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597 反対意見も多いです
2002/9/25(水)10:57 - 久間(くま) - ns.meiji.co.jp


草審判の久間です。

制限時刻の10分前に強制的に試合を終了
して,例え負けている後攻チームの攻撃
中であっても先攻チームの勝ちとする…
という内規ですね。
私が世話になっているいくつかの私設リーグ
でもこの内規を採用しています。
この取り決めは確かに審判員にとっては
たいへんやりやすいです。
10分前まで,何も気にすることなく試合を
進行させればいいのですから。
しかし,負けている後攻チームとしましては
面白くありません。
三死になる前に負けを宣告されるのですから。
裏の攻撃が終了する前に試合をやめるなら,
その回の表の攻撃は無効じゃないか…。
それが野球規則だろう。
というわけです。
この内規については私設リーグ内でも賛否両論
です。
とはいうものの,再戦するにも球場確保の難しい
私設リーグではやむを得ない取り決めであるので
しぶしぶ納得している…。
これが内規反対意見のチームの様子です。

先日の試合でのことです。
二点リードした先攻チームが守備についていました。
裏の攻撃は一番打者からの始まりです。
そして,一番と二番打者が連続安打で出塁し,無死
二・三塁となりました。
後攻チームは「一気にサヨナラだ!」と気勢を上げます。
ここで迎えるのは強打者の三番とロングヒッター
の四番打者。
この場面でなんと先攻チームは三番と四番打者を
連続して敬遠したのです。
三番打者の故意四球はわかります。満塁策のため
ですから。
しかし,四番打者まで敬遠したときには,単独で
審判していた私も正直驚きました。
攻撃チームからは抗議ともきこえる悲鳴が聞こえて
きました。
ところがこれはすべて先攻チームの作戦だったのです。
四番打者が一塁に生きて,三塁走者の得点を認めた
ときに,内規の10分前が経過したのでした。
私は取り決めに従って試合終了を宣告しました。
一点差で先攻チームの勝ちです。
試合終了後,後攻チームの監督が先攻チームに猛然と
怒りをぶつけました。あわや乱闘か…という険悪な
ムードにまでなりました。
「そんなきたない真似までして勝ちたいのか!」
後攻チームの監督は真っ赤な顔です。

私が経験した上記の出来事はあまりにも極端な例
であったかもしれません。
私も老草審判員さまのご意見どおり,この内規が
全国に広まってくれたらいいと思います。
けれども,三死の前に試合終了を告げるこの方法には
解決しなければならない問題もあると考えます。

失礼致しました。


〔ツリー構成〕

【529】 ゲームセットのタイミング? 2002/9/3(火)18:17 ライ8
┣【535】 re(1):ゲームセットのタイミング? 2002/9/4(水)08:28 未熟者
┣【539】 制限時間には神経過敏になります 2002/9/4(水)10:56 久間(くま)
┣【547】 削除
┣【548】 素晴らしい内規です 2002/9/7(土)17:31 老草審判員
┣【597】 反対意見も多いです 2002/9/25(水)10:57 久間(くま)
┣【608】 発想の転換です。 2002/9/28(土)00:25 老審判

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