呼吸法と口臭の関係
(◆喉の奥に見られる、白くて臭い塊は何か?)


呼吸法、なんて、普通は自分で意識することはありません。それも、普通、耳にするのは腹式呼吸とか、胸式呼吸とか、そんな言葉ですね。

しかし、人間の体の機能としては、鼻から空気を吸い、それが肺に到達して、そこでガス交換が行われる。体内には酸素が取り入れられ、その代わりに、不要物を排出する・・・まあ、これはガスの形になる不要物ですが、とにかく、そういう仕組みになっています。

ところが、「鼻から空気を吸う」ことは、ごく当たり前に、誰でもやっていることかと思っていたのに、現実はそうではないのだそうです。歯科の病気で大きなものは、むし歯と歯周病ですが、どちらも、口呼吸をしているケースでは、症状がひどくなります。その理由は、「乾燥」です。ごく単純に考えると、この病気は両者とも、細菌による感染症なのですが、その細菌も一緒に乾燥すれば、悪くならないのでは??なんて思ってしまいますが、コトは、そううまくはいきません。乾燥すると、免疫力がうまく働かなくなり、細菌に負けてしまうのです。

FRESH BREATHでは、その辺の事情について詳しく書かれています。(この下のほうで、リンクしています。)

結論を言うと、口呼吸は口臭の原因になる!のです。しかも、最大の原因である、とのこと。しかしまた、習慣的に口呼吸をしている人は、口の周りの筋肉の発育が悪いため、この悪癖を治すことは簡単にはいかないようです。


さて、このページの副題として書いた「白くて臭い塊」のことですが、これが見られるのは、口呼吸をしている人が多い、ということです。まず、これを認識してください。

その実体は。
人体には、外部からの有害な微生物の侵入に備えて、体を守るための、いろいろな仕組みがありますが、一番の侵入口である、口や喉では、粘膜からの侵入を防ぐための、リンパ組織が発達しています。そこからは、粘液とともに、常に免疫細胞が出されています。

口呼吸の人は、汚染物質をより多く口から取り込むために、結果として炎症産物である、膿のようなものを大量に作り出す、ということです。この「膿のようなもの」が、白くて、臭い、喉から出てくる、あるいは喉の奥に張り付いている、怪しい物質の正体です。大きなものでは、直径が数ミリにも達するようですね。

その中身は、外からやってきた微生物死骸や体から出た免疫細胞の死骸など。だから、手に取ってみれば、臭いのは当然。でも、これ自体は口臭の原因にはならない(これがあっても、他の条件が良ければ口臭は起こらない)、ということです。


<FRESH BREATHでの参考ページ>
口呼吸の口臭の因果関係について




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