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832 一連の動作で投球することが求められます
2003/1/8(水)18:04 - 久間(くま) - ns.meiji.co.jp


草審判の久間です。

「二段モーション」の概念と言いますか,その
定義というものについてはなかなか一言に
言い表し難いものがありまして,審判諸氏でも
意見の分かれるところです。
投球動作を起こした後,その動作を一旦止めて
それから打者へ投球する方法を「二段モーション」
と言うのだとしたら,それは"投球の中止"という
規則違反となります。
投手は投球動作を始めたのなら,一連の動作で
投球を果たさなければならないのです。
これはスムーズな動作とも言い換えることが
できるでしょう。

ご質問のとおり,プロ野球では動作を一瞬静止
させてから投球する投手を時々見かけます。
彼らのその投球法がボークとならないことが
不思議に感じることも私にはありますが,現実に
反則投球と判定されていないのは,プロの審判部
で,「あの投手のこのくらいの動作は問題ないで
あろう」との見解がなされているものだろうと私は
考えています。
しかし,彼らが米大リーグでそのままの姿勢で
投球したとしたら,即ボークが宣告されてしまう
のではないかとも思います。

草野球でもプロ選手を真似たような動作で投球する
投手をまれに見かけます。
草野球選手である皆さまにはプロの選手の真似は
しないでいただきたいと常々私は思っておりますが,
一概に絶対禁止とも言えないのが実情ですね。
草野球では娯楽性を求めることも大切であると考え
ますし…。

草野球における「二段モーション」については,ボーク
規定の大前提である"走者の保護"に合致するのであれば
反則としないのでもいいのではないでしょうか。
つまり,投手のその動作のために走者が塁間へ誘い出
されてアウトにされる危険に置かれたとか,打者が打撃
姿勢に影響を及ばされて打撃できなかったとか言うよう
に,攻撃側選手が投手にだまされた格好にならなければ
反則投球を宣告しなくても差し支えないと私は判断して
います。
また,その投手が常にその動作で投球していることも
判断材料のひとつにしています。
もし「二段モーション」で投球するときとしないときが
混じるようであれば,その投手の動作は攻撃側選手を
戸惑わせるものと解釈してボークと判定します。
動作の途中で静止するその時間が投球ごとに異なる
ことも違反の対象です。

色々書きましたが,歯切れの悪い回答で申し訳ありません。
私の見解として,投球動作を一瞬であっても静止させる
ことが「二段モーション」とするならば,それはボークが
宣告されてもおかしくないものであると考えます。

失礼致しました。


〔ツリー構成〕

【831】 投手の2段モーションについて 2003/1/8(水)16:47 テリー
┣【832】 一連の動作で投球することが求められます 2003/1/8(水)18:04 久間(くま)
┣【833】 re(1):一連の動作で投球することが求められます 2003/1/9(木)09:33 テリー
┣【834】 re(1):投手の2段モーションについて 2003/1/10(金)11:55 少年野球指導者

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