安全で楽しいツーリングを!


最初に

団体で走るツーリングは大変楽しいものですが、バイクという車に比べて危険な乗り物に乗っているわけですから、ある程度の信頼関係が無いと安心して一緒に走れません。

☆減速,車線変更時は後車に対する十分な安全確認と早めの意思表示を!
☆前車の死角に入ったり、走行ラインを妨害しないように!
この事はメンバーに対してだけで無く、一般の他車に対しても同じです。

団体で走っているといっても、最終的にバイクを走らせているのは各自一人一人ですから、それによって起こる事全ては各自の責任です。

☆前車が車線変更や追い越しをしたからといって、安全確認もせずについていかないように!
☆前車が飛ばしたからといって、無理についていかないように!


柄にも無くこんな物を書きましたが、堅苦しく考えずに読んでやって下さい。
以下、初心者を対象に単なる私個人の意見を並べてみましたので、よければ参考にして下さい。


ちどり走行

団体でのツーリングでは普通、ちどり走行します。

ちどり走行は実質的な車間距離を確保しながら団体の全長を短くする事が出来、更に前方,後方のバイクの確認がしやすくなります。
狭い道やコーナーが連続する道では、特にちどり走行を保つ必要はありません。

☆注意
渋滞や信号待ちの時以外は、斜め前方のバイクのミラーからそのライダーの顔が見えなくなるまで近づかないように。
前車の死角に入っている為、前車が障害物をよける為の車線変更時などに大変危険です。


車間距離

車間距離は、スピードが速いほど,路面が悪いほど長くとる必要がありますが、間に車が2台も3台も入るほど長いと、後ろを走る車がイライラして無茶な割り込みや嫌がらせをするのでかえって危険です。

☆注意
車間をつめる為に、無茶な加速はしないように。
加速中は、不意の前車の減速に対処しきれず、おかまをほったり、転倒する可能性が高くなります。
また、ネズミ捕りの餌食にもなりかねません。


スピード

もちろん法定速度を守るにこしたことはありませんが、実際問題として法定速度+10〜15km/hで流れています。
身の安全を考えれば、ある程度流れに合わせて走るのが得策です。
流れを無視して頑固に法定速度で走っていると、周りの車との速度差ができたり、後ろを走る車がイライラして無茶な追い越しや嫌がらせをするのでかえって危険です。

☆注意
免許の安全は自分で守って下さい。


道端の停車

地図の確認,信号で途切れた後続グループ待ち,小休止などの為に道端に停車することがあります。

道端は結構あれていたり砂が浮いていたりしますので、減速は慎重に。
また、通行車の邪魔にならない様に十分に左に寄せるように。
通行車の邪魔になるという事は自分の身が危険ということです。


すりぬけ

ほとんど動かないような渋滞の場合、すりぬけをすることがあります。

通れるか通れないか? ばかりに気がいくでしょうが、
手前の車が急に左によらないか?,対向車線から車が入ってこないか?
等、周りの車の動きに注意が必要です。

特に、交差点,ガソリンスタンド,ファミリーレストラン,脇道の付近は要注意です。


コーナー

★進入速度

コーナー手前の直線部分で、自分が怖い!と思わない速度まで十分に減速するように。

特に下りは速度が落ちにくいので十分手前からの減速が必要です。
怖い!と思うスピードで進入すると、大概の場合コーナーの最中にパニックブレーキをかけるはめになり、もっと怖い思いをします。
バイクが寝ているコーナーの最中にフロントブレーキを強くかけると、バイクは起きあがり曲がらなくなります。

★目線

目線は必ず自分の行きたい方向に向けなければなりません。
バイクは自分が意識していなくても自然と目線の方向に進んでいってしまいます。

例えば、コーナーへの進入速度が少々速かったために怖い!と思いガードレールを見つめてしまうと、曲がれるはずの速度でもバイクはガードレール目掛けて進んでいってしまいます。
怖い!と思わない速度まで減速して進入するのが一番ですが、この様な場合コーナーのイン側を睨み据えれば大概無事に曲がれます。
また、コーナーの途中に砂が浮いていたりした場合、いつまでも砂ばかり見ていると通りたくなくても砂の上を通ってしまいます。
この場合通りたいのは砂が無い所ですから、砂が無い所に目線を向けます。

★ラインどり

当然の事ですが絶対に対向車線にはみ出さないように。
右コーナーの場合、センターラインぎりぎりを走っているとタイヤははみ出していなくても体がはみ出しています。
また、センターラインの無い細い道では、安全が確認出来ない内はなるべく対向車が通れるスペースを広くとって走るのが無難です。


最後に

何か参考になる事はありましたか?
それでは安全に気を付けてツーリングに出かけましょう!

by S.Adachi 1995.3.11


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