|
口臭代表質問集 (30分でわかる口臭の疑問)−1 HONDA 6/6(月)01:14 Q1.口臭に有効な歯磨き方法を教えてください。 口臭を引き起こす原因となるガスには、呼気ガスと口腔内由来のガスがあります。原因となるガスは口腔内由来ガスであることが大半です。 口腔内由来ガスは、全て口腔内の嫌気性細菌によって作り出されます。通常口腔内には常在細菌として嫌気性菌も存在します。普段は休止状態ですが、口腔内の生理的な環境が変化することによって嫌気性菌は活発に活動し口臭ガスを引き起こすと考えられます。 したがって、次のような目的で口腔内ケアーを行なうといいでしょう。 1.細菌コントロールとしての歯磨き。 通常口腔内細菌は、睡眠中の唾液分泌が低下しているときのみ増殖し、人間の生活活動が始まると口腔内の恒常性は維持されるので口腔内細菌は増加しません。 したがって上手にコントロールするためには、口腔内細菌数が最も多い起床直後と、就寝前には入念に歯を磨く事と、フロスを用いてプラーク除去を行うと良いでしょう。 2.飲食後の、水以外の物質が入ったときの口腔内ケアー 飲食などによって水以外のものを口にした後、飲食物残渣が口の中に残ったままにすると、口腔内のpH環境は酸性に傾き、虫歯になりやすくなったり酸っぱい臭気がするようになります。 したがって、飲食後は口腔内に水を含みよくうがいするなどして、飲食物残渣を残さないようにすることが重要です。 とりわけ、飲食物残渣は舌表面に残りやすいので、口に水を含み口の中で舌をよく動かして、舌表面の飲食物残渣を完全に取り除くことが重要です。 また飲食の後にガムを噛むことは、飲食物残渣を十分取り除けて口腔内の恒常性を維持する唾液の確保につながるので、口臭抑制効果は大きいです。一方で飲食後の過剰な歯磨きは、歯の隙間などのわずかな飲食物残渣の除去しか出来ない一方で、うがいによって唾液の喪失につながるので感心しません。 Q2.喉の奥が臭うのですが治るでしょうか? その臭気は自覚しているもので、他人が常にあなたと同じように感じているわけではありません。しかし病的な場合は、他覚的な口臭に発展することがあります。 原因としては次のような可能性が考えられます 1.喉の奥や舌の奥の免疫過敏(アレルギー性素因) 2.耳鼻科的・歯科的慢性炎症(虫歯や歯周病などの一般的歯科的問題) 3.内科的問題 4.精神的緊張から来る、口腔内緊張の結果としての嫌気的状況の持続 5.口腔生理機能の抑制・および低下 6.口腔内の乾燥および安静時唾液流量の不足 7.上記のいくつかが複合した状態 Q3.喉の奥から、時々臭い塊が出てくるのですが、口臭の原因でしょうか? それは膿栓と呼ばれるもので、ある程度は生理的現象ですが、病的な場合もあり、しばしば病的口臭の原因となったり、生理的口臭が強くなることがあります。 斜線で示されているのがその機構で、これらを総称して、ワルダイエル咽頭輪とも呼ばれています。 扁桃組織には、陰窩と呼ばれるたくさんの穴があり、陰窩の中には細菌が常在していて、 奥には細菌の死骸などの力スがたます。このカスが表面に露出している部分が、臭い塊(膿栓)と呼ばれるもの。膿栓は、原因(例えば、慢性炎症)が除去されない限り、何度取っても新たにできてきます。喫煙や口呼吸による慢性的な口腔内乾燥でも起こりやすく、生理的なものでもあります。 病的な場合は、病的口臭の原因になったり、生理的臭気が強くなることがあるので、耳鼻科的な診断が必要なことがあります。 口臭代表質問集 (30分でわかる口臭の疑問)−2 名前:HONDA 6/6(月)01:15 Q4.食後の口臭が気になるのですが、どうすれば防げるでしょうか? 食後に臭う場合の多くは、食べるということが関係しています。食後に口臭を引き起こす場合は、2つの理由が考えられます。 1.口の中のどこかに食べ残しが存在していて、食後時間がたってからそれが唾液の中の消化酵素によって分解を受けることにより口腔内のpH(酸性度)が低下していき、結果として細菌の酵素活性が高まって口臭ガスを発生する場合。 2.食後における唾液の不足、もしくは唾液自体の緩衝能力(pHの変化に対して、常に一定のpHを維持しようとする能力)の低下 したがって、次のような対策を試みてください。 重要な目的を書いておきますから、この目的に添った対応を考えてください。この食後の口臭が発生していく仕組みを理解していることと、それを解決するための目的を把握しておくことが非常に重要です。 (食後の手入れについて---食後の口臭を引き起こさないために) A.食後の食べ残しは歯と歯の隙間や歯ぐきにあるのではなく、圧倒的に、舌の表面および歯ぐきとほっぺたの隙間などの粘膜に潜んでいることを認識しておく。一日のうちで食後は最も細菌の活性レベルは低いので、細菌をコントロールするための歯磨きは不要。(歯磨き剤使用はかえってマイナス要因) B.食後は誰でも、一番唾液が出ている。