが、各曲の性格が非常にはっきりしていて独立した組曲として十分楽しむことができます。特に出だしの楽想は例によってとても意表をついたもので、高いテンションを保ったまま一気にワルツのシーンまで突き進み、そこからいきなり、本当に唐突に優雅なワルツへと変貌します。以下、2曲目は静かながらも情熱を秘めた曲、3曲目はトランプ遊びを描写したコミカルな曲と続き、最後はハッピーエンドを象徴するおおがかりな終曲となります。
後半2曲はどちらかというと短めの曲なのですが、特に4曲目は1曲目の1/4以下という短さで、ある意味時間的には竜頭蛇尾の曲と言えるかもしれません。 (もちろん1曲目が2つの部分から構成されていることは差し引いて考えなければなりませんが。) しかし、実際に聴いてみるとアンバランスな感じは全くなく、かえって簡潔さによって曲全体が引き締まった印象を与えます。
なお、広瀬大介さんという方の書かれたこのオペラについての論文の要旨をこちらで読むことができます。 (トップページへのリンクですが、学者の卵たちのページというところから辿ることができるはずです。 無断リンク御容赦...) オペラの内容だけでなく、セリフと付曲の関係とか、自画像オペラとしての作品の音楽史的位置とか、とにかく背景も含めてこのオペラについて詳細にお知りになりたい方は是非とも訪れてみてください。