三春の滝桜(2005.04.24)


暖かく気持ちよい青空、わが家から250キロほどの距離がありますが、今日は福島県、三春町まで三春の滝桜を見に行きました。三春の滝桜は、大正11年に国の天然記念物の指定を受けた桜で、日本三大桜のひとつです。桜ブームも相まって大勢の観光客で、三春の滝桜周辺は車の大渋滞でした。三春町は解決策として今年から、三春インター近くから、シャトルバスを運行し始めました。シャトルバス、および観光バス専用の道路を設けて、滝桜まで効率的に観光客を運んでいます。私も、そのシャトルバスを利用しました。


 
三春の滝桜
三春の滝桜は、案内板には紅シダレザクラ、樹齢1000年〜2000年とかかれていました。ずいぶん誤差範囲の大きな表示ですが、桜図鑑には推定450年と書かれています。樹齢の推定は科学の発達した現代でも案外難しいことのようです。

上の写真と反対側から見た滝桜。滝桜という命名は、枝垂れた様子が滝に似ているということと、滝桜のあたりは「滝」という名前の集落であるということに由来しているそうです。

  
上の写真のように樹の周囲には根を痛めないように柵が設けられています。以前は、この柵の周りを歩くことができたそうですが、現在は樹に近寄れるのは正面からだけ。この写真のように、幹には大きな祠ができていて、支柱なしでは倒れてしまいそうです。

ガイドさんのお話では、昔はもっと濃い色をしていたということです。確かに紅シダレにしては、薄い色をしているのは樹齢のせいでしょうか。

これは、滝桜からちょっと登った丘にあるソメイヨシノです。たくさんの花をつけた立派な木でした。三春町には、2万本以上の桜があり、町の人口より桜の数の方が多いそうです。シダレザクラ、ソメイヨシノがちょうど見ごろでしたが、もうすぐ、ヤマザクラ、八重桜の季節になります。これほど桜の木が多いのは、三春は桜にあっている土地だからなのでしょう。見事な桜がいたるところにあって、滝桜だけでなく、三春町は良い桜を満喫できる町です。