Excellent Breath Project for KANA  (今日から開始)-開始の宣言と注意点 HONDA 2/17(月)02:59 

いよいよ、Excellent Project for KANAを開始します。
2003年2月17日から開始です。タイムリミットは2003年5月17日です。

これから、約1週間は、ほんだ歯科で最初に来た日に行なうのとよく似たこと(初診)を行ないます。ほんだ歯科では、3人くらいのスタッフがかかりっきりで、2時間くらいかかることなので、KANAさんの場合は1週間かけます。Mission はKANAさんの理解度に応じて、反応をチェックしながら少しずつ出して行きます。
これから1週間ほどは取り組みの中でも、最も大切な部分です。これに失敗すると解決できる可能性は非常に低くなります。でも、がんばれば最初の1週間で約80パーセントは解決できる可能性が高くなります。
当分は、原因を考察し、取り組みの方向性について作戦会議を開きます。これがこの1週間で行なうことです。

実際にKANAさんを、診察せずに、指導し解決することはことは至難の業です。(多くの大学病院の口臭外来や歯科や精神科で、お金を払って実際に面接や検査をしても解決できないのですから、これからやろうとしていることはいかに難しいか分かるでしょう。)でも大丈夫です。お互いがんばりましょう。

さて、この準備期間中に色々なことがわかってきました。
事実をしっかり認識する必要があることと、問題を理解すること=自分自身を正しく理解することが重要。

結論として、KANAさんは、学校で他人が不快な臭気を出している可能性が十分あります。その臭気の種類も強さもわかりました。又、その原因となっている色々な問題(歯科的な問題や生活習慣上の問題)を抱えている疑いが高いです。ほんだ歯科でも積極的に治療対象になる患者として扱われます。

当面は、色々な原因となっている問題を克服する事が目標になります。そうでないと後半になって無臭の息をコントロールすることが難しいです。これは治療になります。そのためにKANAさんは自分で自分を正しく診断できることが重要です。なぜなら、治療するのは私ではなくKANAさんだからです。

うれしい予告です。これからの、予測としては、予想以上にかなり早く解決できることが期待できます。
私の予想としては、問題となる口臭については、10日くらいでだいじょうぶだし、完全に不安がなくなるのに2ヶ月もかからないでしょう。だから、卒業式に間に合わせたいですね。
私の期待にこたえられるように、がんばってください。確実に取り組めば、必ずうまくいきます。
ちなみに 2/10(月)15:15 と 2/15(土)19:58 にこの掲示板に書き込みをした もんきち 君は掲示板の利用だけで自力で55日間(8週間)で問題を解決しています。負けないでがんばってください。

最初に注意点です。

1.口臭の克服は、楽しくやること。あまり、完璧をめざす必要はない。
2.結果をあせらないこと、そのうちによくなると思うこと。(前向きで楽しい気分が大切)
3.指導になると、結構、私は厳しくなるかもしれないし、クールになってしまうので、冷たい感じがしても、あまり気にしない。気に入らなくなった場合は、いつやめてもいい。
4.せいぜい長くても3ヶ月の辛抱だから、指示されたことは絶対に実行すること。
5.3ヶ月して駄目だったら、思い切ってあきらめてほんだ歯科の予約を取ろう。それ以上は限界です。少なくとも、その間はがんばれば、今よりはずっとよくなるし少なくとも悪くなることはない。


口臭についての考察(診断) 名前:HONDA 2/17(月)03:06
結果の考察と原因の考察について

実はこれが一番大切なこと。KANAさんは自分のことであるから、よく読んで理解しなければいけない。今から書くことに対して、反論や疑問があれば受け付けます。
叉、それは違うのではないかと言うことがあれば、それも受け付けるので、対等の立場で
一緒に考えないといけない。このプロジェクトの主役はKANAさんだから。私は遠くにいるのだから、何もできませんから。
今まで、書いてきた日頃の生活の状態や、口臭の起こっている原因について、自分のことではなく他人だと思って考えてみてください。これが、もしも、診療なら最も大切な診断ということになります。必要に応じて、さらに検査を自分でやってもらいます。

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考察は、一度にたくさん説明すると混乱するから、ぼちぼちやっていきます。

(結果の考察と原因の考察ーここから私の診断)

