プロフィール



★メモランダム
1997.11.13
近所のスーパーにこの辺では、めったに見かけないカサゴがありました。
600g強の大きさで、1500円ほど、早速、買って帰りました。
カサゴは長崎では、アラカブといいます。子供の頃の馴染みの魚で、長崎では人気のある、今では価格の上からは高級魚です。けれども、今日買ったカサゴは、長崎の市場に出ているアラカブとはちょっと姿が違います。長崎のものは、、磯近くを住処とし、もう少し小ぶりで黒みがかった色をしています。このカサゴは沖合で採れる赤カサゴと言われるもののようです。
カサゴは、姿はあまりよくありませんが、白身の身のよくしまった、そして適度に脂がのっている大変おいしい魚です。長崎では、みそ汁にして食べるのが人気の調理法ですが、色々な調理法のある魚です。刺身や、煮付けもおいしいのですが、上品ないい味の出汁が出るので、鍋物にも最適。ブイヤベースにも欠かせない魚で、地中海でもよく採れるのでしょう、バルセロナの魚市場にはたくさんありました。
ただ、カサゴは骨のきつい魚なので、調理するときも食べるときも怪我をしないように注意が必要です。


1997.10.28
本日、近所の方から、ふるさと青森から持参の天然のきのこをいただきました。
本で調べてみると栗茸のようです。栗、なら、くぬぎなどの枯れた切り株に群生するきのことのこと。
早速、ホイルにバター少々をひいて、軽く塩をして包んで焼いてみました。
あまり、くせがなく、中空になっている軸はしゃきしゃきした歯触りです。
昨日から、ひたちなかはぐっと冷えて、晩秋の様相です。栗茸の熱々のホイル焼きはまさに秋を食べた感じがしました。


