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1115 規則上はアウトを宣告されても仕方ありません
2003/5/20(火)12:18 - 久間(くま) - ns.meiji.co.jp


草審判の久間です。

打者走者は一塁だけは塁に触れた後走り越す
ことが許されています。今回のご質問の場合
ですと,打者走者は頭から滑り込み,一塁を
オーバースライドしたわけではなさそうです。
おそらく彼は一塁のキャンバスバッグを両手
で抱え込むようにして静止したのでしょう。
当然身体は一塁の前方,本・一塁間で止まっ
たことでしょう。
この状態ですと,打者走者は一塁を走り越し
たとは言えません。
ですから,前のめりに倒れた状態から立ち上
がる際は身体のどの部分でも構いませんから
キャンバスバッグに触れていることが必要と
なってきます。

身体がキャンバスバッグから離れているすき
をつかれて触球されてしまった場合は,アウ
トを宣告されても野球規則上打者走者を救済
することは困難です。

頭から一塁へ滑り込み,塁に触れた後その勢
いで一塁をまっすぐオーバースライドしてし
まったとすれば,彼は一塁に触れていなくて
も即座に触球アウトになることはありません。
ただその場合でも,一塁をオーバースライド
した後立ち上がり,塁に触れない状態で身体
についた泥をはらっていたとすれば,彼はア
ウトにされる危険におかれます。
打者走者は一塁を走り越した後は直ちに帰塁
しなければならないという規則に反するから
です。
(公認野球規則 7.08j)

結局のところ,一塁を走り越しても走り越さ
なくても,身体についた泥をはらうときは必
ず一塁を踏んだ状態で行うこと。と言えるか
もしれませんね。

失礼致しました。


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【1113】 一塁のヘッドスライディング 2003/5/20(火)09:39 自来也
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