• 概要
  Photoshopで網点を作成する。
  １つの画像の中に多種類の線数の網点を混在させる。
  以上の内容は通常の印刷の出力時に生成されるものでありますが、
  RIPやセッターの仕様、非PS-Printerなどの理由で網点出力のコントロールができない環境でコントロールが必要な時に使う手法です。
  ちなみに、Photoshopのハーフトーンスクリーン情報を使うのは諸処の理由からやめにしましょう。

手順

1. グレースケールの画像を用意
   600〜1200dpi程度の高解像度で用意する
   
   
2. イメージ→モード→モノクロ２階調
   出力
   高解像度をの方がよいので入力と同じハーフトーンスクリーンにチェックを入れる
   
   
3. ハーフトーンスクリーンの設定
   線数
   普通の印刷物は175線程度
   新聞は80線程度
   分かりやすいように低い線数にしましょう
   角度
   網角です
   線数によっては印刷時にモアレと関係してきます
   今回は適当に90とか45とか30とか設定して下さい
   網点形状
   円や菱形などがメジャーなところです

以上で１色１線数の画像が出来上がりました。
複数用意して合成することによって、１色多種類線数の画像が用意できます。
合成は、Photoshopでもレイアウトソフトでも好みに合わせてどうぞ。
レイアウトソフトに貼込む場合は1cTiffで保存してですよ、覚えていますか？
さて、ここまではそんなに目新しくもないことですね？
PowerToneもこの技術の応用です。
グレースケールで網点生成できる点がソフトならではの特徴でしょう。

• 概要
  モノクロの疑似網点の作成方法を利用して、カラーの疑似網点を作成します。

○手順

1. カラーの画像を用意
   300〜350dpi程度の高解像度で用意する
   印刷所に入稿することを前提に考えるのでCMYKで用意
   
   
2. チャンネルパレット
   シアンパレットのみ選択
   
   
3. イメージ→モード→グレースケール
   他のチャンネルは破棄
   
   
4. イメージ→モード→モノクロ２階調
   出力
   1200dpi
   ハーフトーンスクリーンにチェックを入れる
   
   
5. ハーフトーンスクリーンの設定
   線数
   普通の印刷物は175線程度
   新聞は80線程度
   分かりやすいように低い線数にしましょう
   角度
   網角です
   JAGATの解説を引用すると『45度にBK、前後30度にC・M、Yを0度』となるので、Cを15度にMを75度にします
   網点形状
   円や菱形などがメジャーなところです
   
   
6. 複製を保存
   TIFFにて保存
   TIFFのオプションはMacintoshで、画像情報の並び順の定義なのであまり神経質にならなくてもOKですが、印刷所がMacで処理しているならトラブル防止のためにこちらを選択する方がベター。
   「別名で保存」にしないのは、元画像のままで作業が続行できるからです以上で１色分の画像が出来上がりました。
   ヒストリーパレットで「2」の工程まで戻り、2〜6の工程をくり返し、M・Y・BKそれぞれのファイルを作成します。
   ４つの版が完成したら合成工程に入ります。
   
   合成は、Photoshopでもレイアウトソフトでも好みに合わせてどうぞ。
   レイアウトソフトに貼込む場合は1cTiffで保存してですよ、覚えていますか？

画面上で直ぐに成果が確認できる方法
Photoshopで合成します

1. 各ファイルを開きます
   
   
2. Cのファイルの全体を選択＆コピー
   
   
3. 新規作成
   大きさはそのまま（コピーしたデータのサイズが入っているはずです）
   モードはCMYKに
   初期表示内容は「白」
   
   
4. チャンネルパレットを表示
   シアンを選択
   
   
5. ペースト
   各色版に対して4〜5をくり返します。

これで完成です。
拡大表示をしてみましょう、モアレ無く網点が形成されていますね。

もう一つの方法
レイアウトソフト上での合成

1. Tiff１c画像のまま張込みます
   
   
2. それぞれにに色を指定します、C版の画像にはC100%という具合に
   
   
3. 各画像をノセに設定します

この方法は、RIPのある環境じゃないと確認できないので悪しからず。
(Ill9からは確認できそうですね。)