この唾液は激変した口腔内環境を整えるために非常に重要なものなので、なるべく失わないようにするか、または、さらに出すようにする。したがって、次のような対策がとても有効になる。 (A)に対しては、歯と歯の隙間を磨く歯磨き(通常皆さんがやっている食後の歯磨き)はなるべく簡単に済ませる(歯の隙間の食べ残しをとることは、爪楊枝でも十分対応できます。)かつ、すすぎのうがいも軽くして、なるべく、唾液の損失を防ぐ。このばあい、歯磨き剤の使用はまったく逆効果。 歯磨き剤の使用により、口腔内環境は著しく変化してしてしまうことが考えられるし、化学的な異物を口腔内に取り込むことはマイナス。 舌表面の食べ残し対策が非常に重要で、水を口に含み口の中で天井を使って、ゴシゴシして軽くぶくぶくして粘膜の隙間に潜む食べ残しも取り出し、飲み込む(食後直ちに行うので汚くないはず)、これによって舌を動かし、水を飲んだことにもなるので、さらさらした自浄性に富む唾液はすぐに出てきます。先の歯磨きで失った唾液の損失を取り返すことが可能です。 この作業を食後直ちに行うことが非常に有効です。しかも、自分自身の唾液の緩衝能力(中和能力)を向上させ、いつでもどこでも、お金をかけずに行うことが可能です。 上記の方法で、(B)にも対応できます。さらには、その後において無糖のガムなどをよく噛むとさらに効果はあがるでしょう。 なお、これらの前提として、強い不安などによって口腔生理機能の抑制がある場合は、基礎的な能力の復帰に向けた基礎的な能力訓練を行っておくとさらに効果的でしょう。(咀嚼回数を上げるとか、食生活改善や生活改善、各関連筋肉の運動機能訓練などです。) Q5.治療後に口臭が再発しませんか? 他人を不快にする口臭には、病的な口臭と、生理的口臭があります。 病的口臭の多くは歯科的な問題によって起こるので、治療後も定期的な歯科検診を行なうと再発しないでしょう。叉、蓄積した歯石なども定期的に専門的に除去することと、口腔衛生の自己管理を十分にすることで防ぐことが出来ます。叉、規則正しい生活習慣と食生活に心がけ、精神的なストレスを上手に緩和することも重要です。 Q6.口臭が起こっているかを自分で確かめる良い方法はありませんか? 客観的口臭(他人が感じる自分の口臭)を自覚することは非常に難しいです。 常に一定のレベルで存在する自分の臭気に対して、嗅覚は麻痺するからです。但し、コップに息を吹き付けるとか、手をかざして臭気をかいでみるなど条件を変えると認知できますが、これらの条件は通常会話の状態とは異なるので、会話の時に相手が感じる臭気とは一致しません。 最も正確なのは、信頼できる第3者に臭ってもらうことです。 Q7.周囲に非常に不快な口臭を持つ人がいるのですが、本人は気がついていないようなのですが、どのように対応すればいいですか? 常に一定レベルにある臭気=病的口臭=については、本人の嗅覚が麻痺を起こすために、ほとんどの人は気づきません。本人は、周囲の人たちがその臭気をどのように感じているかがわからないことが多いです。 会話するたびに不快な口臭を発する場合は、確かに、周囲の人にとっては迷惑なこともあります。 したがって、そのような場合は、本人が自覚できない以上、適切な方法で、その人に口臭があることを他人が指摘してあげる必要があります。 ただ、相手によっては言いにくいこともありますが、誠意を持って指摘してあげてください。 「会話の時に不快な口臭があること。多くは歯科的な問題が原因となることが多いが、時に内科的な問題も考えられ、まずは歯科に相談すること」など、たんに指摘だけでなく、どうすればいいかを教えてあげて、受診後にも、臭気が改善しているかどうかについて時々教えてあげることが重要で、問題が解消した時は口臭がなくなったことも教えてあげてください。 指摘と同時に指摘後のフォローも重要です。 口臭代表質問集 (30分でわかる口臭の疑問)−3 名前:HONDA 6/6(月)01:16 Q8.唾液を指につけると臭かったり、フロスを舌後のフロスを臭ってみると臭いのですが、口臭でしょうか? 他人に対する口臭がどの程度のものであるかを認識することが難しいので、口臭で悩みだすと、その原因となるものを自分で探そうとするあまりに、そのようなことをして過剰な不安を抱えることがあります。 唾液自体は、蛋白質を含む溶液だし、指につけたこすったような場合には、口臭とは全く違う唾液自体の臭気がします。叉、フロス後のフロスには歯垢が付着しており、当然臭気がします。 何れも適正な口臭の判定方法ではないので、過剰な不安を抱えずに信頼できる第3者にチェックを依頼しましょう。 Q9.心療内科を受診しているのですが、お薬は口臭を起こさないでしょうか? 精神的なストレスは、恒常的な口腔内の緊張を引き起こし、その結果緊張時口臭が持続したり、口腔生理機能が抑制を受けたり不安定になったりすることがあるので、自分自身で制御できない精神的な問題を専門的にコントロールすることはとても重要です。 