650 ご自分のお気持ちを第一に |
草審判の久間です。 審判員にスカウトされたのこと。 貴方の試合中の態度が,礼儀を重んじる 審判員として的確であると判断されたこと でしょう。 審判員として試合に出場すれば,選手とは まったく異なる視点から野球という球技を 見つめることができて,貴方の視野は大きく 広がることでしょう。 そして,今まで縁のなかった人たちとも 顔見知りになり,そこからさらに人脈が 太くなってゆきます。 そういう意味においては,お誘いを断った ことは残念であったなあというのが私の 正直な気持ちです。 とは言うものの,決して楽しいお話ばかりで すまないことが,難しいところです。 きちんと判定できて当たり前,ジャッジに 戸惑っていると選手に感じられたら,それ 以降も常に判定に疑いの目を向けられて しまう…。 選手であれば拍手され「ナイスバッティング」 やら「ナイスキャッチ」などを賞賛してもらえ ますし,好機に三振したり,失策を犯して 逆転されても「ドンマイ,ドンマイ」と励まして もらえることもあるでしょう。 でも審判員には「ドンマイ」はありません。 一球,一投,一打に全力をぶつける選手らに 常に最高のコンディションのもとでの判定を 要求されます。 そして,不利な判定を行った選手やチームからも 「あの審判員の判定ならば間違いない」と言って もらえるように日々絶え間のない努力が必要です。 私も初心者であったころは何度審判員の道を選んだ ことを後悔したことか…。 あるときは「お前,目見えてるのか!」と怒鳴られ, 「お前視力はいくつだ 言ってみろ」とののしられ, グラブは投げつけられる,バットは飛ばされる…。 審判員なんてやるんじゃなかった,と何度悔やんだ ことか。 なんて,ここまで書いていると,何だか貴方を 怖がらせてしまっているようですね。 すみません。私のような例はあまりにも極端な 場合です。 ただ,きれいごとだけではすまされないということを 聞いていただきたかったのです。 一番大切なことは貴方の気持ちです。 貴方が審判員に対して興味があり,お誘いを受けた ことが絶好の機会であるとお考えになるのであれば, 体験的におやりになることもよろしいでしょう。 もちろん選手をあきらめる必要はありません。 選手を兼ねながら審判員を楽しんでいる人たちは 大勢いますから。 けれども,「僕はまだまだ選手一本で野球をやりたい」と いうお気持ちが強いのであれば,今はまだその時期が 到来していないのだと思います。 誘いを断ることは申し訳ないから…などと考える必要は ありません。 連盟の発展のためとか,軟式野球普及のために力を 注ぎたいという考えは二の次三の次で結構です。 自分自身の楽しみになるかということを最重視して ください。 なにせ選手と異なり,毎土曜日曜や祝日に球場に詰め なければなりません。 その労力のことも頭になければなりません。 色々書いてしまいましたが参考になりましたでしょうか。 もしこのフォーラム上で書きにくい内容のご相談がおあり でしたら,私までメールください。 個人的に信用していただけるように,私はメールアドレス を公開し,本名を名乗っております。 いただいたメールの内容その他は決して口外しません のでご安心ください。 どうぞ今後もお気軽にご投稿ください。 失礼致しました。
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【649】 久間(くま)さんにお聞きしたいのですが、 2002/10/12(土)22:44 YOS.2 |
┣【650】 ご自分のお気持ちを第一に 2002/10/13(日)00:46 久間(くま) |
┣【651】 re(1):ご自分のお気持ちを第一に 2002/10/13(日)08:16 YOS.2 |
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