1943年
1944年6月18日,ドレスデン, Karl Elmendorff 指揮, Staatskapelle Dresden
フルート2,オーボエ2,クラリネット3,バセットホルン,バスクラリネット,ホルン4,ファゴット2,コントラファゴット
3つの楽章からなる。若い頃に書かれたセレナードや組曲よりも低音楽器などを増やして、楽器数を16とした。
第1楽章は変形されたソナタ形式とも、大きく2部構成を取っているとも見ることができる。ソナタ形式として見た場合でも、特に再現部の表現が著しく圧縮、変形されている上、展開部で新たな主題が導入されるなど、伝統的な枠組ではどうしても捉え難い部分が存在する。おおまかな形式のみ伝統に従い、内容は全く自由な発想で作曲されたと見るべきである。
第2楽章は3部構成を取り、主部のロマンツェ Romanze が中間部のメヌエット Menuett を包摂した構造を持つ。
第3楽章はロンド風の楽曲。
2曲ある16管楽器のためのソナチネ作品のうち「おとなし目」の方の曲ではありますが,その分旋律の美しさは格別で、特に第1楽章の再現部に出て来るホルンの旋律には心を奪われます。これは展開部にもほとんど同じ音形が出て来るのですが、やはり再現部の方が聴きごたえがあります。そのかわり音が高めで奏者はものすごく吹きにくそうですけど。こういう部分を聴くとシュトラウスが一流のメロディストでもあったことを心底確信できます。いい演奏はたくさんありますが、このホルンの部分はやはり Previn 指揮ウィーンフィルの演奏で聴いていただけるといいのではないかと思います。響きが芳醇で、ホルンという楽器の魅力がいかんなく発揮されています。
第2楽章も規模の大きなもので、 CD の解説によると緩徐楽章とメヌエット楽章を融合させた曲なのだそうです。聴き込むほどに味わい深い曲です。
第3楽章はロンドとまでは明記されていないようですが、それでも冒頭の旋律が何度か回帰する間にいろいろな要素がはさみこまれたロンド風の構造を持っていて、旋律もてんこもりの快活で楽しい楽章です。