828 打撃妨害の処置の仕方 |
草審判の久間です。 捕手のミットが打者のバットに触れる などして,打者が投球を打つことの 妨げとなったときは,球審は打撃妨害を 宣告しなければなりません。 しかし,妨害されながらも打者は 投球を打ち,それが安打になるなどして 打者自ら一塁に生き,かつ全走者も 最低一個の進塁に成功した場合は 妨害はなかったものと解釈します。 ですので,この際は審判員は打撃妨害の 宣告をする必要はありません。 しかし,妨害のために打者は投球を打つ ことができなかった場合や,打つことは できたが一塁へ到着する前にアウトに なってしまった場合は,打撃妨害を宣告 して攻撃側の不利益を取り除く必要が あります。 まずは打撃妨害発生の後,プレイが 一段落するまでは審判員は妨害の宣告を 行わないで様子をうかがいます。 そして,打者や走者が次塁への走塁をやめ, 守備側も攻撃側選手をアウトにしようとする 動作を行わないようになった時点で,打撃 妨害の宣告を行うか,もしくは妨害はなかった ものとして成り行きに任せるかを判断します。 妨害とするときはタイムの宣告を行って試合を 停止させます。 美剣さまのケースでは,打者である美剣さま 自身が一塁への走塁をやめてしまったご様子 ですので,その場で打撃妨害の宣告を行って 差し支えないことでしょう。 その際の投球はどうなったのでしょうか? もしそのときの投球を貴方が柵越え本塁打 としていたら,意気揚々と内野を一周すること ができました。 打撃妨害に関わらず打者が投球を打つことに 成功した場合は,審判員は妨害の宣告を即座に 行わないことが大切ですね。 打球が外野を転々としているのに,審判員が 妨害の宣告を急いだがために,打者は一塁へ 走るのをやめ,守備側も打球を追いかけることを 中止するようになってはたいへんですから。 失礼致しました。
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【827】 インターフェア宣告のタイミングは? 2002/12/23(月)21:34 伊勢 美剣 |
┣【828】 打撃妨害の処置の仕方 2002/12/24(火)01:06 久間(くま) |
┣【829】 re(1):打撃妨害の処置の仕方 2002/12/24(火)23:25 伊勢 美剣 |
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