ハートウェーブは、ハートランドがお届けする読み物メールマガジンです  £££££££££££££££££££££££££££££££££££             ハ ー ト ウ ェ ー ブ  £££££££££££££££££££££ プチピジョン 98.01.18 ££  ◎お知らせ仕様のプチピジョンです。ほんのちょっぴり、つきあってね。  φ本日のメニューφ   1.HP開設のお知らせ   2.耀(かがよ)い   3.白状  ″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″  @HPできました@   1月14日に、HPが開設しました。   既刊のプレハニーとハニー号がご覧いただけます。掲示板もありますので、  ぜーひぜひ、お立ち寄りくださいませね。(掲示板ね、さみしいの・・・)     http://www.age.ne.jp/x/sf/NOVEL/HW/   ハートランドの本棚って感じですね☆ ご厚意でつくってくださった方には  もう、足向けて寝れません。もちろんもちろん、ご感想くださった方たちにも  です。あっ、そしたらどっちを向いて寝ればいいんだろう……よし、丸くなっ  て眠ろう。   ――なんかちがう?  @耀い@  「お前さま。もう、終いにいたしましょう」   すべらかな肩に衣をひきあげながら、女は云った。女は、樒(しきみ)とい  う。それは、死者の枕辺に立てる木枝の名前でもある。白拍子には、ふさわし  い名前だ。  「…わしに飽いたか」   細く息をついて、女は応える。乱れた髪が、細いうなじに落ち掛かり、終わっ  たばかりの男の身体を震わせた。  「吾は、高う買うてくださる御方のもの。舞と謡と、そして占を求める御方の  もの。お前さまは、そうでない。…このまま、お帰りなされませ。そうして、  もうお逢いしますまい」  白い水干、烏帽子姿で樒は舞う。舞いながら謡う。謡いながら、時を詠む。   五条大橋にほど近い烏丸小路のこの住居は、このところ樒が居ついている、  婆のものだ。請われれば、どの館にも往きしばらくは戻らない。ふらりと姿を  消したかと思えば、三月もしたころ、また舞い戻るといったぐあいだ。  「わしが銭を持たんからか。おまえの誉れに、ならんからか」   女は黙って、土間に降りた。からりと木戸をひきあける。   男は、もそもそと着物をまとって木戸に向かった。  「また、明日来る」   木戸をくぐりかけてふと云った男の言葉に、女は答えた。水のように冷たい  声であった。  「明日は、右大臣・花山院家忠さまに招かれております。この屋には、戻りま  すまい。…右大臣さまがお飽きめされたら、またどこか、別の館に参ります。  遊びもののならいなれば、どの館でも思いのまま。居つく処は尽きませぬ。  …さ、はよう帰られませ」  「…また来る」   男はぼそりと言葉を洩らして、木戸を出た。女は合間をおかず、戸を閉めた。  か細い声で、女は謡う。  「恋い恋いて、たまさかに逢いて寝たる夜の、夢はいかが見る…」   明日は、右大臣に招かれている。この身と芸を望む男が、明日はいる。舞と  謡を望まれてこその、白拍子。芸を望まぬ男はいらぬ。そう思いながらも、女  の頬には涙が伝う。  「…明日には、別の恋をしようぞ」   涙ながらに、樒は笑みを浮かべていた。   この身も芸も、それを望む男のもの。舞に謡に、そしてこの身に惚れさせる  のが、身の誉れ。遊びものとはそうしたもの。銭はいらぬ。名声もいらぬ。た  だ、愛しむまなざし、讃える瞳が欲しいだけ。賞賛の眼が欲しいだけ。   そして、男はわからなかった。あの男は、望むものがわからなかった…。   明日はまた、別の男に恋をしよう。   今度こそ、捨てる痛みに涙はすまい。さればこそ、明日の招きをうけるのだ  から。  @白状@   ごめんなさいっ。「耀い」は実は、ずいぶん昔に書いたやつです。  5年くらい前かなあ。ハートランドがまだ別の名前で活動してた頃のことです。  2人で課題を出しあって書いてたんですね。ここしばらく、さぼってますが。  で、桃世に出た課題はこれです。  『日本を舞台にした時代物、恋愛もの』   出題から完成まで3日でしたね。勢いでもう1本つくってました。反省して  ます、いろいろ……。   ちなみに、ゆりえに出した課題はこれ。  『日本以外を舞台にした近未来、恋愛は除外』   タイトルは「人形師」でした。   今回、恥をしのんで(みなさまのご迷惑も省みず……)掲載したのは、リク  エスト募集のデモンストレーションだったんですね☆   わたしたちに、上記のような課題をください。ちょっと時間はかかるかもし  れませんが、課題に合わせて小説を書きます。チャレンジですね。   2人だけだと、どうも甘えがでちゃうもので――   と、いうことで。課題をくださる、という弁天様のような方がいらっしゃい  ましたら(弁天様って芸能の神様なんだよね)、桃世までメールでご連絡いた  だくか、掲示板に「課題だよー」とご記入ください。   ドキドキしながらお待ちしてます♪  ″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″  ☆こんにちは、上代桃世です。   今日はちょっぴりお知らせでした。昨日うっかり、抜けちゃったんですね。   ごめんなさい。せめてと思って、記事のせてみました。許してくれる?   じゃ……じゃあ、気を取り直して。   それではまた、7のつく日にお会いしましょう。                                 ☆次回発行は1月27日、上代桃世の桃号です。待っててね♪  ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆ 発  行  ハートランド  ☆本日の担当者  上代桃世(kaidou@fb3.so-net.or.jp)  ☆このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して   発行しています。( http://www.mag2.com/ )  ☆バックナンバーはhttp://www.age.ne.jp/x/sf/NOVEL/HW/ でご覧いただけま   す。掲示板もありますので、ふるってご参加ください。よろしくね。   いままでどおり、メールでのおとりよせもできますので、お気軽にどうぞ。  ☆みなさまからのご感想、リクエストなどを心から、お待ちしています♪  ☆お 願 い  掲載された内容を許可なく、転載しないでください  ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