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院内感染 |
そんな訳でとんだ病院に入院せざるを得なかったかわいそうなちびさんと私、毎日電話をかけてちびさんの様子を聞き、4日目に大分よくなったという事なので、会社も早退し、早々に退院させに行った。 退院の際にも散々『今退院させると云々・・・』と脅かして来たが、私だってやみくもに退院させる訳ではない。 その4日間、知人の知っている良心的と巷でも評判の獣医さんにも相談し、本当に例の病院が言う程に選択の余地のない病状なら、良心的なお値段で見てくれる、もし、そんなに酷い状態でないなら元々行っていた懸り付けの病院に行きなさい、と言う事で、退院したその足でその病院(えらい遠い)へ向かった。 行くと懸り付けの病院でお馴染みの、なのに例の病院ではやらなかった尿関係の病気の際には基本だろうと思われる検査をしただけで、『入院しなくても治療は出来る状態だとと思うから懸り付けの獣医さんで大丈夫』との事。 何より安心な言葉だけど、じゃぁ例の病院の言ってる事は一体???
まぁ過去を振り返っても仕方がないので結果オーライと、お次は懸り付けの病院へ。 私も連絡してから行ったけど、その良心的な獣医さんもわざわざ交流もない懸り付けの病院に連絡して、検査結果や数値も伝えていてくれた。 で、まずはそこでも改めて検査。 排尿困難→膀胱炎から来る尿毒症は問題なし。 もろもろから来る腎臓のダメージも取り敢えずはクリア。 膀胱炎が今一つ治ってないので、じゃぁ、これを通院で直しましょう、まぁ薬で2〜3週間もすれば多分大丈夫、という話。 病院嫌いのちびさんにはまだまだ試練だけど、事態は好転してきたから我慢我慢。
・・・と思って通い出したものの、1週目、2週目、3週目、いずれも薬は欠かしてないのになぜか膀胱に入り込んでる菌がいっこうに無くならない。 2週目位から先生も首を傾げていて、街の病院では出来ない検査を獣医大に持っていった。 4週目に検査の結果が出てみると、膀胱炎を引き起こす菌にも10数種類あるそうだが、ちびさんの持っていた菌は普通の薬では効かない、ちょっと変わった菌だったらしい。 普段の生活でかかる膀胱炎でその菌が入るなんて・・・と首を傾げた後で、先生は躊躇いがちに(前から他の獣医さんの悪口を口にするのをなるべく避けていた)、『不用意な事は言えないけど、前の入院先で使ってたカテーテルとかからの院内感染なんじゃないかな、こんな質の悪い菌が入り込むなんて・・・。』
もう、もう、ものすごいショックで、100歩どころか10000歩譲ってお金の事をよしとしても、病気を治してもらう為に行った病院で、より質の悪い病気を移されて帰るなんて・・・。 人間の病院でも一時期問題になってたけど、動物病院にもあるなんて! ・・・というよりも動物病院だからこそそんな事があっても大した問題にもならずに、飼主も気付かぬまま過ぎてしまうのかもしれない・・・
そんな訳で普通なら抗生物質で2〜3週間で完治する筈の膀胱炎に3ヶ月もかかりました。 ホントにホントに獣医さん選びは気をつけて下さい。 参考までに値段に関しても書いておくと、懸り付けの病院で例の病院と全く同様の検査もいくつか改めてやりましたが、全て大体半額以下です。 院内感染なんておまけは勿論無し。 |
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