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1500 最近は報告例が少なくなりましたが…
2003/7/21(月)10:22 - 久間(くま) - 26.20.244.43.ap.livedoor.jp


草審判の久間です。

「捕手くん,もっと低く構えてくれないと投
球が見えないから判定できないよ」
このようなことを球審から言われたと,私の
耳にもときどき聞こえてきます。
私の周りにいる審判員でも,このような主張
を行う者もいるのは事実です。

そんな彼らの言い分です。
「投球はミットに収まるまでじっくりみせて
くれないと,ストライクは宣告できない。
ボールと確認した投球はもちろんボールの判
定だが,ストライクと確認できなかった投球
についてもボールと判定せざるを得ない」
「投球を最後まできちんと球審に見せるのは,
捕手の義務と言える」
「捕手が自分の身体を壁にして球審の視界を
遮ることは,何の利益も産みださない。それ
により,球審はその捕手を信頼しなくなる。
これは守備側にとって大きな損失となること
を捕手は知らなければならない」
「審判員が常に自分たちの動作に合わせて行
動してくれるなんて選手は考えてはだめだ。
それは選手の思い上がりに過ぎない」
「審判員が選手らの行動に我慢することなど
まったく必要ではない。こちらから言わない
と,選手はわかってくれないのだ」

私は残念ながら上記のような主張を行う審判
員の応援団には入ることができません。
私は昔々から「審判は石ころ」をモットーに
しており,選手らの行動に審判員が己の動作
を合わせるのは当然のこと と思っているの
です。
実際私は初心者のころから先輩の審判員らに
は「選手の動きに審判員が合わせろ。両手を
ひざに置いてルックすることが基本だが,と
きにはスタンディングのままプレイを注視す
ることもあり得る」と教わってきました。

ですから,捕手の構える姿勢が高ければ,球
審はそれに合わせて自分の姿勢を高くして投
球の判定を行うのです。

もっとも近年は打者と捕手の隙間に構えて投
球を判定する方法が球審のスタンダードとな
りました。
昔は球審は本塁の真後ろ(捕手の背中)に構え
ていたため,捕手が姿勢を高くすることによ
って,本塁や投球が陰に隠れてしまうことも
あったのです。
でも今は捕手の横に構えるような格好になっ
たため,極端な話,捕手が直立して捕球した
としましても,本塁も投球も捕手のミットも
隠れて見えなかったという事態は発生しにく
くなったのです。
したがって,ご質問のような要求を捕手に行
う審判員も今では数が少なくなってきました。
ご質問の審判さんは,本塁の真後ろ,すなわ
ち捕手の陰に自分の身体が隠れるようなポジ
ションで投球の判定を行っていたのではない
でしょうか。

>この球審の要求は筋違いと思うのですが…

その審判さんにも言い分はあることでしょう。
また,貴方のこのご主張を否定する審判さん
もまだまだ多いと思います。
しかし私は同業者の悪口は言いたくありませ
んが,貴方の肩をもってしまいます。

失礼致しました。


〔ツリー構成〕

【1499】 球審の発言 2003/7/21(月)03:46 貧血センター
┣【1500】 最近は報告例が少なくなりましたが… 2003/7/21(月)10:22 久間(くま)
┣【1509】 審判員も色々 2003/7/22(火)04:07 貧血センター
┣【1512】 私が捕手に要求した例 2003/7/22(火)09:18 久間(くま)

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