姫路城(2015.04.02)

国宝で世界遺産でもある姫路城の大天守保存修理工事は2009年6月に着工し、今年、修理を終えて3月27日にグランドオープンしたばかりです。マスコミでも大きく取り上げられたので、大混雑は織り込み済み、この機会にさくら100選にも入っている姫路城の桜を観ることにしました。
早朝の新幹線に乗り姫路に降りた時は寒かったのですが、快晴であっという間に気温があがって、ほぼ満開、絶好のお花見日和になりました。
 
大手前通りから
JR姫路駅を出ると正面に白さが際立つ姫路城が見えます。徒歩で15分ほどです。姫路駅からお城に向かう人の流れを見て、待ち時間を覚悟しました。

姫路城と桜
姫路城は関ケ原の戦いで大功労のあった池田輝政が城主となり、現在みられる規模の城郭に拡張されました。
その後、明治の版籍奉還まで譜代大名、親藩が配属され、西国の外様大名の監視を担っていました。右が大天守、左は東と西の小天守です。

内濠
予約制ですが、内濠を小舟でめぐる「内濠めぐり」をすることができます。所要時間は25分ほどです。

三国堀
姫路城の入場口を入ると菱の門(大手口を固める櫓門)があります。入ってすぐ見える天守。


姫路城の塀や櫓には狭間(鉄砲や矢を放つための穴)がたくさんあります。縦長の形状は矢狭間、三角や丸は鉄砲狭間です。昔は鉄砲狭間だけで2500カ所以上あったとのこと。

10月桜
姫路城もやはりソメイヨシノが多いのですが、ほとんど葉桜になっているこの桜は10月桜。まだ少しだけ花が残っていました。

天守から
天守入場口まで1時間並び、天守の中でまた並び、やっとたどり着いた大天守からの眺め。
大天守に先立ち塗りなおされた小天守の漆喰はカビや汚れで1年半で黒ずんだため、大天守は防かび剤が塗られました。3年ほどは白い漆喰が保たれるそうです。

天守からの眺め
外から見ると、大天守は5層(屋根が5段ある)ですが、中は地下1階、地上6階の構造です。西ノ丸方面の眺めです。

天守3階から
天守の最上階は窓に落下防止(?)線が入っていて、望遠レンズが使えず、3階あたりから望遠レンズで撮影した景色です。三角、丸、四角の狭間が並んでいます。


備前丸跡。ここの桜のほとんどが枝垂桜です。


姫路城の桜の根元は木を保護するため、進入禁止になっています。

八重の紅枝垂れ
八重の紅枝垂れ。


左の西小天守、東小天守とも3層3階ですが、地下2階があります。

西ノ丸
西ノ丸は将軍秀忠の長女、千姫をめとった息子の本多忠刻のために城主の本多忠正が建てた曲輪です。御殿を囲むように作られた長屋、通称「百間廊下」は300メートルあります。正面が「百間廊下」。

西ノ丸の桜
西ノ丸の桜は姿の良い老木が多く、ライトアップの設備もあります。残念なことに、ライトアップされた夜桜を見ることができるのは4/3から。ここの夜桜を観られなかったのは残念です。

山桜
百間廊下の窓に迫った山桜です。

姫路神社
廃藩置県で酒井の殿さまに恩義のある旧藩臣・旧領民が明治になって酒井正親と酒井家歴代藩主ををまつる姫路神社を創建しました。天守の北東に位置します。


三の丸広場はシートを敷いてお花見ができます。午前中はもっと人が多かったのですが、夕方近くになってまばらになってきました。

好古園
姫路城西お屋敷跡に市政100周年を記念して建造された日本庭園の好古園です。松の庭、花の庭などテーマごとに設計されています。もう、閉館近くになったので、本日のお花見はここで終了しました。