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▼2000.01.23
Vol.1 : 解像度

基本解像度

  • Web用、72ppi or 96ppi。
  • 印刷用、(出力線数×2)dpi。
    定義とすると以上のように簡単に分けることができます。
Web
  • 表示する時のピクセル数の画素が必要となるわけで、画像そのものの解像度の設定は意味を持っていません。
    つまり、72ppiでも350ppiでも同じピクセル数の画像の場合、ブラウザでは同じ大きさで表示することができます。
    200×200 pixels
    = 7.06×7.06 cm----72ppi
    = 1.45×1.45 cm---350ppi
    という関係がなりたちます。
    要は、何ピクセルの画像を作ったかによって、表示できる大きさが変わるわけです。
    とまあ、ここまでは基本ですね。

    そこで実践。
    強制的に表示する時の大きさをコントロールするには、画像を表示する時に使用するタグ<IMG>にオプションをつけます。
    <IMG SRC="url" WIDTH="〜" HEIGHT="〜">
    〜:ピクセル数 or パーセント(拡大縮小率)
    これで任意の大きさに表示をコントロールすることができますね。
    これは、ブラウザが画像を表示する際のレイアウト決定に大きく貢献しますので、ピクセル数で指示しておくことを強くおすすめします。
印刷用
  • 諸説紛々といったことが書かれていますね〜。
    経験上で私が結論したところでは、絶対的な数字は出ないということです。
    って、「(出力線数×2)dpi」って定義したじゃない〜。
    そうなんですが、絵柄によっては、もっと粗い解像度でも差が分からないことが多いのです。

    昔のことですが、72ppiの画像(ローレゾ、あたり画像)で出力してしまい、本番もそのまま印刷してしまった事故があったのです。しかも雑誌の表紙で!
    お顔のドアップでピントの甘い画像を使用していたために、よ〜く観察しないことには、それがローレゾであることに気付かなかったのです。

    印刷はピクセル(隙間のない■の集合)を網点(隙間のある・)に変換しています。
    この時、ピクセルの角が網点に変換された時に出るか出ないかというボーダーラインが、画像の色構成によって異なります。
    また、この変換は、1対1でピクセルが網点に変換されるわけではなく、周囲のピクセルとの色差を含んだ関係で生成されます。
    そこで色差の顕著な場合、それらのピクセルの色差が吸収されてしまい、ディティールが平(ネムい状態)になってしまいます。
    つまり、エッジをはっきりと出さなくてはいけない画像は、解像度を高くする必要があり、その目安が(出力線数×2)dpiとなります。
    正確には(出力線数×√2)dpi(註:ルート2=1.414)

    対して、調子差が滑らかな絵柄の場合には、それはど解像度を高くする必要はないということです。具体的には、175線印刷の場合、144〜200dpi位あれば、そこそこの品質で再現できてしまいます。
    (Photoshopのマニュアルにもサンプルがあります)


    最近は、作業環境も充実してきたので、350dpiの画像を容易するのも昔程苦ではないかとは思いますが、サイズの大きなものになると対応が大変ですから、用途に合わせて解像度の調整をすると良いのではないでしょうか?
  • 今週の印刷屋さん
    コピックは印刷に適した画材である?
    彩度が高い色が多いので、再現が難しいっす。
    結局、濁色抑えて濃度上げても「原稿通り」にはなりません。
    相対的に似たものにはなっても絶対的にはちょっと無理があるかな〜。


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