多摩森林科学園−1(2006.04.06)


東京の西の端、高尾の多摩森林科学園は、大正10年に宮内省の林業試験場をして設立され、現在は独立行政法人森林総合研究所の研究施設となっています。樹木の試験林とともに、桜の品種保存のために、約8ヘクタールの丘陵に全国から集められた桜250種、約1700本が植えられています。
ここは、研究施設ですからもちろんアルコールの持ち込みはできませんし、飲食店もありませんが、ところどころにベンチがすえられていて、お弁当を食べることはできます。青空の広がるうららかな春日和で、すでに終わってしまった桜やまだつぼみも膨らんでいない品種もありましたが、3割くらいの桜は見ごろでした。


十月桜
多摩森林科学園にいたる道路に植えられている「十月桜(ジュウガツザクラ)」。コヒガンザクラの園芸品種で、10月頃から咲き始め、春まで花をつける桜としては、花期の長い桜。

狩衣
これも多摩森林科学園に至る道路の桜で、「狩衣(カリギヌ)」。交配によって作られたサトザクラです。


多摩森林科学園全体が丘陵地帯です。左は紅シダレ、紅はカンヒザクラ、白い一群はソメイヨシノ。

 
薄墨
薄墨(ウスズミ)。大きな白い花びらを持つサトザクラです。


遊歩道にはロープが張られていて保存林の中には入れません。

仙台屋
仙台屋(センダイヤ)。東北地方のヤマザクラを高知の仙台屋という店の庭に移植されたもの。ヤマザクラより紫がかったピンクの可憐な花。

エドヒガン
「江戸彼岸(エドヒガン)」。江戸と名前がついていますが、本州の北から南まで自生する野生種。