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男性恐怖症 |
ちびさんは幼少期のいろいろな可哀相な事情により男性恐怖症である。 決して女好きな訳ではなく、男嫌いである。
私の友人が遊びにきても、それが男だとえらい勢いで隠れてしまう。 逆に女だと、その子にぴったりくっついて座り込む。 ・・・あれ? やっぱり女好き?
冗談はさておき、獣医さんも男性なので、連れて行くと大変な騒ぎで困る。 怒ったり歯向かったりするタイプの猫ではないのでまだ楽だが、隙を見ては診察台から逃げようとするのは勿論、震えは止まらず、何故か診察台がびっしょり濡れる。 ちびってるのかと思ったら、猫って手に汗握るんだって。 知らなかったよ。
でも何をやっても男性恐怖症のトラウマが治せないのが悲しい。 なんかいい方法ないかなぁ。
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あぁ、人違い |
友人から「あの話、笑ったから載せろ」とリクエストがあったので、男嫌いなちびさんのエピソードその2です。
滅多に来客もない我が家。 引っ越してきてからやっと新しい環境にちびさんが慣れ始め、外の音が区別出来るようになり、階段を上る足音は私、という認識をしたらしく、やっと玄関まで迎えに来てくれるようになった。
そんな矢先のある日、男友達(猫好き)が私が帰宅する前に我が家を訪れた。 合鍵を渡してあったので玄関を開け、中に入ると、すっかり私が帰宅したものと思ったちびさんが迎えに来ていたらしい。 が、入ってきたのが私ではなくでっかい男なので、男性恐怖症のちびさんはあまりのショックか、動けなくなってぽかーんと彼を見上げていたらしい。
で、彼が『 What's up 』とちびさんに挨拶をすると『はっ』と我に返って脱兎の如く逃げ出したらしい。
それから暫くちびさんは私が帰っても迎えに来てくれなくなってしまいました。 ・・・昔は足音も聞き分けてたのに耳も遠くなったのかなぁ。
ちなみにその後もその友人はちびさんに好かれようと努力をしてくれていたが、ちびさんには全くその気がないらしい。 ある日も彼がちびさんにおいでおいでをしていて、あまりに敬遠されているのが可哀相だったので彼の背後から私がおいでおいでをすると、やっと少しだけ寄って来た。気を良くした彼が『なっ! こいつも分ってきたなぁ』ととても嬉しそうな顔をしているのを見て本当のことは言えなかった。 |
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