1481 捕手が守備できなかった場合は妨害となります |
草審判の久間です。 なかなか判断に難しいご質問です。 当該審判員の判断に一任される要素が多分に 含まれているかと考えます。 妨害であるかないかの判断自体が審判員の瞬 時の判断に委ねられていると言えるのです。 捕手が打者へ触球しようとしたところ,打者 が所持しているバットに偶然捕手が触れたと いうことだけでは,確かに即守備妨害とは判 定されないことでしょう。 しかし触れた結果,捕手は球を落としてしま った,球は転がって捕手の手元から離れて行 ってしまったともなりますと,それは守備妨 害と判断される危険が大と言えます。 適用する規則としましては,第三ストライク の宣告を受けたが,まだアウトになっていな い打者が捕手の投球処理を妨げた場合は打者 による妨害となることを定めた,公認野球規 則7.09a項になります。 捕手は意図的に打者が所持するバットめがけ て触球しようとするとは考えられません。打 者の身体へ触れようとした際に,偶然とは申 せ,バットの方から当たりに来たと考えられ ます。 私が当該審判員でありましたら,捕手の落球 が妨害発生の判定を行う基準とみなします。 球を落とさなければ,捕手は引き続いて触球 行為を行うことができるからです。 なお,打者が所持しているバットは打者の身 体の一部ではありません。ヘルメットは打者 が「着用」しているものですので身体の一部と みなしますが,バットは着用しているもので はありませんので,一部とは考えることはで きないのです。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
【1479】 振り逃げ時の打者のバット 2003/7/14(月)11:32 chi_tan |
┣【1481】 捕手が守備できなかった場合は妨害となります 2003/7/15(火)01:38 久間(くま) |
┣【1484】 re(1):捕手が守備できなかった場合は妨害となります 2003/7/15(火)09:55 chi_tan |
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