1357 マウンドを表す円 |
草審判の久間です。 ご主張のとおり,規則書にはマウンドを表す 円が描かれていますね。 けれどもこの描かれた円というものは,白線 などを引くことによってマーキングするとい う意味ではありません。 土を盛り上げることによってマウンドと呼ば れる円をつくるという意味です。 私が経験した例ですが。 学童野球は土の盛り上げのない平地に投手板 を設置することが時々あります。学童専用の 野球場なら土を盛り上げてマウンドがつくら れているのですが,一般(中学生以上)用の球 場を使用する場合は,そうはいきません。 この場合,マウンドを表すために投手板を中 心にして白線で円を具体的に描く学童野球の リーグもあります。(規則的には厳密に言う と投手板の位置が円の中心ではないのですが) しかし,白線を引かない例も多々あります。 わが国の野球,特に軟式野球の場合はマウン ドを表す円というものは,さほど神経質にな る必要もなさそうです。 しかし野球の本場である米国では,この円は 投手の投球場所,投手の縄張りのような大切 な意味を持つ場所です。 この円内で投手が投球する手を口や唇につけ ることは禁止です。(この規則はわが国の硬 式野球でも適用されます) また,ダッグアウトにいる監督がこの円内に 足を踏み入れた場合,監督が一度投手の元へ 行ったとカウントされます。同一イニングで 監督が二度この円内に入ったときは投手は交 代しなければならなくなります。 わが国の場合は,このマウンドを表す円内を ファウルラインに置き換えて適用しています。 監督が同一イニングに二度ファウルラインを 越えたときは投手は交代の義務を有すること になるのです。 失礼致しました。
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