花巻城跡・イギリス海岸(2013.05.01)

北上から東北本線で2駅、花巻の桜を見てきました。花巻は宮沢賢治生誕の地として有名で、宮沢賢治記念館を始め、賢治ゆかりの施設が花巻観光の柱になっていますが、花巻は旧い歴史を持つ町、今回は足を延ばすことができませんでしたが、次の機会には神社仏閣も訪れてみたいと思います。
 
鳥谷ケ崎公園
JR花巻駅から市の中心部へ向かって15分ほど歩くと右手に花巻城跡があります。花巻城跡は天正年間に南部氏が城主になり花巻城と名を改めるまでは、鳥谷ケ崎(とやがさき)の城と呼ばれた古くからの城跡です。城跡のふもとの鳥谷ケ崎公園のソメイヨシノは満開でした。

鳥谷ケ崎公園
花巻は北上からいくらも離れていないのですが、ここの桜はウソの被害もなく木のてっぺんまで立派な花をつけていました。

寒緋桜
城跡への登り口に緋色の桜がありました。ヨウコウかな? と思いましたが、近づいてみるとどうみても下向きに花が咲く寒緋桜です。
寒緋桜は東京ではよく見かけますが、沖縄の桜のイメージが強く、寒いところには強くないはずですが、しっかり育っているようです。沖縄では1月下旬、東京では、ソメイヨシノに先立ち3月中旬、ここではソメイヨシノと同時期です。


花巻城西門の入り口付近、八重の紅しだれはこれからですが、満開の美しさが想像できる姿です。

センダイシダレ
まだ2分咲きといった感じですが、立派な樹形のセンダイシダレです。センダイシダレはヨシノシダレ、シダレヤマザクラ、フゲンシダレなどいろいろな名前で呼ばれます。

本丸跡から
本丸跡からの眺め。桜の塊は鳥谷ケ崎公園の桜です。城跡の周囲には、小学校、幼稚園が隣接し、鳥谷ケ崎公園には先生に引率された子供たちがたくさんいました。

イギリス海岸
花巻城跡を後にしてさらに15分ほど歩くと、イギリス海岸に到着します。イギリス海岸という名前は、北上川の水位が下がった時、イギリスのドーバー海峡に面した白亜の海岸を連想させる泥岩層が露出することから、宮沢賢治がつけた名前です。イギリス海岸から北上川沿いに2キロほど桜並木が続き、サイクリングロードも整備されていて、美しい景色をみながらジョギングやサイクリングを楽しむことができます。

イギリス海岸
イギリス海岸の桜も満開。ご覧の通り、雨模様だったせいもあるのでしょうか、満開の桜なのに訪れる人は少ないようです。静かで贅沢なお花見になりました。

満開
ほぼ満開、木の頂上まで咲いていました。ここもウソの被害はなかったようです。

童話村
イギリス海岸を後にして、宮沢賢治記念館、イーハトーブ館、宮沢賢治童話村に行ってきました。童話村の若いヤマザクラです。