1997.09.04
本日は、ぶどうが到来しました。
勝田産の「ふじみのり」という、市場では出回っていない品種で、初物でした。巨峰より少し大きめの粒で、巨峰とキャンベラの中間のような味がします。なつかしいぶどうを食べたような気分がしました。
この近辺では、常陸太田が巨峰の産地として有名で、9月1日から路地もののぶどう狩りが解禁になっています。週末は、ぶどう狩りの客や、発送依頼で、ぶどう農家は、一家総出の大忙しでしょう。
昔は、ぶどうというとキャンベラかデラウェアでした。最近、市場に多く出回っているのは巨峰とデラウェアでしょうか。ネオマスカットや巨峰の改良品種、ピオーネもスーパーで見かけます。高級果物店では、アレキサンドリアなども。また、輸入物も多くなりましたので、季節を問わずぶどうが販売されていて、品種も、覚えきれないほどたくさんあります。
そういえば、20年ほど前、新潟に住んでいたとき、タノブラック、タノレットという品種のぶどうをよく食べました。今は見かけなくなってしまいました。もう作られていないのでしょうか? 消えゆくには惜しい味です。
1997.08.03
庭に植えたたった1本のミニトマトからこのところ毎日食べきれないほど収穫があがっています。このミニトマト、ほとんど雑草かと思えるくらい丈夫で、手入れをしなくても病害虫に犯されることもなく、鳥についばまれることもなく実を生らせて、素人百姓には失敗のない作物です。
普通のトマトの栽培は素人には難しい作物で、よほど天気に恵まれないと病気が発生し、うまくできないものですが、トマトはトマトでもこのミニトマトはずいぶん性質が違うもののようです。
先日、NHKの『王様の食卓』という番組でトマトを取り上げていました。
トマトの原産地は南米のアンデスで、映像では樹木といった方がいいような姿で、ミニトマトより少し小さな実をたくさんつけていました。
16世紀に南米からヨーロッパに渡り、最初は観賞用に栽培されていたものが17世紀頃、缶詰にする技術が開発され、急速に生産量が多くなっていったとのこと。
現在は、世界中で最も多く生産されている野菜だそうです。
日本にも江戸時代には入ってきていましたが、このころはやはり観賞用。急速に普及するようになったのは、大正時代にチキンライスが大人気のメニューになって、チキンライスに不可欠なトマトケチャップの原料として生産量が増えたためだそうです。一般的に生で食べるようになったのは、戦後のことだということ。
農林水産統計でみると、ジュースやケチャップに加工される加工用のトマトの輸入量は近年増加しているものの、1960年くらいからトマトは国内作付け面積、収穫量とも大きな変化はなく、最近はもっぱら品種改良による高級化路線を突っ走っているようです。
『王様の食卓』では、「桃太郎」などの酸味の少ない甘いフルーツ系統の品種に押されがちで、生産量の少なくなった昔ながらの青臭い酸味の強いトマトを生産している北海道のトマト生産農家を取り上げていました。この農家では、雨を避けるためにハウス栽培にはしてありましたが、肥料もほとんど与えず、水も枯れる寸前まで与えず、限界の状態でトマトを栽培していました。この方が、しっかり身のしまったおいしいトマトができるのだそうです。
筑波万博で、水耕栽培で通常の1000倍の実を生らせたトマトが話題になったことがあります。このトマト、バイオ技術でも何でもなく、普通のトマトが土に根を張るという、いわば植物にとってはストレスになっている要素を取り除いて、最大限の成長力を引き出してやって作られたものです。
北海道のトマト農家の栽培法と全く逆の栽培法ということになります。
味も、北海道の農家のものと対極にある味をしていたのでしょうか?
1000倍の実を生らせる水耕栽培農法が広がらないところを見ると、当たらずとも遠からずなのでしょう。
1997.07.24
本日の、ニュースで、例のクローン羊の第2弾、ヒトの遺伝子を組み込んだクローン羊が誕生したことを報じていました。
羊の乳から、人間の病気治療の薬品を作るため、ヒト遺伝子を組み込んだということ。
技術的には、もう人間のクローンを作ることもできるところまできているし、大腸菌にヒト遺伝子を組み込んで、ヒトタンパク質を生成し、薬品開発をするということは、すでにやられていることです。
最近、遺伝子組み替え野菜が出回るようになって、消費者団体は、表示を義務づけるよう要求したりしています。
あんまり悪者扱いをするものだから、近所の奥様たちで、遺伝子組み替え野菜は危険野菜と思いこんでいる人までいます。
けれども、遺伝子組み替え自体は自然界で常に起きていることです。あらゆる生殖活動は遺伝子組み替えですし、今まで長い年月をかけてやっていた品種改良だって遺伝子組み替えです。
おいしくて長持ちするトマト、病気に強くて倒れにくいコシヒカリを作るのに長い年月と手間暇かけて試行錯誤するより、短期間でできる方がいいではありませんか。
遺伝子組み替えは、過剰農薬や抗生物質などの薬品の問題とは別次元の話です。
新しい技術がすべて危険で問題があるわけではありません。
消費者団体の意見を聞いていると、何だか昔の農法に帰れと言っているように思えることがあります。
最近の若者はハングリー精神がないから貧乏な時代に戻ってしまえと言っているようなもので、貧困の充満した世の中がいいわけありません。 社会は豊かな方がいいし、食べ物も味の良いものを安価に生産できる方がいいのです。
科学は、強権発動国家体制でもない限り発達していくものです。
それを人間がうまく使うかどうかの問題です。

1997.07.17
ホームページに『食材編』を付け加える構想を持っていましたが、作業準備段階で早くも挫折です。我が家には、主婦の友社出版の「料理食材大辞典」があります。ここから、一部引用したいと思い、主婦の友社の法務部なるところに問い合わせたところ、出典を明らかにしても引用、抜粋もインターネット上に掲載することは一切ならぬとの回答で、お手上げ状態です。図書館通いをして、一人で食材辞書を編纂するなど、気の遠くなるような話です。何か、よいアイデアはないものか?
1997.07.10
このところ、高校の同窓会のホームページ立ち上げの作業をしていて、私のホームページの更新を怠っていました。立ち上げを終了して、一段落したので、ホームページに少し手を入れなければと思っています。同窓会の作業は、素人の寄り集まりで、試行錯誤もありましたが、色々な世代の人との交流が生まれます。新しい技術を知る機会になるだけでなく、色々な考え方や感性に触れる機会にもなり、私のような専業主婦にはとてもいい経験でした。