| 1405 間違いなく守備妨害です |
草審判の久間です。 打球を捕球しようとした三塁手である貴方と 三塁走者は偶然衝突した様子です。 このケースは，双方の故意・偶然を問わず守 備妨害と判定される典型的な例です。 三塁走者が「俺は故意に妨害なんかしていな い。妨害をされたのは俺の方だ。走塁妨害を 宣告してくれ」と主張しても残念ながら聞き 入れられません。 あくまで，打球を捕球しようとしている野手 に優先権があるのです。 打球が外野へ転がっていったのは，貴方が走 者と衝突したために守備できなかったことが 原因ということは明らかだと考えます。 ご質問のケースは，守備妨害が宣告されてし かるべきです。 貴方の抗議に対して審判員が何も答えなかっ た理由についてはある程度の推察ができるの ではありますが，あくまで推察の域をでるわ けではありませんし，ましてや私は当該審判 員ではありませんので，これ以上のコメント は慎みます。 このプレイに対して三塁走者の守備妨害を宣 告したとしてその具体的な処置は…。 妨害の当事者である三塁走者はアウトです。 一塁走者は一塁へ帰します。しかし，フェア の打球を放った打者走者を打ち直しにするこ とはできません。打者走者には一塁を与えま す。よって，一塁走者は二塁へ進みます。 二死走者一・二塁で試合再開です。 もし三塁走者に対して故意の守備妨害が宣告 されたときは事情が異なってきます。 三塁走者はライナーの打球を直接捕球される ことによる，併殺を妨害したと判定されるの です。すなわち，三塁走者と打者の両方がア ウトとなるのです。 (以上，公認野球規則 7.08ｂ) 失礼致しました。
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