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外国人の友人たちと意思疎通をする為には、共通で分かり合える言葉が必要になる。
まぁ、言葉なんてなくたって大丈夫な時も勿論あるけど、全く言葉なしには本当の意味での友達になるには至れないだろう…って、親しくなるにつれ痛感したりもする。
私の場合、勿論母国語は日本語。 プラスかなりいい加減な英語がその道具となっている。
そして相手も日本に暮らしていて知り合うヤツがほとんどなので、取り敢えずは相手も英語プラスたまに日本語で話をする。(母国語が英語でない人でもね)
自分自身、「言葉」に関しては小さい頃から興味があった、っていう背景はあった。
絵本も大好き、暇さえあれば読み書きをしていた記憶がある。 とりわけ小学校低学年の頃は、難しい漢字ばかり並んでいる新聞の文章を、前後のわかる範囲の文章から「推測」で漢字の読みを当てる、っていう遊びが好きだった。 (…やっぱ、変な子供だったのか???) そんな風に、まだ言葉を覚えるということが「勉強」ではなく「楽しみ」でしかなかった時期に、近所に長いアメリカ駐在から帰国した一家が引っ越してきて、お遊び英語教室みたいな事を始めて、その一家の娘が同じクラスになった事もあってそこに通ったのが自分の言葉以外の言葉に触れた初めての経験だ。
その後も、自分の学んでいる「英語」が年齢と共に「受験英語」に変わらざるを得なくなる「までは」、自分が普段使っている言葉と違う言葉を知るっていう事が楽しくてしょうがなかった。 が! 受験に合格する為に、っていう、自分自身の知識欲のペースとは全く違った形での勉強を強いられた途端、他の科目同様、楽しいものでもなんでもなくなってしまった。
受験勉強としての覚え方やら暗記やら文法解釈…なんて事をしてしまってから今に至るまで、改めて勉強し直したいって気持ちもないわけではないけど、どう勉強したらいいのかさえ分からないし、じゃあ学校にでも? なんて思っても、全部が全部じゃないんだけど、「資格としての英語」みたいなのも多くて、もう、点数取るための英語はうんざり! って思う。 …っつーか、それ以前に金もないしね。(^◇^;)
(でも、もういい加減、本気でもう少し語彙は増やしたいや。)
そんなこんなで今の私の英語力? うぅぅん…。 今、TOEFL、TOEIC
を受けても良くて並、だと思う。 英検なんかになっちゃ、2級は恐らく厳しい思う。
実は先日ネット上での「 TOEIC であなたはどの位?」みたいなテストがあったので試してみた。 結果はかなりひどかった。 で、アメリカ人の友人(元日本在住で英会話教師だった)に超ブルーにその話をした。 「私、どうしてあんたと会話が出来てるのか、ちょっと不思議になってきたよ…」 って言ったら、はじめガハガハ大笑いしやがって、でも、「話をするのと点を取るのとは全然別問題でしょ」って言ってた。 …とはいえあんなに笑うこたないのに。 くっそー。(-_-#)
ってな訳で、別に英語力があるから外国人と話せるようになった訳ではない。 勿論、彼らと話をするようになってから表現力は多少は身について来ているとは思う。 それと、びっくりしたのが、まだ受験地獄に入り込む前(中1〜2)に勉強した言い回しが話せば話すほど勝手に甦って来る。 よく語学書で、「中学英語であなたも話せる!」みたいな本とか売ってるけど、あながち嘘ではないかもしれない…。 ま、とにかくその程度。
なんだか「英語」についてのお話になってしまったが、大多数の日本で生まれ育った人なら年齢で若干の違いはあっても大抵は私と同じ様な程度の英語教育は受けてる訳だから、それを他の言語を話す人とのコミュニケーションツールとして使うだけの素地は持ち合わせてるはず。 私が特別何かをしてるからコミュニケーションが取れるのではない、って事を言いたかったのだ。
たまに、私なんかよりよーっぽど難しい単語を沢山知ってる筈なのに、外国人を前にして、あの日本人独特の曖昧な笑顔だけ浮かべて石の様に黙り込む人を見ると、逆に不思議な気がします。 そういう人曰く「正確な英文で話せるか自信がなくて」とか「通じなかったら恥ずかしい」とか思うみたいだけど、相手とコミュニケーションが取りたかったら通じ「させよう」とする事が大事であって、正確さは論外だし、恥ずかしい事の方が通じないかもしれないって事より大事なのでは、話す必要もないしとても伝えたい事でもないんだから、無理やり会話する必要はないよなぁ…、と思ってしまう。
外国人の友人達は、積極的であれ消極的であれ、覚えたての日本語の単語を組み合わせて、「きっとコレで伝わるだろう」とか思って平気で無茶苦茶な日本語使って話してきたりする。
ある時も「ワタシ ホシイ イクヨ」と言われ、暫く悩んだ。 …彼は一体何を言いたいんだろう…。 その後、とりあえずその文章は置いといて、話を進めてみた。 その後の会話の内容から推測して…はっ! わかった! 「
I want to go …」なんだ! その時話題に上っていた場所に行きたいんだ! そう、彼は、ワタシ(
=I )ホシイ( =want )イク(
=to go )と、覚えた日本語の単語をそのまま英文と置きかえていたらしい。 …そうだね、確かに私も何を言いたかったか分かった時は笑ってしまったが、別にバカにする程の事ではないし、その場で正してあげた。 相手も、「おっと、違ったか」って思いはするものの、そこで正しい言い方を覚える訳だし、そんな失敗を恥じもしないし恐れもしない。 それでいいんじゃないかな。
極端な話、大田舎のおばちゃんが、相手がナニ人かもお構いなしに日本語(しかも方言)でつらつら話しかけたって、言ってる事そのものはどこまで伝わるかは定かじゃないにしろ、そのおばちゃんの気持ちは伝わってると思うし、実際私の友人で、日本の地方へ旅行に行って、そういうおばちゃんに巡り合ってちょっと嬉しかった、みたいなエピソードを言ってる人だっているもん。
言葉なんて「手段」であって「目的」ではないからね。 |
Article : Feb. 01. 2001 |
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