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その1 |
猫はそもそも人間の3歳児レベルの脳みそだと聞いたことがあります。 また、30単語位なら理解しているとも言われているようです。 まぁ、そう言われればちょっとは解ってる筈だろうとは思いますが、彼はいい言葉(かわいい・いい子)と悪い言葉(バカ)は確実に解ってるらしい。
始めは半信半疑で、『きっと語調で判断してる部分もあるんだろう』と、ためしに膝に乗せて微笑みながら、猫なで声で『ちびさんバカだねー』と語りかけたら始めむっとしている様子だったが、まだ半信半疑なのでしつこく言っていたら引っ掻かれた。 |
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その2 |
一時期なぜか変な所で粗相をしてしまう日が続いた。 その度、私自身もかっとなって見つけるなり怒鳴る日が続いた。
でも、そんなある日、『怒ってばっかりいるから精神的に立ち直れないでいるのかも。』と思い、粗相を見つけて一瞬また切れかかったが、何とか押さえて、とはいえ腹は立っていたので『平静を装ってぶつぶつ言う位解らないだろう』と、彼に背を向けてぶつぶつ言って振り返ると、そこにいた筈のちびさんがいない! 慌てて探すと普段は行ったこともないベッドの下の隙間に入ってしょんぼり背を向けていて、その後30分程なだめても『ホントに?』『ホントのホントに?』という顔をするばかりで出てこなかった。 なんかちょっとだけ、男が不機嫌になってしまった彼女をなだめてる時の気持ちがわかった気がした。
・・・彼は絶対わかってる! |
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