643 プレイは有効です |
草審判の久間です。 審判の専門家であれば試合再開の宣告を 忘れるということはまずないのですが, 私たちの草野球でごく普通に行われる 攻撃側審判では,ファウルボールが 打たれた後,無宣告のまま投手が 投球を行うということはありふれた 光景になっています。 たとえ審判員が試合再開の宣告を うっかり忘れてしまって投手が投球 しましても,それ以降のプレイが無効に なることはありません。 審判員が投手の投球を許しているのですから タイムの状態は解除され,プレイは再開 されたものと解釈します。 審判員はファウルボールが打たれた後は 走者がリタッチするまでは試合再開の 宣告をしてはならないのですが,もし リタッチ完了前に試合を再開させたときは 走者はリタッチを正しく行ったものと 考えます。 それと同じ理屈です。 仮に審判員が走者のリタッチの確認を怠り, 試合再開の宣告までも忘れるという事態が 発生しましても,投手の投球を審判員が許可 したならば,走者はきちんとリタッチを 行い,審判員は試合再開の宣告を行ったと みなします。 なお,"審判員が試合再開の宣告をしなくても 投手が投球することを許せば試合は再開された ものと考える"という取り決めは規則書には 書かれてありません。 なぜなら,審判員が試合再開の宣告を忘れる ということは想定されていないからです。 上記の内容は通説として考えられている事柄 です。 もし選手から試合再開の宣告を行っていない ことを指摘された場合は,その非を認めざるを 得ません。 ご質問のような事態が発生したときにトラブル とならないように,審判員は常に注意を怠っては なりません。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
【642】 ファウルの後の”プレイ”の宣言 2002/10/7(月)18:16 ひで |
┣【643】 プレイは有効です 2002/10/7(月)21:22 久間(くま) |
┣【644】 re(1):プレイは有効です 2002/10/8(火)10:48 ひで |
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