草審判の久間です。

公認野球規則を開きますと，ファウルチップとは
鋭くバットから直接捕手の手に飛んで正規に捕球
されたボールである，と書かれています。
バットに触れた打球が「鋭く」か，もしくは鋭く
ではないかが，ファウルチップであるか否かの
分かれ目と考えればよろしいでしょう。
私が球審を勤めた際は，打者のバットに触れた球が
その軌道が変わっても直線のまま捕手のミットに
おさまったものはファウルチップと宣告しています。
バットに触れたが，投球の軌道が変わらないまま
捕手に正規に捕球されたものはもちろんファウル
チップです。
一方，打者のバットに触れた後，円弧を描いて
捕手に捕らえられたものはフライとみなしています。
私が初心者であったころ，先輩からは
「打者の背丈より上に上がった球はフライだ」
と教わりましたが，今は少しでも円弧を描いた球は
フライとして私は解釈しています。

ご質問のケースでは，打球は目の前まで上がったとの
ことですので，それは直線とは言えず，また鋭く
捕手のミットにおさまったとみなすことは困難でしょう。
捕邪飛と宣告される一例と考えます。

失礼致しました。

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【505】 キャッチャーフライとファールチップの境界？ 2002/8/27(火)10:47 白鮫捕手

┣【506】 ファウルチップ？　キャッチャーフライ？ 2002/8/27(火)11:31 久間(くま) ≪