●口臭の他人が感じる臭いについて

KANAさんのお母さんは、平均的日本人に比べて、遥かにきれいな息をしています。また、KANAさん自身も日頃お母さんの口臭は問題ないと証言しました。
しかし、実際ほんだ歯科の方式による厳しい口臭チェックを行ってみると、KANAさんよりも状態が悪かった。(KANAさんよりも他人の感覚的な臭気が強かった)でも、実際には会話においては問題がない。(ほんだ歯科の検査が厳しすぎる。)

二人に共通した臭気の種類は、「嫌な生臭い臭気ではなく」「すっぱい臭気でした」
でも「すっぱい臭気」も、程度によっては人を不快にします。人の好みにもよるでしょう。日本人同士の場合は、このすっぱい臭気は気になりませんし、不快とも思いませんが、外国の人はこの日本人に多いすっぱい感じの臭気は「嫌な臭い臭気」と思います。
すっぱい臭気は、KANAさんが試した大学の口臭外来で使用された口臭測定器には反応しないガスです。したがって、実際にはKANAさんよりも、臭気が強かったお母さんの口臭検査も、KANAさんよりも、鼻で臭った臭気は強かったにもかかわらず逆に口臭測定器ではすばらしい成績になっています。
でも、この「すっぱい臭気」は、多くの日本人は不快とは思わないので、日本にいる限りは問題ないです。
このすっぱい臭気は、薄い場合は「Fresh Breath=さわやかな息」と言われています。しかし、お母さんも通常の会話では問題ないですが、ほんだ歯科が求める「Excelent Breath」ではありません。Excellent Breath はレベル1の臭気です。
検査の結果、このレベル1の息はお母さんはできなかったけれど、KANAさんはコンディションの良いときには作り出せていることがわかりました。(お母さんのチェックから)

この口臭チェックによって、少なくとも、KANAさんは、家にいる時は他人が臭ってみてお母さんよりもきれいな息をしていることがわかりました。しかも、条件次第では 完全な無臭の息 Excellent Breath を作る能力があることもわかりました。
KANAさんは、おかあさんの口臭のことを「きれいな息だ」と以前答えています。
したがって、KANAさんは、たとえ自分がやばい時だと思う時でも、お母さんよりはきれいな息を作る能力があることがわかりました。

しかし、現実には、KANAさんは問題を抱えています。一見矛盾しているように見えます。
せっかく Excellent Breath を作り出す能力があるのに、学校に行ったり条件が悪くなると、自分で感じたり、ひょっとすると他人にまで不快に思わせる口臭を作り出してしまう能力もあります。これは、先日行った歯医者での口臭ガス検査でわかったことです。
あの装置は、たとえ鼻でわからないレベルの口臭ガスも測定できます。

これらの検査結果から、KANAさんは Excellent Breathを自力で作り出せる能力と、他人が不快になるかもしれない「すっぱい生臭い」と「生臭い臭気」の両方の口臭を作る能力があることがわかりました。
でも、もともと Excellent Breath を作り出せる能力はあるので、解決は容易であることがわかります。それが、冒頭で、私が予測した「思ったより早く解決できるかもしれない」ということの根拠です。

(何が問題か?)・・・・問題点の整理 Part 1 名前:HONDA 2/17(月)03:13
(何が問題か?)・・・・ここの部分からはメモを取り、いつでも見れるところに張っておくといいでしょう。

●どのようなガスをこれから失くさなければいけないか?

現実にはKANAさんは、問題を抱えているし、実際の「生臭い臭気」を引き起こす硫黄化合物のガス濃度はお母さんの2倍も口の中で作っています。この濃度は、緊張すれば容易に他人を不快にするレベルです。
家や歯医者では問題ないのですが、学校にいる時に問題が生じることもわかりました。
もう一つ、問題となる臭気は「すっぱい感じの生臭い」ガスです。人によっては、この臭気も嫌がる人がいます。ちなみに私も嫌いです。
したがって、解決しなければいけないのは、2つのガスを完全になくすることです。
「生臭い臭気」である「硫黄を含むガス」とすっぱい臭気「酸性の臭気」です。

●なぜ問題となるガスは発生してしまうのか?

KANAさんが取り組むべきガスは、2つあることがわかったと思います。
それぞれのガスが、なぜ、発生するかを理解する必要があります。
これを理解すれば、これから何をなすべきかが理解できます。

■生臭い硫黄ガスは、なぜ、発生してくるか?そのために何をすべきか?

