新宿御苑(2004.03.29)


東京は、昨日あたりから急に暖かく、足踏みしていた桜が一気に開き始めました。 今年も御苑へ。月曜というのに大変な人出でした。リタイヤ組みだけでなく、若い人たちも大勢。私の若い頃は無粋で花見などしたことがありませんでしたが、最近の若い方は桜情報の影響もあるのでしょうが、桜のを好きな方が多いようです。


アマギヨシノとカンヒザクラを交配して、作られた栽培品種のヨウコウ。鮮やかなピンクで目を引きます。早く咲く品種です。

オオシマザクラ。ほとんど白色で、ソメイヨシノはこのオオシマザクラとエドヒガンの雑種です。
葉が大きく桜餅に使われる塩漬けの葉はこのオオシマザクラの葉を使われることが多いようです。

これはソメイヨシノ。ソメイヨシノは江戸末期に偶然できた品種のサトザクラで、葉に先駆けて枝いっぱいに花をつける豪華さで日本の桜を席巻しています。梶井基次郎は「桜の木下には屍体が埋まってゐる」と書いていますが、その桜はソメイヨシノのこと。他の品種にはない妖しさを感じる桜です。

ソメイヨシノの寿命は短く、60〜70年。若い頃に見たソメイヨシノが瀕死の状態になっているものもありますが、新宿御苑の桜は手入れがよく老木も立派な花をつけています。長生きして、樹齢100年になった御苑のソメイヨシノを愛でることができればと願っています。