精神科で処方される中枢抑制薬は、確かに唾液分泌を抑制する副作用がありますが、それ以上に口腔内の緊張を引き起こしてしまう過剰な精神不安を緩和するので、副作用以上に口腔内生理には良い影響を与えます。 精神的安定は、口腔生理機能に影響を与える自律神経系の状態をよくするのでとてもよいことです。 心療内科の治療と並行して口臭専門治療を受けることで相乗効果が期待できます。 Q10.市販の口臭チェッカーは正しく診断できますか? 口臭を機械的に判定することは非常にむずかしいし、本来誰にでも、他人を不快にする生理的口臭は起こるものですから、正確な診断はできません。 市販の口臭チェッカーは、半導体センサーに息を吐きかけてその電気抵抗によって臭気を判定しています。 しかし、構造的には精密性に欠けますし、息と一緒に吐き出される水蒸気が影響したり、口臭とは関係ないガスにも反応するので、口臭がなくても高く表示されることもあります。 あくまでも医療用ではないために、過信しないでください。不安な時は身近な人に口臭があるかないかを確認することが最も正確で手っ取り早い方法です。 Q11.矯正を始めてから口臭があるといわれています、どのようなことに注意したらいいですか? 矯正治療中は、正常な人でも口臭を引き起こしやすくなります。叉、自分では認知できないことが多いです。 その理由は、矯正装置によって咀嚼の制限を受けることと、矯正装置があるために飲食物残渣が残りやすいことに加えて口腔内の衛生管理が不十分になりやすいからです。 叉矯正中は、治療による慢性的な炎症も持続しますので、自己管理に加えて十分な専門的な口腔内衛生管理が重要です。 食事では、普段以上に咀嚼回数を上げることと、飲食後に口腔内に飲食物残渣を残さないこと、食後の口腔内ケアー方法について専門的な指導を受けることが重要です。 Q12.自分では口臭があるのに家族や友人には否定されます。どうしたらいいですか? 口臭が気になりだすと常に気になる臭気を嗅ごうとする為に、嗅覚閾値が低下していくことが考えられます。 したがって、通常なら決して感じることのできない臭気レベルについても臭気を感じる様になります。しかし自覚する臭気は、他人が感じる臭気とは、その種類や強さも違うことを理解しなければいけません。 家族の証言を信じることができなくなれば、すでに、精神的な問題に発展している可能性も高く、専門的な自臭症治療が必要な場合があります。 不安の原因は、客観的な口臭の評価が自分でできないことにあるので、口臭外来など専門科を受診してみてください。 口臭代表質問集 (30分でわかる口臭の疑問)−4 名前:HONDA 6/6(月)01:17 Q13.家族に口臭を指摘されたのですが、自分ではよくわかりません、どうしてですか? 嗅覚の特性によるもので、嗅覚は常に一定レベルにある臭気に対しては感覚の麻痺が起こります。これは、新しい臭気刺激に備えるためです。 たとえば、香水をつけた瞬間は香水の臭気は認知できますが時間の経過と共に、最初の感覚は弱くなっていき、最終的にはわからなくなることで理解できると思います。 ただ、この状態になっても別の種類の臭気には瞬時に反応できるのです。 Q14.学校に行くと、口臭が気になりだし唾液がいっぱい出てきて口にたまり唾液も臭いのですがどうしたらいいですか? 唾液分泌が促進されたのではなく、口臭に対する不安から精神的な緊張を引き起こし、通常普通に行なわれている嚥下反射がうまくいかなくなった結果、口腔内に唾液が溜まった状態になっていると考えられます。 正常な人でもしばしば経験することで、興奮したり緊張したりすると「固唾を呑む」という現象が起こりますが、この状態が持続したものと考えられます。 緊急的には、口腔内で意識的に舌を動かしてみたり、ガムを噛んでみたりすると緊張が緩和して問題が解決すると思われます。 Q15.舌を磨くことは口臭予防になりますか? 口臭の原因として、舌苔は重要な要因と考えられていますが、実際に問題になるのは喉の奥周辺や舌の奥3分の1の部分で、ここが臭気発生源として関与しています。 一方で、舌を磨ける範囲は決まっており、最も臭気の発生源となる舌の奥は磨けません。 舌を磨くことは、一時的に口中の不快が取り除けるだけで、一時的に口臭は緩和したとしても根本的な解決には至りません。 多くの場合は、舌磨きが習慣化すると同時に口臭自体も習慣となります。 病的口臭の原因となる病的舌苔は原因となる歯科疾患などの治療、非病的な舌苔はストレスを避け口腔内機能を充実させることで、磨くことなく健全な舌の状態を作り出すことができますし、それを維持していく事が重要です。 ただし、自力で口腔生理機能の回復や問題となる疾患の解決が難しい介護が必要な人の場合は、介護者の手によって舌表面の舌乳頭に傷をつけない方法で除去することが実用的なことがあります |