硫黄ガスは全て、口の中の微生物によって作られます。(それ以外の可能性はありません。)
もしも、虫歯や歯石などがあると、口臭ガスを作り出す細菌の数が多いので当然たくさんこのガスは作られます。しかし、歯医者の検査では、口の中には問題がないようです。(したがって病的口臭は否定された。)いつも臭いわけではない。
KANAさんの口臭は、家でチェックしたことからわかるように、他人が不快になる口臭はあったりなかったりしていることわかります。

歯医者を受診したことから、少なくとも、歯や歯茎に問題がないことがわかったので、歯や歯茎に潜む微生物ではないことがわかりました。(一般歯医者では、歯と歯茎のことしかわかりません。)では、このようなガスを作り出す微生物はどこにいるのか?

舌や粘膜と唾液の中にいます。でも、病的ではないので、健康な状態で存在する微生物がある条件で活発に活動を開始していることが想像できます。健康な口の中にいる菌でも口臭ガスを作り出す菌が一杯いるのです。
通常、起きている間は、きれいな、酸素が一杯で殺菌性の強いサラサラした唾液の流れによって、これらの微生物は働きを失います。したがって、原因のひとつとして問題が生じる時は、サラサラした唾液の流れ(安静時唾液流と言います。)が悪い可能性があります。

もう一つは、これらの微生物がガスを作り出す場合に、えさとなる材料(食べ物由来の残渣)が必要になります。KANAさんの口の中に、問題となる口臭が起こる時は、このような材料がたくさんある可能性も高いです。(これは、準備期間中に実施した生活記録で判明したことです。)
したがって、このような口臭を引き起こさない口腔内の条件を整えることが必要になります。

(まとめ)
1.健康な口の中にいる菌のうち口臭ガスを作り出す菌の活動を抑えることができる口腔内の環境を、問題となる学校でも自分で作り出す訓練が必要。(家ではできているようだ)

2.このような微生物が活動状態になってもガスを起こさない食生活の変更も必要と考えられます。

■すっぱい臭気はどうして起こっているのか?

これは、二つの可能性がわかってきました。

すっぱい臭いは、細菌が作るのではなく、唾液中の消化酵素(アミラーゼ)によって作られます。
食事やドリンクによってどこかに少しでも、これらの断片が残っていると、アミラーゼが分解して酸を作ります。この酸がすっぱい臭気の正体です。

この原因として口腔内に飲食物の残渣が残っている可能性と、唾液が少ない可能性と唾液の中和能力(緩衝能力)の低下の3つの可能性が考えられます。唾液自体の緩衝能力は試験していないのでわかりませんが、疑わしきは、疑うことにして、これらの全てを疑うことにします。

(まとめ)

したがって、この3つに対する対策が必要です。
1.口腔内の飲食物の残りを絶対に作らない。
2.唾液自体の中和能力を向上させる。口腔内の機能をトレーニングによって促進させる。
3.サラサラした唾液の流れを常に作る。(唾液の洗浄作用を強化する。)

Mission (理解する)と教育的質問 名前:HONDA 2/17(月)03:15
本日の Mission−結果の考察・自分自身を分析する。 現在:イエローカード1

今日書いた内容について、全て完全に理解せよ。

1.読みながらよく考えること、理解できない部分や、わからないところ、反論すべき点がないかを考えること。私の意見に同意できないところを探す。

2.ぜんぶ「そのとおりだ」と理解できるまで読む。もしも、「それは違うと思うこと」があれば、必ず、毎回質問と反論を行なうこと。

一度にたくさん説明すると混乱するから今日はここまで、続きは明日。
学校における唾液分泌検査の結果も必要。

今は何も取り掛かることはない。今やるべきことは上に書いたこと。

■日々の生活の状況や口臭の状況と食事調査は毎日書かないといけない。

明日は、特殊な訓練を行なう・・・

●教育的質問

「もしも、口臭が気になる時、硬い透明な飴玉をなめ続けると口臭は起こるだろうか?」
「飴を食べていると、口臭が気にならないけど、食べ終わると飴の臭気と混じって気持ち悪くなると同時に余計に口臭が起こることがあるのはなぜか?」
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