弘前公園・岩木山・長勝寺(2008.04.27&28)

 多くの桜好きは、弘前公園の桜が一番と言います。今年こそはと、過去のデータを調べて満開時期を予想し、やっと4月27日のチケットを確保しました。チケット確保後、Webの開花情報を毎日チェックしていましたが、弘前公園はつぼみの翌日、いきなり満開の情報、今年は4月20日、例年より10日も早い満開で、残念ながらかなり散ってしまった桜を見ることになりました。遠方の桜のベストの状態に合わせるのは1週間くらい滞在する覚悟がないと難しいですね。弘前公園は桜の時期は200万人以上の人が訪れ、満開時は、満員電車の様相だと聞いていましたが、私が訪れた27日は、それほどの人出はなく、ゆっくり眺めることができたましたし、満開のシダレザクラや八重桜を見ることができました。

弘前城は、津軽を統一した津軽藩主、津軽為信によって築城が計画され、1610年、2代藩主信枚(のぶひら)の時、完成し、260年間、津軽藩政の中心地でした。弘前城には、北門、南内門、東内門、追手門、東門と5つの門があり、写真は追手門です。建築年代を示す明確な資料はないそうですが、江戸初期のものとみられています。追手門の側の桜はほとんど散っていましたが、建築物を見るだけでも十分見ごたえがあります。弘前城の49.2haが国指定の史跡に指定されています。


追手門を入ってすぐそばにあるシダレ桜と遅咲きの八重桜、普賢象?でしょうか。


根元一面に花びらを敷き詰めて、名残の風情もいいものです。

 

シダレ桜は、今が満開。弘前城というとソメイヨシノの古木をイメージしていましたが、弘前公園には50種以上の桜があり、かなり長い期間は桜を見られるように植樹されています。


観光案内写真の定番ポイントから写した天守です。江戸時代後期に改修されたものですが、明治以前の天守が残っているのは日本には12しかなく、貴重な建築物です。


弘前城は、堀、土塁、石垣も含めて廃城時の状態がほぼそのまま残っています。堀は花びらで満ちていました。


日本最古のソメイヨシノです。この桜だけでなく、りんごの選定技術をいかした剪定技術、管理は日本一だそうです。古木にも関らず、花は、1房に6個くらいついていて勢いがあり、良い姿をしていました。


ピクニック広場にある八重の東錦で、華やかな色で満ちていました。本数も多く、カメラを構えている人がおおかった場所です。


夜も弘前公園へ。効果的なライトアップで、また違った楽しみがあります。


三脚を構え、自動シャッターで撮影しました。風が強く、枝先は動いてしまっていますが。


フラッシュを焚いて、至近距離で。


岩木山をぐるっと周る道路、20キロにわたってヤマザクラが中心の桜ロードになっています。翌28日、桜情報には出てくる桜ポイントですが、あいにくの雨だったこともあるのでしょう、観光客はほとんどなしの状態でした。


南のヤマザクラとは品種が違い、本州北部から北海道にあるのは、写真のベニヤマザクラやオオヤマザクラです。
葉と花が一緒に開きのは同じです。


弘前市にある曹洞宗の寺、長勝寺三門。寺町というのは各地にありますが、長勝寺のある西茂森禅林街には33の曹洞宗のお寺が並んでいます。同じ宗派の寺が33寺も続けて建っているのは全国に例がないそうです。国の重要史跡に指定されています。

 
禅の修業場所であった蒼龍窟に極彩色の500羅漢像が並んでいます。ちょっと変わったお顔もあり、写真左は、安寿と厨子王の安寿だそうです。写真には入っていませんが、マルコポーロもいました。「えっ、何故マルコポーロが?」と思って説明員の方にたずねて見ましたが、「分りません」とのこと。


長勝寺内のカスミ桜。桜の向うは、修理中の本堂です。本堂修理中のため、ご本尊は庫裏に移されていて拝観することができました。