ハートウェーブは、ハートランドがお届けする読み物メールマガジンです  £££££££££££££££££££££££££££££££££££             ハ ー ト ウ ェ ー ブ  £££££££££££££££££££££ プチピジョン 99.12.25 ££  @聖夜の誓い@   この一年、自分のために書いてきた。   うまくなりたかった。   面白いものを書きたかった。   でもそれは、ぜんぶ、自分のためだった。   忘れていたの――自分が、贈り手だってことを。受け取ってくれる人がいな  かったら、そんなの、なんの意味もないって。憶えてなかった。そんなの、知  ってるはずの事だったのに。   むかしね、親友だと思ってた子に、ずっと言われてた。自分の作品を大事に  しない、って。   いまならわかる。それが、どういうことなのか。   自分の中の、譲れないもの。それを、砕いて擦り潰して混ぜ込んで、創らな  きゃいけなかったのに。あたしは、それをしてこなかった。   譲れないものが混ざっていない作品なんて、そりゃあ、大事なわけがないよ  ね。だって、なんの意味もないもの。   あたし、そんなことばっかりしてきたんだね。   情けないよね。   でも、だいじょうぶ。きっと、これから大変なんだと思うけど。だって、砕  き方も潰し方も混ぜ込み方も知らないんだよ?   だからね、きっと、泣くと思うんだよ。   でも、いいの。   あたし、よかったなあ。いまはまだ、小説もどき未満のものしか書けてない  けど。よかったよ。こんなふうに、泣いてもいいと思えるなんて。   この胸の灯火が、いつか誰かに届けられれば。   そんな風に思えるなんて。   その時が、いつかきっと来ると信じて、この道をゆこう。   もしも、その日が来なくても。あたしは、きっと言えるだろう。今と同じに。   あたしに、小説があって、よかったよ。    よかったよ、ほんとうにね。   この秋からこっち、いろんな人に逢って、いろんな言葉を聞いて、いろんな  事を考えてた。   この年末年始は、いつもよりもちょっとだけ、まとまった時間がとれるから  ね。もっとたくさん、考えようと思っているの。いろんな事をね。   だから、ごめんね、今年はこれが最後の発行になっちゃうと思うの。   でもね。   約束しよう。   イイものを書くよ。かすかでも、胸に響くなにかを秘めたものを書くよ。   それは、絶対。   すぐには、できないかも知れない。すごく時間かかっちゃうかもしれない。  一年たっても、なんにもできてないかもしれない。   だけど。   大丈夫。かならず、なにかを届けてあげる。あなたの胸に。   だからこれは、『聖夜の誓い』。  ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆ 発  行  ハートランド  ☆本日の担当者  上代桃世(kaidou@fb3.so-net.ne.jp)  ☆このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して   発行しています。( http://www.mag2.com/ )  ☆バックナンバーはhttp://www.age.ne.jp/x/sf/NOVEL/HW/ でご覧いただけま   す。掲示板もありますので、ふるってご参加ください。よろしくね。   メールでのおとりよせもできますので、お気軽にどうぞ。  ☆みなさまからのご感想、リクエストなどを心から、お待ちしています♪  ☆お 願 い  掲載された内容を許可なく、転載しないでください  ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