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今回のテーマは前のテーマの「異文化」について、人間関係のいろいろな形態を通して書きたいと思う。 っていうのは、やっぱり、ソレに対しての意識がお互い、もしくは一方に全く無いが為にせっかくの関係を悪い方向に持っていってしまうケースがすごく多いし、私自身これまでにもいろんな意味で考えるところがあったから。
とはいえ、私に今現在、特定の相手がいるか、とか、いるならナニ人か、とか、そんなことはわざわざ書きません。 過去の事は、時に、おいおい過去の事として触れていくかもしれないけれども、そういう事によって、私の書いていることに、読んでくれる人それぞれのフィルターをかけて欲しくないから。 ま、反面私の書いていること自体にもみんなとは違った色のフィルターがかかってるかもしれない。 それは当たり前。 (…ここで私の言う「フィルター」について書き始めても前置きがいつも以上に長くなりそうなので、そのうち「
Trash 」ででも改めよう…)
ま、とにかく、少なくとも今回のテーマ中、「夫婦」に関しては私自身経験がないのでもしかしたら説得力(?)(…つーか、何か説得してるのか? 私は 笑)ないと思うけど、ケッコンについて(一方的に夢見るんでなく)真面目に考えた時期もあるし、これからだって考える可能性はあるし、友人の夫婦について傍観者として思うところもいろいろあったりもする。 …なので私が見て・知って・感じた範囲での話っていう点では他の
status と同列にしてもいいかな、って思ってます。 どうせ友達関係にしたって、恋人関係にしたって、基本はすべてがそれぞれ違うわけだしね。
あぁ、前置きが相変わらず長い(笑)。 さて、本題。
友達…だったらいいよね。 そんなに堅苦しく考える必要はないのかもしれない。 でも笑っちゃえるエピソードだけど、ある時、私1人日本人でそれ以外は在日の外国人っていう図式だった時に、在日外国人ならではの日本に対する不満が噴出した時があった。 勿論、私に対して文句を言ってる訳ではないのだけれども、目の前で繰り広げられる日本への不平・不満。 はじめは具体的な理解の出来る行政上の問題についての文句だったので、「うんうん」「そりゃごもっとも」「え?そんなにひどいの??」などなどなど考えさせられたりして、とりあえずその場にいる日本人として「そりゃ、申し訳ないねぇ。 何とかならんもんかなぁ…」なんて、ちょっと低姿勢気味。 その後、一般日本人への不当な、もしくは不要な、さらには大きなお世話系の、とにかくあらゆる形での「差別・区別・特別」的な扱いについてに発展。 これまた私もうなずけるところ。 ま、その場で私が一緒になって怒ったところでどうすることも出来ないんだけどね。 (でも、ここでこんな話を私が書くことによって、誰か1人でも、ちょっと今までと違った形で彼らを見てくれるようになるといいな。 それがせいぜい私っていう個人で出来る事なので…) ここで又、「うんうん」っていう態度をしていたせいなのか、ただネタが尽きたのか、話は日本人特有の、外国人から見たらヘンな習性に発展してしまった。 面白おかしく日本人ならではの奇行を語っては皆で「そうそう!」と大盛り上がりしてる。 今で言うミニ「ここ変」状態。 正直、ある部分は私も笑えるんだけどね。 「ぺこぺこ人間」とか「にやにや人間」とか。 でも、それが日本の文化に根ざした部分に至ると、(食文化とか) こればっかりは恐らく彼らに「納得」してもらう必要はないのだけれど、「理解」はして欲しいところ。 なのでその時は「あんたの国でガチョウ(…だっけ?)を虐待した挙げ句に肝臓取り出したって、おまえは残酷だ! なんて私が言ったか?」「あんたの国だって山羊なんか食うじゃんか! あ、あんたの国じゃ鳩だっけ? そっちは犬? そんなのみーんな私にとっちゃゲテモノだけど、そんな事で私が『やめなさい』って言ったか? だから私が生魚食おうが納豆食おうがほっとけー!」 とちょっと怒ってみた。 そしたら殆どの奴等は、「おぉ…本気じゃないよぉ。 ちょっとからかっただけだよぉ。 ごめんごめん」と言っていた。 ま、それはこっちも解かってたんだけどね。 でも何人か「何言ってんの? コイツ。 だって気持ち悪いじゃん」って逆にホントに怒ってる奴がいて、そいつらとはもう遊ばないと決めた。
まぁ、そんな冗談半分の話も友達レベルなら、笑って、話して、じゃーねーって帰ってくじら食べようが刺身食べようが、それはこっちの勝手。
でも、恋人になると、もう少し気にしないといけないよなぁ…って思う。
まぁ、たまにデートして楽しきゃいいやってレベルなら友達感覚同様でもいいんだろうけどそれ以上にいろいろシェアする間柄だとね。 あ、別に食文化や生活文化みたいな現象面に限定した話でなく、逆にもうちょっと精神的な部分。 つきつめちゃうと、別にこれって対外国人に限らずなんだけど、その人の育った環境や文化や背景によってささいな事でも考え方や価値観って分かれてくるもの。 勿論それってただの友達同士でもあるとは思うけど、「恋人」って呼べる相手とはお互いにそれを共有できなきゃね。 それを理解出来ずにどちらかの押し付けになってしまうと絶対無理が出てくると思う。 特に惚れてる方が大抵は立場が弱くて、自分自身の考え曲げちゃったり隠しちゃったりすることが多い様な…。 でも、もし完璧に曲げ切れるのならそれは「取りあえず」は別にいいよ、本人の意思だから。 (でもその恋人を失ったときには自分自身をも失ってる事に気づくと思うけど…) 質が悪いのは隠してる方かな。 前にもどこかに書いたけど、私自身は100%自分らしい自分を認めてもらえないのなら嫌なので、それは出来ないけど、隠してるってことは本質は変わってない訳で、それがいつかは絶対明らかになること。 その時期が後になればなる程、関係が深くなっていればいる程、その時に生まれる歪みは大きいはず。 最初から出して、ゆっくりお互いに折り合っていればその「何か」があっても上手く行けてたろう物も、駄目になるんじゃないかな。 …って抽象的? うーん。 何か例を挙げるとそれに限定されちゃいそうで嫌なんだけど、まずありがちなのは日本にいる日本人の女の子でよく言われがちだったり、実際そうだったりするのは、『外国人と付き合ってることで、自分まで外国人みたいなつもりになっちゃってる』ケースかなぁ…。 なんだか自分の中の日本的なもの全てを否定しちゃってたりして…。 でも、少なくとも私は、日本で生まれ育った日本人女性だし、日本人ならではの『繊細さ』や『美徳』みたいなモノも失わずに在りたいと思う。 で、それをリスペクト出来ない相手はこっちから願い下げ。 とはいえ、逆に『だって私、日本人だからあんたの言ってる事なんてわかんなーい』って、こちらから理解を努めようっていう姿勢を放棄するのも嫌。 だって、相手は努力無しでは絶対解かり得ない自分とは異なった文化で育った人なんだから。 |
Article : Feb. 01. 2001 |
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