■ 用紙の選び方 |
印刷に付き物なのは用紙。
用紙の選択でカラーのみならず1Cものも印象がかわります。
今回は私自身がADとして用紙を選ぶポイントを紹介します。 |
- 値段
これは外せないですね。
商用印刷物であるわけですから、最重要ポイントになります。
ちなみに印刷代でのウエートが一番大きので商品の値段に大きく跳ね返ります。
- 印刷適正
着肉。
再現性になるので、風合いばかり重視すると絵柄や文字がちゃんと紙に転写されないことにも、、、。
インクのグロス。
好みがあるので、雰囲気に合わせて選択します。
アート、コート、ラフの順にグロス(ツヤ感)がなくなります。
コートの中で、グロス、ダル、マットと別れています。
グロス、紙自体にツヤがあります。
ダル、紙自体のツヤは抑えてあるが、インキの塗布面はツヤがでる。
マット、紙自体もインク面もツヤが抑えられる。(「沈む」と表現します)
- 紙白
絵柄のハイライト〜ライトにかけての色に影響を与えます。
青、黄、赤と比較するとその差がわかります。
印刷する絵柄の雰囲気に合わせて選択します。
10%の黄色の網などは全く異なる色味になります。
「濁っている、指定通りに」と赤字を入れられてしまうのですが、直りません。
なんて言うと仕事がなくなるので、黄色の網をちょい増やしたりと小細工します。
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■ 今週の印刷屋さん
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- 月刊女性誌の印刷立会いでした。
オフセット平台、オフセット輪転、グラビア輪転とあっちこっち立ち会いしていると途中で、だんだんと色がわからなくなってきます。
オフセット同士ならば色の調整の感覚が似ているのであまり違和感ないのですが、オフセットとグラビアでは、指示の方法が異なる上にインキの特性も異なるので「頭がウニ」になってしまいそうな時もあります。
印刷に携わっている方(印刷会社は除)でもあまりしられていないことですが、印刷用のインキは機械に合わせて異なっている上に、各社製造メーカーによって同じスミ、アイ、アカ、キ(レギュラー4C)の色が違うのです。
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